校長ブログ

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理不尽を放置しない

きょうは千葉学園の広報誌「LINK」春号に載った「高井校長、質問です!」をお届けします。このブログの初回でも取り上げた、生徒会諸君よる新校長へのインタビュー企画です。

教育って、なんですか?

一部重複しますが、掲載記事そのままを引用して、最後に少し、言葉を足します。

(以下、引用)

【Q】先生にとって「教育」とはなんですか?

お、いきなり堅い質問だね。まず僕は、ずっと日本経済新聞社で記者をやってきて、教育の専門家ではありません。でも2018年に『おカネの教室』という本を出してから、「自分のやりたいことって教育かも」と思いはじめたんだよね。
いまは教育って、上の世代からもらったものを、次の世代に渡していくことだと思っています。自分が受けた恩を返す相手は、若い世代なんだよね。それって、この学校の「柏葉の精神」と同じだから、きっと、ほかの先生たちも同じ気持ちなんじゃないかな。

【Q】自分のことをどんな性格だと思いますか?

話し好きで明るい性格です。学校で見かけたら、どんどん話しかけてくれるとうれしいな。
最近、Chat(チャット)GPTに「僕のことどう思う?」って聞いたら、「理屈っぽくてこだわりが強い」と説教されました(笑) 理不尽なことを放っておくのが苦手で、きちんと整理したいタイプなんだよね。だからこの学校でも「これはおかしいんじゃない?」と思うことがあれば、僕に教えてほしいです。

【Q】高校時代にやっていた部活はなんですか?

小、中、高までバスケットボール部で、大学でもサークルで続けてました。スリーポイントシューターでね。試合で一度、11本連続で決めたことがあったんだよ。学生時代はバスケと読書しかしてなかったね(笑) あと、趣味の話になっちゃうけど、レゴ®とビリヤードも好きです。

【Q】学生時代に戻れるなら何をやりたいですか?

英語です。読み書きはできたんだけど、話すのが苦手でね。だから若いうちからどんどん話すのが大事。Shodai Global Guild(国際交流室:通称SGG)で外国人の先生と会話できる皆さんがうらやましいです。
あとは文法もね、やっぱり学んでおくのが大事。文法ができると英語を読めるようになる。そうすると、日本だけでなく海外メディアの記事も読めるので、視野が広がりますよ。

【Q】YouTubeをはじめたのはどうしてですか?

最初は日本経済新聞のチャンネルとしてはじめたんだけど、理由のひとつは、新聞を読まない若い人にも経済やお金の知識を伝えたいと思ったから。もうひとつは、単純に面白そうだったから。どんな動画を出せば登録者数が伸びるのか、ゲームを攻略するような感覚で工夫してました。新聞社を辞めてからは、自分のチャンネルを開設しています。
3年生が勉強する金融のカリキュラム作りでも、YouTubeのように「わかりやすく、面白く」を意識しました。楽しみにしていてください。

【Q】文章をうまく書くコツはありますか?

僕は新聞記者だったので、書くのは早いし、ハードルも低いです。でもそれはずっと書いていたから。だから日記とか、とにかく毎日なんでもいいから書くことを続けたらいいと思う。たった1行でも毎日続けていると、書くのが当たり前になるから。
これは読書でも同じで、1日5分でも10分でも読むことを続けると、分厚い本も苦じゃなくなりますよ。

【Q】千葉商科大学や付属高校にどんな印象を持ちましたか?

一番最初に驚いたのは、やっぱり校舎。アメリカのドラマみたいだよね。大学の学生食堂The University DININGもおしゃれ。大学に行くことも多いので、よく寄ってコーヒーを飲んでいます。
それから高校で感じるのは、先生と生徒の距離が近く、みんなすごく仲がいいよね。それってとても素敵なことだから、職員室にぜひ気軽に遊びに来てください。

【Q】これから先、どんな高校にしていきたいですか?

みんなが安心して通えて、教室以外にも居場所があって、「行くのが楽しい」って思える学校にしていきたいです。僕や先生たちも考えるけど、みんなにも意見を出してもらって、「生徒が楽しいと思うことを自分たちでやれる学校」にしたいと思っています。皆さんに期待してるよ!

高井先生と話してみた感想は……

  • すごくフレンドリーで話しやすくて、楽しかったです!
  • 話題が豊富で「校長先生」のイメージが変わりました!
  • これから先生に会ったら話しかけようと思いました!

引用は以上です。

「理不尽を放置できない」というフレーズは、どうやら職員室でもウケたようで、何人かの先生方に「理不尽なことが苦手なんですよねー」といじられました。よく読んでるな。

世の中、すべての理不尽を解消してスッキリ、といくほど単純ではありません。
しかし、自分がコントロール可能な範囲内に「それはおかしい」ということが残っていると、早く何とかしたい、と思ってしまう性格です。

理不尽なことは、それ自体が不快なわけですが、ちょっと直せば解消できるのにそれが放置されていると、関係する人々の不快指数はさらに跳ね上がります。
「社会の矛盾」みたいな大げさなことでなくても、小さな理不尽は日々、それに晒される人の心と時間をむしばみます。

関係各位。
インタビューでも答えたとおり、「おかしい」と思ったら、お知らせください。
一緒にスッキリできる道を探しましょう。

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