私立 千葉商科大学付属高等学校  シラバス

理科 「理科探究(3年普通科総合進学商大・総合型コース)」  単 位 数 2 単 位
学科・学年・組
普通科・3年・C~H組

1 学習の目標,評価の観点,内容及び評価方法

学習の目標
・自然と人間生活との関わり及び科学技術と人間生活との関わりについての理解
を深め,
科学的に探究するために必要な観察,実験などに関する技能を身に付ける。
・観察,実験などを行い,人間生活と関連付けて科学的に探究する力を養うとと
もに,科
学の知識を実社会で活用しようとする態度を養う。
・自然の事物・現象に進んで関わり,科学的に探究しようとする態度を養うとと
もに,科
学に対する興味・関心を高める。

育成する資質能力
「思考力」「判断力」「表現力」
学校ルーブリック項目
「向上心」「自律」「自己肯定感」「友愛」「創造性」「社会貢献」
「思考力」「判断力」「表現力」「人間関係力」

評価の
観点
知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に
取り組む態度
評価の
内容
科学についての基本的な概念や原理・
法則
などを日常生活と関連付けて理解して
いる
とともに,科学的に探究するために必
要な
観察,実験などに関する基本操作や記
録な
どの基本的な技能を身に付けている
か。
科学についての問題を,見通しをもっ
て人
間生活と関連付け,科学的に考察し表
現し
ているか。
科学に関する事物・現象に進んで関わ
り,
見通しをもったり振り返ったりするな
ど科
学的に探究しようとしている。
評価
方法
定期考査・小テスト
定期考査・授業内発表・提出物
提出物・授業態度
配分
60%
20%
20%

2 学習計画・使用教材

学期 学 習 内 容 学 習 の ね ら い 備考(特記事項,
他教科との関連など)



4編 宇宙や地球の科学
1章 太陽と地球
1 太陽と月がもたらすリズム
2 太陽が動かす大気と水







































2章 自然景観と自然災害
1 身近な自然景観の成り立ち
2 自然災害と防災
3 ハザードマップと防災



















・同じ時刻に太陽や月が見える方位は日
によって変化するのかを考え,太陽や月
の日周運動について問題を見いだしま
す。
・地球の自転と公転によって,1日や1
年が定義されていることを理解します。
・月の見え方とひと月,暦の関係を理解
します。
・潮の満ち干と月の引力との関係につい
て考え,理解します。
・太陽,地球,月の位置関係と潮位の変
動との関係について考え,潮位の変動の
周期性について理解します。
・大潮と高潮が重なると,災害をもたら
すことがあることを理解します。
・太陽のエネルギー源,太陽活動の変
動,太陽の放射エネルギーについて知り
ます。
・太陽の光エネルギーを利用した太陽光
発電の利点と課題について考え,理解し
ます。
・太陽放射の熱収支について理解しま
す。
・温室効果ガスと温室効果の仕組みを理
解し,地球温暖化について考えます。
・大気の構造や対流について理解しま
す。
・緯度による太陽の熱の入射量の違いと
地球の自転によって大気の流れができる
ことを理解し,大気の大循環を理解しま
す。
・海流は風によって生じることを理解し
ます。
・大気と海水の移動によって低緯度の熱
を高緯度に運び,その結果として気候が
形成されることを理解します。
・地球の公転と自転軸の傾きによって季
節が生じることを理解します。
・気圧分布や大気の流れと各季節の気象
との関係を理解します。
・台風や集中豪雨などによって災害が起
こることがあることを理解します。

・ヒマラヤ山脈でとれたアンモナイトの
写真を基に,地球規模の地形のでき方に
ついて問題を見いだします。
・プレート運動により,プレート境界に
海嶺や海溝,山脈などができることを理
解します。
・地表の景観は常に変化し続けており,
長い時間をかけて少しずつ移り変わるこ
とについての理解を深めます。
・断層運動によって山地と低地ができる
ことを理解します。
・断層運動によってできた地形が見られ
る場所は,過去に地震が繰り返し発生し
た場所であることを理解し,防災のため
の取り組みの必要性に気づきます。
・マグマの性質とそれによる火山の姿や
噴火の形態について理解します。
・山脈や火山をもたらす原動力は地球内
部の熱であり,その熱が地表に放出され
る過程でプレートが動いていることを理
解します。
・地表は徐々に風化してもろくなり,地
すべりや土砂崩れ,土石流などが起こる
ことがあることを理解します。
・流水の三作用について理解します。
・太陽のエネルギーがもたらすさまざま
な地形や景観を理解します。
・自然災害と人間生活について考え,自
然災害やそれらに対する対策について問
題を見いだします。
・自然災害と自然現象との違いについて
理解します。
・自然災害と人間生活との関わりについ
ての理解を深めます。
・プレート境界で起こる地震と内陸で起
こる地震のメカニズムと特徴について理
解します。
・地震災害への対策の必要性を理解し,
防災・減災のための具体的な取り組みに
ついて知り,自分たちにできることはあ
るか考えます。
・火山の噴火によるさまざまな災害につ
いて理解します。
・火山の噴火に対する防災・減災のため
の取り組みについて知り,自分たちにで
きることはあるか考えます。
・台風や低気圧などの大雨によるさまざ
まな災害について理解します。
・暴風や雷,大雪などによっても気象災
害が起こることを知ります。
・気象災害に対する防災・減災のための
取り組みや課題について知り,自分たち
にできることはあるか考えます。
・自然災害を軽減するために自分たちに
できることについて問題を見いだしま
す。
・天気予報の仕組みや気象観測の発達に
ついて理解します。
・気象に関する注意報と警報について理
解し,それらが発令された際の行動につ
いて考えます。
・火山の噴火を予測したり,地震波や津
波の到達に先回りしたりするためのシス
テムについて知ります。
・自然災害に対する防災・減災のための
取り組みへの科学技術の重要性と限界に
ついて理解し,自分たちにできることを
考えます。
・地元のハザードマップと地形図から,
災害が起こりやすい地形を考察し,未知
の土地でも災害が起こりやすい地形を予
想できるようにします。
中間考査










































期末考査



2編 物質の科学
1章	材料とその再利用
1 リサイクルとは何か
2 金属の性質とその再利用
3 プラスチックの性質とその再利用














































3編 光や熱の科学
1章	光の性質とその利用
1 光の進み方とその基本的な性質
2 目に見える光と色の見え方
3 目に見えない光とその利用
2章	熱の性質とその利用
1 熱とは何か
2 エネルギーの利用と私たちのくらし








































1編 生命の科学
1章	微生物とその利用
1 さまざまな微生物
2 私たちのくらしへの微生物の利用

























































5編 課題研究
・ガラス瓶とペットボトルの比較を基
に,資源を再利用するための方法につい
て問題を見いだします。
・循環型社会を目指す必要性と3Rについ
て理解します。
・ガラス瓶における3Rについて理解し,
それぞれの利点について考えます。
・金属と非金属の性質の違いを比較し
て,金属の構造について問題を見いだし
ます。
・金属に特有の性質について理解しま
す。
・金属の構造について理解し,それを基
に金属特有の性質について考えます。
・金属の分類について理解します。
・金属の種類による物理的な性質および
化学的な性質の違いについて理解しま
す。
・銅の精錬方法と用途について理解しま
す。
・鉄やアルミニウムの精錬方法と用途に
ついて理解します。
・さびについて理解しますとともに,さ
びを防ぐ方法とその利用について考え,
理解します。
・金属の再生利用の基本と,リサイクル
マークについて理解します。
・スチール缶の再生利用の方法について
理解します。
・アルミニウム缶の再生利用の方法を理
解し,その重要性について考えます。
・プラスチックと金属を比較して,プラ
スチックの性質や種類について問題を見
いだします。
・プラスチックの種類や特徴,用途につ
いて理解します。
・プラスチックの原料について理解しま
す。
・モノマーとポリマー,重合(付加重
合,縮合重合)など,プラスチックの構
造について理解します。
・さまざまな機能をもつプラスチックが
開発,利用されていることを知り,それ
らと人間生活との関わりについて考えま
す。
・プラスチックの再生利用の重要性につ
いて考えますとともに,プラスチックの
マテリアルリサイクル,ケミカルリサイ
クル,サーマルリサイクルについて理解
します。

・プールや海で水深が実際よりも浅く見
えることがあることを想起し,物質の境
界面での光の進み方について問題を見い
だします。
・異なる物質の境界面で光が反射,屈折
するときの法則を理解します。
・透明な物が見える理由について理解し
ます。
・全反射について理解します。
・光の分散とスペクトルについて理解し
ます。
・光の波長とスペクトルとの関係につい
て理解します。
・偏光について理解します。
・光は,回折と干渉という波特有の性質
をもつことを理解します。
・光が回折と干渉という波特有の性質を
もつことを確かめたヤングの実験につい
て知ります。
・白熱電球と電球色蛍光灯の写真を基
に,光源によって光のスペクトルはどの
ように違うかについて問題を見いだしま
す。
・物体の色がどのようにして生じている
かについて,光の3原色や人の視覚と関
連付けて理解します。
・物体の色は何によって決まるのかを考
え,物体から目に届く光には透過光と反
射光があることを理解します。
・太陽光をプリズムで分散させてスクリ
ーンに当てたときの現象を基に,見えな
い光のなかまについて問題を見いだしま
す。
・電磁波という広い概念で,可視光線や
赤外線,紫外線,電波,X線などの関係
を理解します。
・赤外線の性質とその利用について理解
を深めます。
・紫外線の性質とその利用について理解
を深めます。
・電波やX線,ガンマ線の性質とその利
用について理解を深めます。
・放射線の一種としてのX線やガンマ線
の生物への影響について理解しますとと
もに,科学技術のあり方について判断す
るために必要な態度を身につけます。


・カビは微生物であることを知り,微生
物とはどのような生物かに問題を見いだ
します。
・身のまわりにさまざまな微生物が存在
することを知ります。
・細菌,アーキア,原生生物,菌類に属
するさまざまな微生物について理解しま
す。
・学んだことを生かして,食品を保存す
る際の注意点を考えます。
・生態系における微生物の役割について
考え,微生物は有機物を分解する分解者
としての役割を果たしていることを理解
します。
・生態系における微生物のはたらきと炭
素の循環について理解します。
・学んだことを生かして,微生物の有機
物を分解するはたらきについて考えま
す。
・根粒菌が大気中の窒素から窒素化合物
を合成していることを理解します。
・生態系における微生物のはたらきと窒
素の循環について理解します。
・学んだことを生かして,田畑における
肥料の重要性について考えます。
・微生物が,分解者として水の浄化に関
係していることを理解します。
・微生物を利用して環境の浄化が行われ
ていることを理解し,その利点を考えま
す。
・カビは微生物であることを知り,微生
物とはどのような生物かに問題を見いだ
します。
・身のまわりにさまざまな微生物が存在
することを知ります。
・細菌,アーキア,原生生物,菌類に属
するさまざまな微生物について理解しま
す。
・学んだことを生かして,食品を保存す
る際の注意点を考えます。
・生態系における微生物の役割について
考え,微生物は有機物を分解する分解者
としての役割を果たしていることを理解
します。
・生態系における微生物のはたらきと炭
素の循環について理解します。
・学んだことを生かして,微生物の有機
物を分解するはたらきについて考えま
す。
・根粒菌が大気中の窒素から窒素化合物
を合成していることを理解します。
・生態系における微生物のはたらきと窒
素の循環について理解します。
・学んだことを生かして,田畑における
肥料の重要性について考えます。
・微生物が,分解者として水の浄化に関
係していることを理解します。
・微生物を利用して環境の浄化が行われ
ていることを理解し,その利点を考えま
す。

・課題研究の流れや方法を確認する。
・これまでの学習を振り返り,興味や関
心をもったことやもっと調べてみたいこ
とがあるか考えます。
・自然や科学技術と人間生活との関わり
について,調べる課題を設定します。
・設定した課題を基に,仮説や調べる計
画を立てます。
中間考査


































































































期末考査



なし
なし
なし

使用教科書
東京書籍「科学と人間生活」
副教材
東京書籍「ニューサポート 科学と人間生活」

3 担当者からのメッセージ

確かな学力を身に付
けるためのアドバイス
身のまわりで起こる現象がどのようにして起こっているのか。そのほとんどは科学の知識
で解明され
ます。まわりで起こる不思議な現象に「なぜ起こるのだろう」と疑問を持つことが科学の
スタートで
す。身のまわりの現象を当たり前と思わず,探究することに楽しみを見出してください。
授業を受けるに当た
って守ってほしい事項
以下の3点に留意してください。
・必要なものを毎時間きちんと揃える
・授業への積極的な参加を心がける
・わからないことが出てきたら,質問するなどして解決する
その他のアドバイス
科学的な知識を持ち,科学的な視点で物事を考えられるようになることで,まわりの世界
の見え方が
大きく変わります。新たな視点をみなさんに授けられればと思っています。