単 位 数 | 2 単 位 | |
学科・学年・組 | 普通科3年A組~C組 |
学習の目標 | ・古今東西の幅広い知的蓄積を通して,現代の諸課題を捉え,より深く思索する ための手掛かりとなる概念や理論について理解するとともに,諸資料から,人間 としての在り方生き方に関わる情報を調べまとめる技能を身に付けるようにす る。(知識・技能) ・自立した人間として他者と共によりよく生きる自己の生き方についてより深く 思索する力や,現代の倫理的諸課題を解決するために倫理に関する概念や理論な どを活用して,論理的に思考し,思索を深め,説明したり対話したりする力を養 う。(思考・判断・表現) ・人間としての在り方生き方に関わる事象や課題について主体的に追究したり, 他者と共によりよく生きる自己を形成しようとしたりする態度を養うとともに, 多面的・多角的な考察やより深い思索を通して涵養される,現代社会に生きる人 間としての在り方生き方についての自覚を深める。(主体的に学習に取り組む態 度) |
育成する資質能力 | 「社会貢献」「思考力」「判断力」「創造性」 |
学校ルーブリック項目 | 「向上心」「自律」「自己肯定感」「友愛」「創造性」「社会貢献」 |
評価の 観点 |
知識・技能 | 思考・判断・表現 | 主体的に学習に 取り組む態度 |
評価の 内容 |
・現代の諸課題を捉え考察し,選択・ 判断するための手掛かりとなる概念や 理論について理解しているか。 ・諸資料から,人間としての在り方生 き方に関わる情報を調べまとめる技能 を身に付けるようとしているか。 |
・現代の倫理的諸課題の解決に向け て,選択・判断の手掛かりとなる考え方 や現代社会の基本的原理を活用して,事 実を基に多面的・多角的に考察し公正に 判断する力がついているか。 |
・よりよい社会の実現を視野に,現代 の諸課題を主体的に解決しようとする態 度を身に付けているか。 ・振返りなどを通して,主体的に学習 に取り組む姿勢を身に付けているか。 |
評価 方法 |
定期考査など |
提出物,課題など |
振返り等 |
配分 | 80% |
10% |
10% |
学期 | 学 習 内 容 | 学 習 の ね ら い | 備考(特記事項, 他教科との関連など) |
第 1 学 期 |
第2章 人間としてのあり方生き方 第1節 ギリシア思想 1 ギリシア思想の誕生ー自然哲学 2 ソフィストたちとソクラテス 3 プラトン 4 アリストテレス 5 ギリシア思想の展開 第2節 キリスト教 1 古代ユダヤ教 2 イエス 3 キリスト教の誕生と展開 第3節 イスラーム 第4節 仏教 1 仏教以前のインド思想 2 ブッダの教え 3 大乗仏教の成立とその教え |
〇哲学対話 導入として哲学対話に取り組み,概念の 言語化を通して,自己理解や他者理解の 重要性や対立を乗り越える共通了解につ いて考えます。 〇ギリシア思想 ・古代ギリシアに哲学者ソクラテスがあ らわれ,問答法を用いて無知の知を説い たことを理解する。また,その弟子プラ トンについても理解します。 〇キリスト教 ・キリスト教が人間をどのようにとら え,どのように生きることをさし示して いるか,イエスの言行を手掛かりに学 び,相互扶助など共同体のあり方につい て考えます。 〇イスラーム さまざまな社会生活にかかわるイスラー ムの特色や宗教的義務を,六信五行やク ルアーンを手掛かりに学びます。 〇仏教 仏教徒その他の宗教との違いを理解し, 縁起の法や慈悲を手掛かりに,その人間 観や人生観を理解します。 |
・哲学対話やミニレポートなどを通し て,自分の見方・考え方を述べる機会を 作る。 中間考査 期末考査 |
第 2 学 期 |
第2章 人間としてのあり方生き方 第5節 中国思想 1 「道」の自覚ー孔子 2 儒家思想の展開 3 老荘思想 第5章 自然や科学技術にかかわる諸課 題と倫理 第1節 生命の倫理 第5章 自然や科学技術にかかわる諸課 題と倫理 第2節 環境の倫理 第3節 科学技術の倫理 第6章 社会と文化にかかわる諸課題と 倫理 第1節 福祉の課題 第2節 文化と宗教の課題 第3節 平和の課題 |
〇導入 ・哲学対話 導入として哲学対話に取り組み,概念の 言語化を通して,自己理解や他者理解の 重要性や対立を乗り越える共通了解につ いて考えます。 〇中国思想 ・孔子の教えを通して人間社会の理想的 な姿について考えます。 〇生命の倫理 ・生命をめぐる倫理的諸課題について学 ぶ。特に代理出産や臓器移植,ゲノム編 集など生命をめぐる問題について考察し ます。 〇環境の倫理 ・環境問題を解決するために,様々な思 想家の考えを通して,どのような倫理的 な考え方・態度が求められているのか考 えます。 〇科学技術の倫理 ・科学技術の発達に対して,倫理はどの ように追いつき対応すればいいのかにつ いて考えます。 〇社会と文化にかかわる諸課題と倫理 ・福祉,文化と宗教,平和などについて 倫理的課題を見出し,その解決に向けて 倫理に関する概念や理論などを手掛かり に考えます。 |
・哲学対話やミニレポートなどを通し て,自分の見方・考え方を述べる機会 を作る。 中間考査 期末考査 |
第 3 学 期 |
なし |
なし |
なし |
使用教科書 | 実教出版『詳述倫理』 |
副教材 | なし |
確かな学力を身に付 けるためのアドバイス |
・「倫理」で扱う内容は,机上の理論だけではなく,また教科書の暗記で済むものでもあり ません。自分自身が,かけがえのない人生の主役であることを理解し,一つ一つのテーマに 対して,正面から取り組む姿勢を持ってください。 |
授業を受けるに当た って守ってほしい事項 |
・教科書や授業プリントを忘れずに持参し,授業に臨んで下さい。 ・授業は集中して受けて下さい。 ・積極的な発言は大歓迎ですが,授業の妨害となるような発言は厳禁です。 ・授業で理解できなかったことをそのままにせずに,質問をするなど理解に努めて下さ い。 ・提出物は期限を守って,きちんと提出して下さい。 |
その他のアドバイス | 現代社会が抱える課題は多様になってきています。「格差問題」「尊厳死と安楽死」「環 境問題」など,どれも倫理的な対立が内包されています。それらについて,なぜそういっ た問題が起こっているのかの根拠を対話などを通して,倫理的な側面から理解していきま す。 |