私立 千葉商科大学付属高等学校  シラバス

商業科 「財務会計Ⅰ(2年商業科会計型)」  単 位 数 2 単 位
学科・学年・組
商業科・2年・H組(会計選択者)

1 学習の目標,評価の観点,内容及び評価方法

学習の目標
①財務諸表の作成に関する知識と技術を習得させ,財務会計の意義や制度につい
て理解させる。
②会計情報を提供し,活用する能力と態度を育てる。

育成する資質能力
「向上心」「自律」「思考力」「判断力」
学校ルーブリック項目
「向上心」「自律」「自己肯定感」「友愛」「創造性」「社会貢献」
「思考力」「判断力」「表現力」「人間関係力」

評価の
観点
知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に
取り組む態度
評価の
内容
会計の基礎的・基本的な考え方と技術,
財務諸表の作成,その財務諸表の活用を
理解する。
企業会計に関する諸問題の解決を目指し
て,自ら思考を深め,基礎的・基本的な
知識と技術を活用して,適切に判断し,
表現する能力を身に付ける。
企業会計の意味・役割や制度,財務会計
の機能,諸表の作成,財務諸表からの情
報を活用することなどに興味を持ち,財
務会計の学習に積極的に取組もうとして
いる。
評価
方法
定期考査・小テスト
定期考査・小テスト
問題集などの課題提出・振り返りシー
トや授業態度
配分
80%
10%
10%

2 学習計画・使用教材

学期 学 習 内 容 学 習 の ね ら い 備考(特記事項,
他教科との関連など)



財務会計の基礎
 1.企業と企業会計
 2.企業会計制度と会計基準
 3.企業会計の歴史

資産
 1.流動資産(当座・棚卸・その他の
流動資産)
 2.固定資産(有形・無形と減価償
却,投資その他の資産)

負債と純資産

貸借対照表(報告式)
○企業会計の意味とその目的および役立
ちを理解します。
○財務会計と管理会計の違い及び財務会
計の機能を理解します。
○会社法と会社計算規則,金融取引法と
財務諸表と規則,法人税法の内容とその
必要性を理解します。
○企業会計原則の意味と一般原則の内容
及び企業会計基準の概略を理解します。
○財務諸表の種類と,その特徴を理解さ
せます。

○資産の意味と分類を理解し,評価の基
礎知識を学び,資産評価の重要性を理解
させます。
○それぞれの資産の意味と種類を明らか
にします。
○棚卸資産の期末評価,棚卸減耗損・商
品評価損の内容を理解し,適切に処理す
る方法を学びます。
○売価還元原価法の内容を理解し,その
処理方法を習得します。
○固定資産の取得原価の計算方法を理解
します。
○有形固定資産に対する支出と,資本
的・収益的支出について理解させます。
○減価償却の意味と原因を明らかにしま
す。
○減価償却の各種計算方法の特徴を理解
し正しく計算します。
○有価証券の分類を理解し,適切に処理
できる力を習得します。

○負債の意味と分類を明らかにし,種類
を理解させます。
○社債の意味と計算方法を理解します。
○偶発債務の意味と,その処理方法を理
解します。
○資本の部に関する分類および処理方法
を理解させます。

○これまで学んだ内容を活用し,報告式
貸借対照表の作成手順を理解し,作成で
きる力を身につけさせます。
簿記,課題研究,原価計算



損益計算書
 1.損益計算の意味と基準
 2.営業損益の計算
 3.経常損益の計算
 4.当期純利益の計算
 5.報告式損益計算書の作成

その他財務諸表の作成
連結財務諸表
 1.連結財務諸表の作成(その1)
 2.連結財務諸表の作成(その2)
○損益計算の意味を理解します。
○損益計算の基準を明らかにし,それぞ
れの特色を理解します。
○販売形態や営業種目などの相違による
収益認識基準を明らかにし,それぞれの
基準による処理方法を理解させます。
○営業損益,営業外損益,特別損益の内
容を理解し,分類して適切な処理を行う
力を習得します。
○連結財務諸表の意味と必要性を理解し
ます。
○親会社と子会社の意味と連結の範囲を
理解します。
○支配獲得日における連結貸借対照表の
作成手続きについて理解させます。
○子会社の資産・負債の時価評価による
評価替えのための連結仕訳を理解しま
す。
○投資と資本の相殺消去の手続きについ
て理解します。
○開始仕訳の必要性と意味について理解
させます。
○連結貸借対照表,連結損益計算書,連
結包括利益計算書および連結株主資本等
変動計算書のひな形を外観後,連結精算
表から連結財務諸表を作成します。
簿記,課題研究,原価計算



財務諸表の活用

総合学習
○財務諸表分析の意味や方法を理解させ
ます。
○財務諸表の分析(収益性の分析・安
全性の分析・成長性の分析)を理解しま
す。
○構成比率,趨勢法の分析手順を理解
します。
○財務諸表分析を実際に実施します。
簿記,課題研究,原価計算

使用教科書
実教出版『高校財務会計Ⅰ』
副教材
実教出版『段階式簿記検定問題集1級 会計』

3 担当者からのメッセージ

確かな学力を身に付
けるためのアドバイス
簿記会計の5つの要素の概念と借方・貸方を確実に身につけてから詳しい内容の学習に進
んで下さい。常に,疑問を持って,自分で考え,教科書を読んだり,説明を聞いたり,問
題を解いたり,互いに教えあったりして,自ら納得できるまで諦めずに解答を導き出すこ
とが大切です。家庭学習でも復習する時間を確保して下さい。
授業を受けるに当た
って守ってほしい事項
「なぜ?なんで?」と疑問を持ち,まず、自ら調べ、考えることが大切です。答え(数値結
果)を安易に手に入れて満足しないことと単純に計算式などを丸暗記しようとしないで,理
解・納得できるまで取り組むことが大切です。
その他のアドバイス
授業時で使用する電卓や教科書等の忘れ物をしないようにして下さい。