私立 千葉商科大学付属高等学校  シラバス

地理歴史科 「歴史総合(1年普通科総合進学コース)」  単 位 数 2 単 位
学科・学年・組
普通科・1年・A~G組

1 学習の目標,評価の観点,内容及び評価方法

学習の目標
近現代の世界史・日本史の基礎・基本的な事項を理解する。また,世界史と日本
史を比較・関連付けて考察する。歴史的思考力を育成し,世界と日本の結びつき
に注目する。

育成する資質能力
「思考力」「判断力」
学校ルーブリック項目
「向上心」「自律」「自己肯定感」「友愛」「創造性」「社会貢献」
「思考力」「判断力」「表現力」「人間関係力」

評価の
観点
知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に
取り組む態度
評価の
内容
・私たちの生活や身近な地域などに見
られる諸事象を基に,それらが日本や
日本周辺の地域及び世界の歴史とつな
がっていることを理解しているか。
・資料に基づいて歴史が叙述されてい
ることを理解しているか。
・近代化,国際秩序の変化や大衆化,
グローバル化などの歴史の変化と,日
本や日本周辺の地域及び世界の歴史と
の関連性について考察し,表現してい
るか。
・複数の資料の関係や異同に着目し,
資料から読み取った情報の意味や意
義,特色などを考察し,表現している
か。
・中学校社会科における学習の成果を
生かし,必履修科目である「歴史総
合」を学ぶ意義や目的,歴史的な考察
の方法やその特質について,主体的に
理解を深めようとしているか。
評価
方法
・定期考査
・準拠ノート
・ワークシート
・定期考査(資料読解・論述問題)
・準拠ノート
・ワークシート
・討論や発表
・ワークシート
配分
70%
20%
10%

2 学習計画・使用教材

学期 学 習 内 容 学 習 の ね ら い 備考(特記事項,
他教科との関連など)



第1章 近代化への胎動

1.ヨーロッパの海外進出と市民社会
2.清の繁栄
3.東アジア諸国間の貿易
4.江戸時代の日本の対外政策
5.江戸時代の社会と生活

第2章 欧米の市民革命と国民国家の形
成
6.イギリス産業革命
7 アメリカ独立革命
8.フランス革命とナポレオン
9.ウィーン体制
10.19世紀のイギリスとフランス
11.イタリア・ドイツの統一
12.東方問題と19世紀のロシア
13.アメリカの発展と分裂
14.世界市場の形成
■第1章のねらい

・17世紀から始まり18世紀から19世紀に
かけての日本が4つの口を通して周辺地
域との関係に着目して,主題を設定し,
周辺地域の動向を比較したり,相互に関
連付けたりするなどして,18世紀とその
前後の日本における経済活動の特徴,清
などのアジア諸国との関係などを多面
的・多角的に考察し,表現している。

■第2章のねらい

・18世紀とその前後のヨーロッパやアメ
リカ大陸,オスマン帝国の政治に影響な
どに着目して,主題を設定し,ヨーロッ
パ諸国とその他の地域の動向を比較した
り,アジアとの関係を相互に関連付けた
りするなどして,18世紀とその前後の世
界全体の経済活動の特徴,ヨーロッパ各
地域間の関係,アジア諸国と欧米諸国と
の関係,江戸幕府が崩壊していく関係な
どを多面的・多角的に考察し,表現して
いる。




①1学期中間考査







②1学期期末考査



第3章 アジアの変容と日本の近代化

15.イスラーム世界の改革と再編
16.南アジア・東南アジアの改革と再編
17.アヘン戦争の衝撃
18.ゆらぐ幕藩体制
19.開国
20.幕末政局と社会変動
21,新政府の成立と諸改革
22,富国強兵と文明開化
23,近代的な国際関係と国境・領土の画
定
24,自由民権運動の高まり
25,立憲国家の成立


第4章 帝国主義の時代

26.帝国主義と世界分割
27,帝国主義期の欧米社会
28,条約改正
29,日清戦争
30,日露戦争から韓国併合へ
31,日本の産業革命と社会問題
32,アジア諸民族の独立運動・立憲革命
■第3章のねらい

・19世紀後半の欧米諸国の動向が日本に
与えた影響などに着目して,主題を設定
し,日本とその他の地域の動向を比較し
たり,相互に関連付けたりするなどし
て,19世紀後半の日本における経済活動
の特徴,日本と欧米諸国との関係などを
多面的・多角的に考察し,表現してい
る。

■第4章のねらい

・19世紀から20世紀初頭にかけてのヨー
ロッパアジア諸国の経済が欧米諸国に与
えた影響などに着目して,主題を設定
し,アジア諸国とその他の地域の動向を
比較したり,相互に関連付けたりするな
どして,19世紀から20世紀初頭のアジア
諸国における経済活動の特徴,アジア各
地域間の関係,アジア諸国と欧米諸国と
の関係などを多面的・多角的に考察し,
表現している。






③2学期中間考査












④2学期期末考査











第5章 第一次世界大戦と大衆社会

33.緊迫する国際関係
34,第一次世界大戦
35,ロシア革命とシベリア出兵
36,大戦景気と米騒動
37,ヴェルサイユ体制とワシントン体制
38,西アジア・南アジアの民族運動
39,東アジア・東南アジアの民族運動
40,戦間期の欧米
41,ひろがる社会運動と普通選挙の実現
42,政党内閣の時代
■第5章のねらい

・第一次世界大戦の推移と第一次世界大
戦が大戦後の世界に与えた影響,日本の
参戦の背景と影響などに着目して,主題
を設定し,日本とその他の国や地域の動
向を比較したり,関連付けたりするなど
して,第一次世界大戦の性格と惨禍,日
本とアジア及び太平洋地域の関係や国際
協調体制の特徴などを多面的・多角的に
考察し,表現している。第一次世界大戦
前後の社会の変化などに着目して,主題
を設定し,日本とその他の国や地域の動
向を比較したり,関連付けたりするなど
して,第一次世界大戦後の社会の変容と
社会運動との関連などを多面的・多角的
に考察し,表現している。





⑤3学期学年末考査

使用教科書
実教出版 『詳述歴史総合 新課程』
副教材
実教出版 『詳述歴史総合マイノート 新課程版』

3 担当者からのメッセージ

確かな学力を身に付
けるためのアドバイス
①授業を「集中」して受けることが大切です。特に,部活動に加入している生徒は,勉強
時間を確保しにくいと思います。授業で全てを理解する気持ちで臨んでください。
②板書以外にも自分が気づいたことや考えたこと、先生や他の生徒の意見を記入するなど 
「ノート」のとり方を工夫してください。
③授業で学習したことをもとにして,「新聞」(特に国際面)を読んでください。
④テスト対策プリントを有効に活用してください。最低3回は解き直しましょう。
授業を受けるに当た
って守ってほしい事項
①『詳述歴史総合』・『詳述歴史総合マイノート新課程版』を持参し,活用しながら授業
を受けてください。
②生徒と教師・生徒と生徒の「対話」がある授業(発言の多い授業)は、たいへん楽しい
ものです。正誤を気にする必要はありませんので,積極的な発言を期待します。
③集中して取り組むとき,リラックスするときなど授業にメリハリをつけて下さい。
その他のアドバイス
①歴史の学習は,細かい年号や人物名,事件名などを暗記することだけではありません。
基本的事項をきちんと暗記・理解しながら,歴史的出来事には「どのような背景があるの
か」「わが国とどのような関わりをもっているのか」「世界の中でどのように位置付けら
れているのか」を意識して,勉強してください。
②歴史を様々な角度から捉えるように意識してください。
③授業内容と大学入試の内容は,かけ離れたものではありません。大学入試に対応できる
ような学力を身につけつつ,歴史を学ぶ楽しさを感じてください。
④歴史に関するTV番組・VTR・DVDを見たり,図書館・博物館・企画展等へ行く
ことにより,興味・関心が高まります。是非,足を運んでみてください。