コロナ禍新年度を迎えて
2021年度がスタートし、入学式を挙行しました。昨年度末の卒業式は卒業生と保護者1名、終業式は全校放送での実施でした。 緊急事態宣言が解除されたとはいえ、感染者は下げ止まりが続き、変異株の感染、第4波の懸念もされている中、蜜回避の為午前と午後の二回に分けて挙行しました。
卒業式では以下のような話をしました。
東日本大震災から今年で10年。その時には「絆」が求められ、人と人とが直接つながることが重要でした。しかしコロナ禍ではステイホームと言われ、人と直接対面しない新たなコミュニケーションの形が求められています。危機に陥った時、それをどのように乗り越え、そこから何を学ぶかということが大切です。人類は様々な危機に直面し、そこから学び、適応してきました。つまり危機に陥った時こそ変わるチャンスなのではないかと思います。まさに現在世界が直面している新型コロナウィルス感染パンデミックへの対応についても同様です。
また、世界では今異常気象や貧困をはじめとする世界が抱える問題について、持続可能な開発目標、いわゆるSDGsへの取り組みがなされています。世界が今どのような問題を抱え、その問題をどのように解決するかを文化や価値観の違う人々と議論し、協働していく必要があります。
では、我々の想像を超える未来に生きるみなさんにとってどのような力が必要なのでしょうか。それは未来へ向けての目標を持ち、世界とつながり、世界の人々と議論し協働して問題を解決していく力ではないでしょうか。そのためには問題の解決に向けて「自ら考える」ことです。そしてその考えを発信していくことも重要です。世界ではみなさんと同じ年代の人が大きな志を持って自分の考えを発信し、社会を変えていこうとしています。是非みなさんも大きな志のもと自らの力を発揮し、未来社会に貢献していく人となって下さい。
本日入学した新入生には本校で過ごす3年間の心構えとして建学の精神、柏葉の精神、生徒目標について話しました。私学人としてそして本校の生徒として建学の精神のもと、それぞれが大きな志を持って高校生活を有意義に過ごすことを期待しています。