私立 千葉商科大学付属高等学校  シラバス

商業科 「財務会計Ⅱ(3年商業科会計型)」  単 位 数 4 単 位
学科・学年・組
商業科・3年・N組(会計選択者)

1 学習の目標,評価の観点,内容及び評価方法

学習の目標
商業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通し
て,会計情報の提供と活用に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指
す。

育成する資質能力
「向上心」「自律」
学校ルーブリック項目
「向上心」「自律」「自己肯定感」「友愛」「創造性」「社会貢献」
「思考力」「判断力」「表現力」「人間関係力」

評価の
観点
知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に
取り組む態度
評価の
内容
実務や新しい分野の会計に関する基礎
的・基本的な技術を身につけ,新会計
基準や税法の基本的な考え方・処理な
ど理解し,ビジネスの諸活動を計数的
に把握し,的確に処理するとともに,
その成果を適切に表現できるか
。
実務や新しい分野の会計について,疑
問を持ち.自ら思考を深め,基礎的・
基本的な技術と知識を活用して適切に
判断し,創意工夫する能力を身に付け
ているか。
実務や新しい分野の会計に関心を持
ち,基本的かつ実践的な知識と技術の
習得を目指して意欲的に取り組むとと
もに,会計を活用して企業の実態を的
確に捉えることができる態度を身に付
けているか。
評価
方法
・定期考査
・定期考査
・小テスト
・検定試験
・振り返りシートや授業態度
配分
60%
20%
20%

2 学習計画・使用教材

学期 学 習 内 容 学 習 の ね ら い 備考(特記事項,
他教科との関連など)



第1章 財務会計の基本概念

第2章 資産負債アプローチと収益費用
アプローチ

第3章 会計基準の国際的統合

第4章 資産会計

第5章 負債会計

第6章 純資産会計

第7章 リース会計

第8章 税効果会計

・財務報告の意味とその目的について理
解させる。
・財務報告における情報の特性,すなわ
ち意思決定有用性について理解させる。
・財務諸表の構成要素の意味および構成
要素の個々の定義について説明する。
・財務諸表の構成要素の認識と測定につ
いて理解させる。
・財務諸表の構成要素の定義に対するア
プローチには,資産負債アプローチと収
益費用アプローチの二つがあることを紹
介する。
・わが国の会計基準の特徴を整理して,
会計基準の国際的統合の流れを理解させ
る。
・資産の評価基準である原価基準と時価
基準について整理し,公正価値の意味を
理解させる。
・負債の意味を明らかにし,金融負債の
評価方法について理解させる。
・純資産の意味と分類を整理する。
・新株予約権の意味と一連の会計処理に
ついて理解させる。
・分配可能額の計算を例題を通して習熟
させる。
・株主資本等変動計算書を作成する目的
およびその作成方法を理解させる。
・リース取引の意味と分類を紹介する。
・利益,課税所得,益金,損金など法人
税の計算の概略を説明する。
・税効果会計の意味を例題を用いて理解
させる。
・一時差異と繰延税金資産・繰延税金負
債について理解させる。
課題研究の授業と連動し,全商簿記1級
会計や日商簿記2級受験が可能。



第10章 外貨換算会計

第11章 キャッシュ・フロー計算書

第12章 企業結合会計

第13章 連結財務諸表の作成(その1)

第14章 連結財務諸表の作成(その2)


・外貨建取引の意義,為替換算と為替差
損益について理解させる。
・外貨建取引の基本的な会計処理に習熟
させる。
・外貨建項目の決算時の会計処理につい
て理解させる。
・キャッシュ・フロー計算書の意義と必
要性について理解させる。
・キャッシュ・フロー計算書の表示区分
および表示方法について理解させる。
・企業結合会計の意味を理解させる。
・合併会計,とくに吸収合併の会計処理
について例題を用いて理解させる。
・連結財務諸表を作成する目的と,連結
の範囲について理解させる。
・持分の変動には,支配獲得までの段階
取得・支配獲得後の追加取得・子会社株
式の一部売却があることを説明する。
・連結財務諸表の作成方法について,例
題を用いながら確認する。
・連結キャッシュ・フロー計算書の作成
方法および表示方法について,その概要
を紹介する。
課題研究の授業と連動し,全商簿記1級
会計や日商簿記2級受験が可能。



なし
なし
なし

使用教科書
財務会計Ⅱ
副教材
なし

3 担当者からのメッセージ

確かな学力を身に付
けるためのアドバイス
復習を実施しましょう。
授業を受けるに当た
って守ってほしい事項
生徒の皆さん一人ひとりが経営者になったつもりで学習活動を行ないますので物事を合理
的に考え,処理していく能力をつけましょう。
その他のアドバイス
学習を通じて,簿記検定試験上級を受験し資格取得が可能になっています。
目的意識をもちましょう。