校長ブログ

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2024年を迎えて

先ずは新年早々2024年能登半島地震で被災した方々に心よりお見舞いと哀悼の意を表します。また、続けてその救援物資輸送の海上保安庁の飛行機と民間旅客機の衝突事故も発生し、被災地の方々は一層厳しい生活を今も強いられています。先行きの見えない中での避難所生活はさぞ不安であろうと思います。一日も早い復興を心より祈念しております。

2011年の3.11東日本大震災では千葉県も被災しました。本校でも計画停電などもあり学校が休みとなりました。当初は家族や友人との電話での連絡がつかず、メールもつながらない状況となる中、Facebookが情報収集に役立ちました。これをきっかけに今では多くの人が使っているLINEが発明されました。それは既読を確認できるということが大きな違いです。相手に伝わったという安堵はいかほどのことかと思います。異国に地で被災した外国の方々はなおさらのことではなかったでしょうか。それでも電源や電波が確保されなければ携帯も使用できません。災害など既存の知識だけでは対応できないことはたくさんあります。しかしながら人類は災害や困難なことに接するたびに知恵を使ってそれを克服してきました。災害にあわれた地域の一日も早い復興を祈念致しております。

生徒には勉学、部活動、個人的な活動などバランスを考えて活動することを始業式で話しました。特に心の向上に努めてほしいと思っています。規範意識を持ち、公共のマナーを守ることが大切です。校舎内に落ちているごみを見えないところに蹴飛ばしていくか、それを拾ってゴミ箱に捨てるかでその人の品格が決まります。また、何もないところにごみを初めて捨てるのはかなり勇気がいることですが、ごみが落ちているところにさらにごみを捨てるのは何とも思わなくなります。遅刻なども同様で、初めて遅刻するときは同じ遅刻としても少しでも早く登校しようと走るものですが、度重なるとどうせ遅刻だからと慌てることもなくなります。「慣れ」や「諦め」は向上心の欠如にもつながる心の問題です。また、後輩にきれいな校舎を引き継ぐことは柏葉の精神にもつながります。本校では学力の評価だけではなく、ルーブリック評価により行事などを通じて一人ひとりの成長を促しています。生徒には規範意識を高め、学力と心の向上に努めて欲しいと切に願います。

千葉商科大学付属高校の生徒として良き伝統を引き継ぎつつ、時代に合わせた新しい伝統を創成していくことを期待しています。