第2章 ファイルの属性


  1. 属性の種類

    ファイルの属性は,大きく3つあります.
     
    読取り権限(read)・・・ファイルの内容を見ることができる.内容の変更や消去はできない.

    書込み権限(write)・・・ファイルの消去ができる.これに読み取り権限がプラスされると,内容の変更ができる.

    実行権限(execute)・・・ファイルを1つのプログラムとして実行できる.普通は,読取り権限がプラスされる.

  2. 属性の確認方法

    WindowsXPでの確認方法
    実際に授業で作成しているアンケートファイルの属性を確認してみます.


    【マイコンピュータ】を開く → 【web_local(L:)】を開く → 【cgi-binフォルダ】を開く.

    【index.htmlファイル】上で右クリックし,プロパティ画面を開く.

    【セキュリティタブ】を開く.

    下のような画面が現れるので,どのユーザにどんな属性が与えられているかを確認する.

    許可属性読み書き
    scorpionというユーザーには読取りと書込み(R+W)許可が与えられていることがわかる.


  3. 属性の変更方法

    WindowsXPでの変更方法
    属性の変更ができるのは,そのファイルのオーナーかそのパソコンの管理者(Administrator)グループに限られます.

    前述の22のファイルのEveryoneの属性を変更します.次の手順になります.
    前述の22を参考に,【セキュリティタブ】の画面を開く.

    Everyoneユーザを選択し,【許可】のチェックボックスをすべて外す.下の図を参照.
    許可属性なし

    インターネットエクスプローラを起動し,URL(アドレス)に
      http://alice/~自分のユーザー名/cgi-bin/
        を指定し,ファイルが開けない(読み込めない)ことを確認します.

    また,【セキュリティタブ】の画面に戻り,Everyoneの許可に読み取りを与えておきます.


    【重要】
    WEBサーバは世界中の人々に公開されています.安全を確保するために,インターネットからWEBサーバにアクセスしてくるユーザは,すべてあるユーザに固定します.例えば,webuserという名前のユーザをWEBサーバに用意したとします.そのwebuserというユーザはWEBサーバ上では,指定したWEBページ以外にアクセスできないようにして安全を確保します.
    そのページを作成したユーザも,インターネットからアクセスするときは,この固定したユーザとしてアクセスすることになります.

    上の例では,固定するユーザ名はwebuserでしたが,この名前はWEBサーバ毎に様々です。そのため,上述のように属性を変更するときはEveryoneにしておきます