単 位 数 | 3 単 位 | |
学科・学年・組 | 普通科・2年・A~E組(選択者) |
学習の目標 | 社会的事象の歴史的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりす る活動を通して, 広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生き る平和で民主的な国家及び社会の有為な形成者に必要な公民としての資質・能 力を育成することを目指す。 |
育成する資質能力 | 「思考力」「判断力」 |
学校ルーブリック項目 | 「向上心」「自律」「自己肯定感」「友愛」「創造性」「社会貢献」 |
評価の 観点 |
知識・技能 | 思考・判断・表現 | 主体的に学習に 取り組む態度 |
評価の 内容 |
・世界の歴史の大きな枠組みと展開に 関わる諸事象について,地理的条件や 日本の歴史と関連付けながら理解して いるか。 ・諸資料から世界の歴史に関する様々 な情報を適切かつ効果的に調べまとめ る技能を身に付けたか。 |
・世界の歴史の大きな枠組みと展開に 関わる事象の意味や意義,特色など を,時期や年代,推移,比較,相互の 関連や現代世界とのつながりなどに着 目して,概念などを活用して多面的・ 多角的に考察しているか。 ・歴史に見られる課題を把握し解決を 視野に入れて構想したりする力や,考 察,構想したことを効果的に説明した り,それらを基に議論したりする力を 養うことができたか。 |
・世界の歴史の大きな枠組みと展開に 関わる諸事象について,よりよい社会 の実現を視野に課題を主体的に探究し ようとする態度を養うことができた か。 ・多面的・多角的な考察や深い理解を 通して涵養される日本国民としての自 覚,我が国の歴史に対する愛情,他国 や他国の文化を尊重することの大切さ についての自覚などを深めることがで きたか。 |
評価 方法 |
・定期考査 ・準拠ノート ・ワークシート |
・定期考査(資料読解・論述問題) ・準拠ノート ・ワークシート |
・討論や発表 ・ワークシート |
配分 | 70% |
20% |
10% |
学期 | 学 習 内 容 | 学 習 の ね ら い | 備考(特記事項, 他教科との関連など) |
第 1 学 期 |
第1章 文明の成立と古代文明の特質 1 文明の誕生 2 古代オリエント世界とその周辺 3 南アジアの古代文明 5 東南北アメリカ文明 第3章 南アジア世界と 東南アジア世界の展開 1 仏教の成立と南アジアの統一国家 2 インド古典文化と ヒンドゥー教の定着 3 東南アジア世界の形成と展開 第4章 西アジアと地中海周辺の 国家形成 1 イラン諸国家の興亡とイラン文明 2 ギリシア人の都市国家 3 ローマと地中海支配 4 キリスト教の成立と発展 |
【第1章】 ・文明が生まれるために必要だった条 件を理解します。 ・オリエントの風土と,その文明の歴 史的特質の関係を考察します。 ・南アジア最古の文明であるインダス 文明が栄えた場所の特徴と,アーリヤ 人の進入が南アジアにもたらした変化 について考察します。 ・中南米にさまざまな先住民文明が栄 えたことを理解し、そこでの支配の在 り方を考察します。 【第3章】 ・仏教やジャイナ教などの宗教につい て理解します。 ・南アジア最初の統一王朝であるマウ リヤ朝のもとでの仏教の発展,クシャ ーナ朝と周辺諸地域との関係を考察し ます。 ・8~10世紀の諸勢力が割拠した時代に おける各地の政権の政策を理解しま す。また,ヒンドゥー教が南アジア社 会に根づいた背景を考察します。 ・東南アジアと南アジア・中国との関 係を多面的・多角的に考察します。 【第4章】 ・アケメネス朝が広大な領域に中央集 権的支配を築ことができた背景や要因 を理解します。 ・パルティアとササン朝の繁栄の背景 や要因を理解します。 ・ポリスの特徴およびそこでの人々の 生活について,オリエントの都市国家 と比較したうえで理解する。 ・ギリシアの諸ポリスがマケドニアに 敗れた要因を考察します。 ・ローマ共和政の特徴について,ギリ シア民主政と比較したうえで考察しま す。また,内乱の発生から終息までの 経緯を理解します。 ・キリスト教の成立の経緯と,ローマ 帝国によるキリスト教への対応を考察 します。 |
①中間考査 ②期末考査 |
第 2 学 期 |
第5章 イスラーム教の成立と ヨーロッパ世界の形成 1 アラブの大征服と イスラーム政権の成立 2 ヨーロッパ世界の形成 第6章 イスラーム教の伝播と 西アジアの動向 1 イスラーム教の諸地域への伝播 2 西アジアの動向 第7章 ヨーロッパ世界の変容と展開 1 西ヨーロッパの封建社会と その展開 2 東ヨーロッパ世界の展開 3 西ヨーロッパ世界の変容 4 西ヨーロッパの中世文化 |
【第5章】 ・アラブ=ムスリム軍による大征服の 展開を理解します。 ・イスラーム文化の成立の経緯を理解 し,またその特徴を考察します。 ・ビザンツ帝国の繁栄と,ローマ教会 とフランク王国の関係を,比較しなが ら考察します。 ・西ヨーロッパに特有の封建社会の仕 組みについて理解します。 【第6章】 ・イスラーム化が中央アジア・南アジ ア・東南アジア・アフリカ・西アジア にもたらした変化と,そに経緯につい て理解します。 ・十字軍やモンゴルの進出が西アジア にもたらした影響について考察しま す。 ・イベリア半島におけるイスラーム勢 力の興亡について理解します。 【第7章】 ・ローマ=カトリック教会が普遍的な 権威を持つにいたった背景を理解しま す。 ・十字軍の遠征の経緯を理解し,それ が社会に与えた影響を考察します。 ・ビザンツ帝国の衰退の要因を考察し ます。 ・封建社会が解体に向かった背景,教 皇権の衰退と王権の伸張の関係につい て理解します。 ・百年戦争によるイギリスとフランス の変容,スペインで国王による中央集 権化が早く進んだの原因,神聖ローマ 帝国で中央集権が進まなかった要因 を,考察します。 ・中世西ヨーロッパにおいてキリスト 教が果たした文化的役割を理解しま す。 |
③中間考査 ④期末考査 |
第 3 学 期 |
第9章 大交易・大交流の時代 2 ヨーロッパの海洋進出と アメリカ大陸の変容 第10章 アジアの諸帝国の繁栄 1 オスマン帝国とサファヴィー朝 2 ムガル帝国の興隆 |
【第9章】 ・ヨーロッパの人々の進出がアジアに もたらした影響や変化を理解します。 ・16世紀に一体化が始まった「世界」 の性格を多面的・多角的に考察しま す。 【第10章】 ・オスマン帝国の勢力拡大の経緯と, その統治が当時の人々に与えた影響を 考察します。 ・サファヴィー朝の支配がイラン社会 に与えた影響を考察します。 ・ムガル帝国の基礎が築かれた経緯 と,ヒンドゥー教徒とイスラーム教徒 の関係を考察します。 |
⑤学年末考査 |
使用教科書 | 山川出版 「詳説世界史(世界史探究)」 |
副教材 | 第一学習社「グローバルワイド最新世界史図表」 啓隆社 「世界史重要語句CheckList」 山川出版 「世界史用語集」 山川出版 「詳説世界史授業用整理ノート」 |
確かな学力を身に付 けるためのアドバイス |
①授業を「集中」して受けることが大切です。特に部活に加入している生徒は,勉強時間 を確保しにくいと思います。授業ですべてを理解する気持ちで臨んでください。 ②板書以外にも自分が気づいたことや考えたこと,先生や他の生徒の意見を記入するなど 「ノート」のとり方を工夫してください。 ③授業で学習したことをもとにして,「新聞」(特に国際面)を読んでください。基礎・ 基本問題は『世界史重要語句CheckList』を使用して定着させ,問題集を活用して実力向 上をはかりましょう。「基礎・基本」を2〜3回繰り返し解き,内容が理解できたら「応 用・実践問題」にもチャレンジしてください。 |
授業を受けるに当た って守ってほしい事項 |
①授業ノート・『最新世界史図表』・『世界史用語集』を必ず持参し,活用しながら授業 を受けてください。 ②生徒と教師・生徒と生徒の「対話」がある授業(発言の多い授業)は,たいへん楽しい ものです。正誤を気にする必要はありませんので,積極的な発言を期待します。 ③集中して取り組むとき,リラックスするときなど授業にメリハリをつけて下さい。 |
その他のアドバイス | ①世界史の学習は,細かい年号や人物名,事件名などを暗記することだけではありませ ん。基本的事項をきちんと暗記・理解しながら,歴史的出来事に「どのような背景がある の か」「わが国とどのような関わりをもっているのか」「世界の中でどのように位置付 けられているか」を意識して勉強してください。 ②歴史を様々な角度から捉えるように意識してください。 ③授業内容と大学入試の内容は,かけ離れたものではありません。大学入試に対応できる ような学力を身につけつつ,世界史を学ぶ楽しさを感じてください。 ④世界史に関するTV番組・DVDを見たり,図書館・博物館・企画展等へ行くことによ り,歴史への興味・関心が高まります。是非足を運んでみてください。 |