校長ブログ

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柏葉祭を終えて

コロナ禍において初めて行動制限のない夏休みとなりましたが、猛暑や異常気象で厳しい夏を過ごしての二学期のスタートでした。今年は新校舎建築の関係から例年より一週間早く二学期を迎え、夏休み明けの生徒の罹患状況に不安を抱きながら生徒の登校する様子を見守っていました。しかし登校してくる生徒の明るい挨拶の声によってその懸念はすぐに払拭されました。

さて、今年度の柏葉祭実施については生徒の安心・安全の確保と成長や学びを止めないという狭間の中で新校舎が建築中であることなども踏まえて慎重に協議を重ねました。結果学年ごとの分散開催、飲食物は扱わない、外部公開はしないということで開催することとしました。行動制限のない中、制限を加えての開催となったわけですが、生徒会を中心として生徒達は工夫を凝らして楽しんでいました。また保護者会の方々の物心両面に渡るサポートもあり、例年にない柏葉祭の形になったと思います。

特に3年生は各クラスとも短い準備期間の中で展示やパフォーマンスを行い、展示では後輩への指針を示してくれました。クラス全員で一つの目的に向かって協働し、達成した充実感は普段の授業では得られない力をつけたことと思います。この3年間新型コロナの感染に苦しめられ、さまざまな制限を受けて学校生活を過ごしてきた中で、先輩の展示を見て学ぶという機会を奪われ、経験値のない中での展示はまさに三年生が新たに作り上げた伝統であると思います。そしてそのような先輩の姿を見て後輩である1、2年生も「何か」を学んだはずです。これこそ柏葉の精神の体現であるといえます。その意味では3年生は本校の柏葉祭の新たな伝統を築いてくれたともいえます。

二学期はこれからも学校行事が多くあります。今後もその一つ一つの行事を通じ、集団としての学びを得て一人ひとりがそれぞれに成長していって欲しいと願っています。千葉商大付属生は逞しく、伸びやかに成長する集団であると柏葉祭を通じて改めて確信しました。