単 位 数 | 4 単 位 | |
学科・学年・組 | 普通科・3年・H組 |
学習の到達目標 | 物理基礎で学習した基礎的知識の上により論理的に運動,自然現象の考察を行う。 |
使用教科書 | 数研出版『改訂版 物理』 |
副教材 | 数研出版『三訂版 リードα 物理基礎・物理』 |
(1) 学習計画等
学期 | 学 習 内 容 | 学 習 の ね ら い | 備考(特記事項, 他教科との関連など) |
第1学期 | 第1章 力と運動 第1節 物体の運動 第2節 円運動と単振動 第2章 電気と磁気 第1節 電場と電位 |
①運動の表し方として位置ベクトル,速度ベク トル,加速度ベクトルをそれぞれ理解させ,それら の関係性を学びます。 ②放物運動について初速,加速度の方向などか ら様々な運動形態を示し,考察させます。 ③運動量,エネルギーについてそれらの変化の しかたを含めて理解させます。 ①等速円運動,単振動といった運動をする物体 に働く慣性力を理解させ,日常経験する事柄から天体 に働く力の関係までを学びます。 ②万有引力による運動について巨視的な観点か ら考えます。 ①電気を帯びた物体に働く力,またそのような 力を及ぼす空間(場)という概念を理解させます。 ②電気的な仕事から電位という概念を示し,静 電誘導・誘電分極といった現象のしくみを学びま す。 ③コンデンサーの仕組みを示し,その接続,蓄 えられるエネルギーといった事柄を学びます。 ④流について直流との違いを例示しながら理解 させ,抵抗,コイル,コンデンサーの接続した場 合の電流,電圧の変化を学びます。 ③電磁波について他の波例えば音波などとの違 いを比較しながらその性質を理解させます。 |
中間考査 期末考査 |
【課題・提出物等】 単元ごとの小テスト,実験レポート,問題演習など |
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【第1学期の評価方法】 2回の定期考査の成績,単元ごとの小テストの成績,実験レポートの提出状況及びその内容などを総合的に評価しま す。 |
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第2学期 | 第2節 電流と磁場 第3節 電磁誘導と交流 第3章 物質と原子 第1節 原子・分子の運動 第2節 原子・電子と物質の性質 総合演習 |
①電流のつくる磁界について演示的に示し,そ の量的関係を学びます。 ②後に学習する原子の構造を簡単に示し,電界と磁 界の相関関係について微視的に理解させます。 ①磁界のつくる電流について演示的に示し,そ の量的関係を学びます。 ①物質の状態変化に伴う熱の出入りを例示し, 分子などの粒子の結合状態と熱運動エネルギーのそ れぞれの状態との関係を理解させます。 ②物理Ⅰでも少し出てきた熱力学の第一法則だ がそれを分子の運動と関係づけて理解させます。 ③理想気体と実在気体の違いを把握させ,ボイ ル・シャルルの法則,molの概念より気体の状態 方程式を導きます。 ①物理学史として電子,原子核の発見に至る原 子モデルの変化を示し,現在の原子のモデルを示し ます。 ②結晶の結合の仕方とその性質の関係を説明 し,固体の種々の性質を理解させます。 ①入試に向けた、物理の総合問題の演習を行い 理解を深めます。 |
中間考査 期末考査 |
【課題・提出物等】 単元ごとの小テスト,実験レポート,問題演習など |
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【第2学期の評価方法】 2回の定期考査の成績,単元ごとの小テストの成績,実験レポートの提出状況及びその内容などを総合的に評価しま す。 |
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第3学期 | なし |
なし |
なし |
【課題・提出物等】 なし |
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【第3学期の評価方法】 なし |
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【年間の学習状況の評価方法】 学期ごとの評価を基礎に理解度,提出物の提出状況及び内容,学習に取り組む姿勢,質問や発表の内容など総合的に評 価を行い,単位認定を行います。 |
(2)評価の観点、内容および評価方法
評価の観点および内容 | 評価方法 | |
関心・意欲・態度 | 物理に対して基礎的な知識をしっかり身につ けるとともに,実験で出した結果に対して自分な りの考察を行えるかどうか。 |
実験レポートの内容,小テストの成績を見ま す。 |
思考・判断・表現 | 中学校理科や数学との関連事項を考慮しなが ら物理的な思考,探求態度を養う。日常経験する 事象においても非科学的な偏見などを排すること ができるか。 |
実験レポートなどにおいて出したデータに関 する検討のされかたを見ます。 |
資料活用の 技能・表現 |
生徒実験,演示実験,視聴覚教材などを通し て材料・道具・機材の活用能力,それらを活用し た提示能力を養えるか。 |
問題演習においての発表の仕方,生徒実験に おける器具の使い方などを見ます。 |
技能および知識・理解 | 基本的な知識を身につけるとともに実験ある いは日常経験する事象においても物理的なものの 見方ができるか。 |
定期考査,単元ごとの小テスト,質問に対す る発表などを通じて評価します。 |
確かな学力を身に付 けるためのアドバイス |
物理は自然を把握するしかたを学ぶものですが,その中で数学をはじめとする他の教科の 知識を道として活用します。それらの教科についてもしっかりとした知識を身につけ,物理の授業に 生かしていただきたいです。 |
授業を受けるに当た って守ってほしい事項 |
特に強調したいのはノートの取り方です。ノートの提出を求めることがあるかもしれません が,基本的にはノートは取っている本人が活用するためのものです。本人が後で見てよくわかる形 に取っていただきたいです。二度と見たくならないようなノートであれば取っても意味がありませ ん。 |
その他のアドバイス | 物理基礎の上に更に論理的,系統的な思考が要求されるのが物理です。現象をなぞるだけで なく,論理的に分析し,各人なりの結論を導けるように大いに思考していただきたいです。 |