校長ブログ

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教育って、なんですか?

この度、第6代校長に就任いたしました高井宏章と申します。

先日、千葉学園の広報誌『LINK』の企画で、生徒会のメンバーと対談する機会がありました。「新校長に何でも聞いてみよう」という、肩の力を抜いたインタビュー企画です。

事前の打ち合わせはなし。
「さて、どんなことを聞かれるかな」と楽しみにしていたのですが、最初の質問に仰け反りました。

「高井先生にとって、教育ってなんですか?」

いきなりの豪速球。

元新聞記者としては、「『あなたにとって〇〇とは?』ってのは、インタビューの最後に苦し紛れで投げる球だぞ」と思いつつ、いかにも聞かれそうな質問にすら想定問答を用意していなかった自分の迂闊さに、思わず苦笑しました。

「そこから⁉」などと応じつつ、思いつくまま、あらましこんなことを伝えました。

「教育は、バトンリレーだと私は思っています」

「私自身も、学校や会社で上の世代の人たちに、いろんなことを教えてもらいました。でも、その恩は、その人たちには返せない。『教えてもらった人に教え返す』なんて、できないですから」

「だから、上の世代から受けた『教えてもらった』という恩は、下の世代に返すしかない。そうやってバトンをつないでいく。人類は歴史の中で、ずっとそれを続けてきたのだと思います」

「まだ50歳を少し過ぎたくらいで、バトンを完全に手放すには少し早い。でも、校長をお引き受けしたのは、『バトンをつなぐ側』の役割を意識する年齢になったからです」

「この学校には『柏葉の精神』という素晴らしい伝統がありますよね。皆さんは耳にタコができるほど聞いているでしょう」

「『柏葉の精神』は、まさにバトンリレーです。先生方も、言葉に出すかどうかは別として、きっと同じ気持ちで皆さんに接していると思いますよ」

初球はど真ん中ストレートの真っ向勝負でしたが、その後は「好きなケーキは?」といった愉快な質問も交えながら、90分ほど楽しい会話が続きました。
近く『LINK』に対談記事が掲載される予定です。どうぞお楽しみに。

こちらのブログ『校長ブログ』では、生徒の活動や学校の様子をショートエッセイでお届けします。おすすめの本なども紹介したいと考えています。
校長としての正式なご挨拶をご覧いただければと存じます。

『ご挨拶』


また、昨夏の校長選任時のお知らせには、簡単な経歴も掲載されています。

『本校第6代校長に高井宏章氏を選任しました』

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高井宏章のnote

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