校長ブログ

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日本ファイナンシャル・プランナーズ協会との包括協定締結式

7月7日(木)、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)との包括協定締結式がありました。

本校では高大連携教育として4年前にSDGsを学ぶ授業を始めました。高校と大学の先生が協働し、総合的な探求の時間で授業を構築して、全担任が授業を受け持つ高校教員にとって専門外のことで大学の先生の指導助言をいただきながら実施できたことは大変勉強になったと思います。大学と高校の先生が協力してテキストや学習内容を練り上げて4年目を迎え、このプログラムは熟成されてきた感があります。

今年度からは学習指導要領の改訂により、公共および家庭科で金融教育が取り入れられました。金融といっても単に投資によるお金儲けということではなく、100年のライフプランや今年から改正された成年年齢18歳による契約の問題などについても学びます。金融教育については母体である千葉商科大学には専門家がいます。更にこの度日本FP協会と包括協定を結び、全面的なご協力のもと日本で最初の本格的な金融リテラシー教育に取り組むことが可能となりました。今後高校教員のサポートを含め、授業の構築まで一緒に取り組んでいただけることになるので頼もしく思っています。日本FP協会としても高校とこのような連携するのは初めてのこととお聞きしているので是非全国の先駆けとなるような取り組みを展開していきたいと考えています。

昨年千葉学園の教育ビジョンを策定し、学園として高大一貫教育を目指し、学園の総合的価値を高めることとしました。そこで理事長の旗振りで金融リテラシーとSDGsを千葉学園の教育の2つの柱とすることとなりました。具体的には1、2年で社会軸としてのSDGsを総合的な探求の時間で学び、公共と家庭科で金融リテラシーの導入教育を行う。3年生では全員に総合的な探求の時間で金融リテラシーIを学ばせる。更に千葉商科大学と親和性のある総合進学クラスは総合探究、商業科は総合実践で金融リテラシーIIおよびIIIを学ぶ。3年で学ぶ金融リテラシーは現在千葉商科大学で講義している内容を先取りするものとなります。これは他の大学に進学しても強みとなりますが、千葉商科大学に進学すると高大一貫教育として大きなアドバンテージとなります。

この千葉学園の高大一貫教育の特徴は「金融リテラシー×SDGs」ということです。金融リテラシーはSDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」や目標8「働きがいも経済成長も」などと深く繋がっています。そうした部分まで融合させた教育によって、サステナブルなライフプランを確立し将来社会人として生きる上でも役立つ実学と言え、学園の教育ビジョンに合致しており、まさに千葉学園の強みと言えるでしょう。