私立 千葉商科大学付属高等学校  シラバス

国語科 「古典(2年普通科総合進学コース)」  単 位 数 2 単 位
学科・学年・組
普通科・2年・A~E組

1 学習の目標,評価の観点,内容及び評価方法

学習の目標
1,様々な文章を読み,内容や展開を的確にとらえる方法を学ぶ。
2,作品に表れているものの考え方を通し,内容を解釈する方法を学ぶ。
3,古文漢文の表現を通し,現代語の語彙力を高める。
4,文語のきまりを理解し,自力読解を目指す。
5,日本の言語文化の特質や,外国の文化との関係について理解する。

育成する資質能力
「向上心」「思考力」「判断力」「表現力」「創造性」
学校ルーブリック項目
「向上心」「自律」「自己肯定感」「友愛」「創造性」「社会貢献」
「思考力」「判断力」「表現力」「人間関係力」

評価の
観点
知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に
取り組む態度
評価の
内容
・授業内容を理解しているか。
・基本的な語彙が身についているか。
・歴史的,文化的な背景を理解してい
るか。
・授業で学んだことを活用できるか。
・基本的な読解力が身についているか。
・作品の内容や特徴を判断する力が身
についているか。
・提出物を期限内にルールに従って作
成することができているか。
・家庭学習を計画的にしているか。
・授業態度などに問題がないか。
評価
方法
定期考査100%
定期考査100%
提出物など100%
配分
約70%
約20%
約10%

2 学習計画・使用教材

学期 学 習 内 容 学 習 の ね ら い 備考(特記事項,
他教科との関連など)



【中間考査範囲】
(古文)
物語(一)
『伊勢物語』「渚の院」



(漢文)
故事・寓話
「推敲」他




【期末考査範囲】
(古文)
日記(一)
『更級日記』「門出」

(漢文)
項羽と劉邦
「四面楚歌」(『史記』)
・一年次に学習した古典文法の復習をし
ます。
・助動詞(反実仮想,願望等)の学習を
します。
・物語の中で和歌が果たしている役割を
おさえながら,場面と登場人物の心情と
を読み味わいます。

・現在使われている言葉の由来となった
漢文を読み,漢文が日本語に与えた影響
について理解を深めます。



・晩年になってまとめられた自伝的日記
を読み,少女時代の自分を客観的に見つ
めた作者像に触れます。
・助動詞の総復習をします。


・登場人物の描写を読み解くことを通し
て,戦乱の時代を生きた人々の人物像に
ついて考察を深めます。
・iPadを有効活用し,授業を進めていき
ます。






・中間考査











・期末考査



【中間考査範囲】
(古文)
物語(五)
『大鏡』「菅原道真の左遷」

(漢文)
漢詩の鑑賞「李白・杜甫」等



【期末考査範囲】
(古文)
随筆『枕草子』「雪のいと高う降りたる
を」



(漢文)
諸家の思想「侵官之害」(韓非子)
・敬語の学習をします。
・歴史物語の列伝に記載されたさまざま
なエピソードを読んで,歴史に残された
人々の姿に触れます。

・漢詩の表現や技法への理解を深め,古
代中国の人々が自然や人事に向けた思い
を通して考えを広げます。


・敬語の学習を深めます。
・日記的章段を読み,文章に表れたもの
の見方や考え方を理解します。
・作者と中宮定子との関係性を読み解く
とともに,当時の宮廷生活に関する理解
を深めます。


・儒家と対立する法家の古典である『韓
非子』を読み,古代中国思想について理
解を深めます。
・iPadを有効活用し,授業を進めていき
ます。



・中間考査











・期末考査



【学年末考査範囲】
(古文)
物語(二)
『源氏物語』「光る君誕生」「若紫」

・歌物語と作り物語の二つの系譜を受け継
ぐ長編物語を読んで,人物造形や心理描写
の一端に触れます。

・iPadを有効活用し,授業を進めていき
ます。


・学年末考査

使用教科書
第一学習社『高等学校 精選古典探究』
副教材
東京書籍『新総合図説国語』,第一学習社『完全マスター古典文法』,いいず
な書店『Key Point 古文単語300』,桐原書店『日本文学史ノート』

3 担当者からのメッセージ

確かな学力を身に付
けるためのアドバイス
古典作品を読むうえで重要なことは,作品の歴史背景や作者について理解をすることで
す。『新総合図説国語』やiPadを使って,きちんと確認をしましょう。
また,確実な文法の知識と,語彙力が非常に大切です。丁寧な学習をこころがけましょ
う。
授業を受けるに当た
って守ってほしい事項
古典文法の基礎や漢文句法の基礎を学びます。しっかりと復習する習慣を身に着けてくだ
さい。また,古文単語など,暗記をするものが非常に多くあります。日々の積み重ねが大
切ですので,計画的に学習しましょう。
その他のアドバイス
この授業は入試古典の基礎固めとなります。2年次の授業は,1年次に比べて読む文章の
難易度も上がります。1年次の学習内容を定着させると同時に,わからないことをそのまま
にせず,しっかりと身につけておきましょう。