校長ブログ

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想定を超える

今年の夏は異常な暑さと言われ、観測史上最も暑い夏休みとなりました。災害級の暑さという日もありました。更に新型コロナウイルスの扱いも5類となり、活動制限が緩和されたこともあり外出の機会も増えて感染者が増えつつあります。今後も感染予防を徹底していかなくてはなりません。そのようななか2学期が始まり、学校の規律ある集団生活がスタートしました。登校する生徒の様子を見ていると、受験生として勉強に励んだ生徒、部活動に意欲的に取り組んだ生徒、レジャーや趣味を満喫した生徒などそれぞれの夏休みの過ごし方がうかがいしれました。

この暑さはフェーン現象、異常気象などが原因とされていますが、9月になっても衰える気配は見られません。今後は台風などの災害も懸念されます。古来日本人は自然に親しみ、季節の移り変わりを敏感に捉えてきました。その自然は時として災害をもたらします。「災害は忘れたころにやってくる」といいますが、9月1日は関東大震災から100年。以来、災害が起こるたびにさまざまな対応がなされてきました。地震、火災、水害、熱中症、感染症……。不安を募らせるのは状況や対応方法がわからないことです。現在ではSNSなどの発達により情報が収集しやすくなっていますが、「想定を超える想定」をして準備し対処することが重要です。そして一番怖いのは災害への意識の風化です。自分自身の身を守り(自助)、お互いを守る(共助)意識と知識を持つことが必要です。本校でも引き続き生徒の安全確保に努め、防災意識を高めていきたいと思います。

2学期は行事が多く天候に左右される行事もあります。生徒は授業だけではなく学校行事を通じて成長し、人間力を高めていきます。生徒も想定を超えて成長してくれることを期待しています。今後も「安心・安全」を確保しつつ充実した学校生活となるよう生徒をサポートしていきます。