私立 千葉商科大学付属高等学校  シラバス

保健体育科 「保健(2年 普通科全コース・商業科全コース)」  単 位 数 1 単 位
学科・学年・組
 普通科・2年・A~F組・商業科・2年・ 
G~H組

1 学習の目標,評価の観点,内容及び評価方法

学習の目標
・個人及び社会生活における健康・安全について理解を深めているとともに,技
能を身に付けられるように学習する。

・健康についての自他や社会の課題を発見し,合理的,計画的な解決に向けて思
考し判断しているとともに,目的や状況に応じて他者に伝えられるように学習す
る。

・生涯を通じて自他の健康の保持増進やそれを支える環境づくりを目指し,明る
く豊かで活力ある生活を営むための学習に主体的に取り組めるように学習する。 

育成する資質能力
「社会貢献」「思考力」「判断力」「表現力」「人間関係力」
学校ルーブリック項目
「向上心」「自律」「自己肯定感」「友愛」「創造性」「社会貢献」
「思考力」「判断力」「表現力」「人間関係力」

評価の
観点
知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に
取り組む態度
評価の
内容
・事故は,地域,職場,家庭,学校な
ど様々な場面において発生しているこ
と,事故の発生には,周りの状況の把
握及び判断,行動や心理などの人的要
因,気象条件,施設・設備,車両,法
令,制度,情報体制などの環境要因な
どが関連していることについて,理解
したことを言ったり書いたりする。

・交通事故を防止するには,自他の生
命を尊重するとともに,自分自身の心
身の状態や周りの環境,車両の特性な
どを把握すること,個人の適切な行
動,交通環境の整備が必要であるこ
とについて,理解したことを言ったり
書いたりする。

・事故を防止したり事故の発生に伴う
傷害等を軽減したりすることを目指
す。
安全な社会の形成には,交通安全,防
災,防犯などを取り上げて,法的な整
備などの環境の整備,環境や状況に応
じた適切な行動などの個人の取り組
み,
及び地域の連携などが必要であること
に
ついて,理解したことを言ったり書い
た
りする。

・適切な応急手当は,傷害や疾病の
悪化を防いだり,傷病者の苦痛を緩和
したりすることについて,理解したこ
とを言ったり書いたりする。

・自他の生命や身体を守り,不慮の事
故災害に対応できる社会をつくるに
は,一人一人が適切な連絡・通報や運
搬も含む応急手当の手順や方法を身に
付けるとともに,自ら進んで行う態度
が必要であること,さらに,社会の救
急体制の整備を進めること,救急体制
を適切に利用することが必要であるこ
とについて,理解したことを言ったり
書いたりする。

・心肺停止状態においては,急速に回
復の可能性が失われつつあり,速やか
な気道確保,人工呼吸,胸骨圧迫,
AED(自動体外式除細動器)の使用な
どが必要であること,及び方法や手順
について,実習を通して理解したこと
を言ったり書いたりし,AED などを用
いて心肺蘇生法ができるか。

・日常生活で起こる傷害や,熱中症な
どの疾病の際には,それに応じた体位
の確保・止血・固定などの基本的な応
急手当の方法や手順があることを,実
習を通して理解し,応急手当ができ
るか。

・思春期における心身の発達や性的
成熟に伴う身体面,心理面,行動面な
どの変化に関わり,健康課題が生じる
ことがあることについて,理解したこ
とを言ったり書いたりしているか。

・思春期の心身の変化に対応して,自
分の行動への責任感や異性を理解した
り尊重したりする態度が必要であるこ
と,及び性に関する情報等への適切な
対処が必要であることについて,理解
したことを言ったり書いたりしてい
るか。

・結婚生活について,心身の発達や
健康の保持増進の観点から理解したこ
とを言ったり書いたりしているか。

・受精,妊娠,出産とそれに伴う健康
課題について,理解したことを言った
り書いたりしているか。

・家族計画の意義や人工妊娠中絶の心
身への影響などについて,理解したこ
とを言ったり書いたりしているか。

・結婚生活を健康に過ごすには,自他
の健康に対する責任感,良好な人間関
係や家族や周りの人からの支援,及び
母子の健康診査の利用や保健相談など
の様々な保健・医療サービスの活用が
必要であることについて,理解したこ
とを言ったり書いたりしているか。

・労働による傷害や職業病などの労
働災害は,作業形態や作業環境の変化
に伴い質や量が変化してきたことにつ
いて,理解したことを言ったり書いた
りしているか。

・労働災害を防止するには,作業形態
や作業環境の改善,長時間労働をはじ
めとする過重労働の防止を含む健康管
理と安全管理が必要であることについ
て,理解したことを言ったり書いたり
しているか。

・働く人の健康の保持増進は,職場
の健康管理や安全管理とともに,心身
両面にわたる総合的,積極的な対策の
推進が図られることで成り立つことに
ついて,理解したことを言ったり書い
たりしているか。

・働く人の日常生活においては,積極
的に余暇を活用するなどして生活の質
の向上を図ることなどで健康の保持増
進を図っていくことが重要であること
について,を理解したことを言ったり
書いたりしているか。

・我が国には,人々の健康を支えるた
めの保健・医療制度が存在し,行政及
びその他の機関などから健康に関する
情報,医療の供給,医療費の保障も含
めた保健・医療サービスなどが提供さ
れていることについて,理解したこと
を言ったり書いたりしているか。

・健康を保持増進するためには,検診
などを通して自己の健康上の課題を的
確に把握し,地域の保健所や保健セン
ターなどの保健機関,病院や診療所な
どの医療機関,及び保健・医療サービ
スなどを適切に活用していくことなど
が必要であることについて,理解した
ことを言ったり書いたりしているか。

・医薬品は,医療用医薬品,要指導
医薬品,一般用医薬品の三つに大別さ
れ,承認制度によってその有効性や安
全性が審査されており,販売に規制が
設けられていることについて,理解し
たことを言ったり書いたりしている
か。

・疾病からの回復や悪化の防止には,
個々の医薬品の特性を理解した上で,
使用法に関する注意を守り,正しく使
うことが必要であることについて,理
解したことを言ったり書いたりしてい
るか。

・我が国や世界では,健康を支えるた
めに,健康課題に対応して各種の保健
活動や社会的対策が行われていること
について,理解したことを言ったり書
いたりしているか。

・自他の健康を保持増進するには,
ヘルスプロモーションの考え方に基づ
いた,健康に関する環境づくりが重要
であることについて,理解したことを
言ったり書いたりしているか。

・一人一人が健康に関心をもち,健康
を支える適切な環境づくりに積極的に
参加していくことが必要であり,その
ことが自分を含めた世界の人々の健康
の保持増進につながることについて,
理解したことを言ったり書いたりして
いるか。
・安全な社会づくりについて,安全
に関わる原則や概念を基に整理した
り,個人及び社会生活と関連付けたり
して,自他や社会の課題を発見する。

・安全な社会づくりについて,様々な
事故や災害の事例から,安全に関する
情報を整理し,環境の整備に応用す
る。

・交通安全について,習得した知識を
基に,事故につながる危険を予測し回
避するための自他や社会の取り組みを
評
価しているか。

・安全な社会づくりについて,自他や
社会の課題の解決方法と,それを選択
した理由などを話し合ったり,ノート
などに記述したりして,筋道を立てて
説明しているか。

・応急手当について,安全に関わる
原則や概念を基に整理したり,個人及
び社会生活と関連付けたりして,自他
や社会の課題を発見している。

・応急手当について,習得した知識や
技能を事故や災害で生じる傷害や疾病
に関連付けて,悪化防止のための適切
な方法に応用している。
・応急手当について,自他や社会の課
題の解決方法と,それを選択した理由
などを話し合ったり,ノートなどに記
述したりして,筋道を立てて説明して
いる。

・生涯の各段階における健康につい
て,健康に関わる原則や概念を基に整
理したり,個人及び社会生活と関連付
けたりして,自他や社会の課題を発見
している。



















・思春期と健康について,習得した知
識を基に,心身の発達や性的成熟に伴
う健康課題を解決するために,性に関
わる情報を適切に整理しているか。

・結婚生活と健康について,習得した
知識を基に,結婚生活に伴う健康課題
の解決や生活の質の向上に向けて,保
健・医療サービスの活用方法を整理し
ているか。

・生涯の各段階における健康につい
て,自他や社会の課題の解決方法と,
それを選択した理由などを話し合った
り,ノートなどに記述したりして,筋
道を立てて説明しているか。


















・労働と健康について,健康に関わ
る原則や概念を基に整理したり,個人
及び社会生活と関連付けたりして,自
他や社会の課題を発見しているか。

・働く人の健康の保持増進について,
習得した知識を基に,生活の質の向上
を図ることと関連付けて,課題解決の
方法に応用しているか。

・労働災害と健康について,習得した
知識を基に,労働災害の防止に向け
て,個人の取組と社会的対策を整理し
ているか。

・労働と健康について,自他や社会の
課題の解決方法と,それを選択した理
由などを話し合ったり,ノートなどに
記述したりして,筋道を立てて説明し
ているか。

・保健・医療制度及び地域の保健・
医療機関について,健康に関わる原則
や概念を基に整理したり,個人及び社
会生活と関連付けたりして,自他や社
会の課題を発見しているか。

・医薬品の制度とその活用について,
医薬品には承認制度があり,販売に規
制が設けられていることと関連付けな
がら,生活の質の向上のために利用の
仕方を整理できているか。

・保健・医療制度及び地域の保健・医
療機関について,自他や社会の課題の
解決方法と,それを選択した理由など
を話し合ったり,ノートなどに記述し
たりして,筋道を立てて説明できる
か。

・様々な保健活動や社会的対策につ
いて,健康に関わる原則や概念を基に
整理したり,個人及び社会生活と関連
付けたりして,自他や社会の課題を発
見できるか。

・地域の保健・医療機関やスポーツ施
設の活用の仕方について,関連した情
報を整理し,生活の質の向上に向けた
課題解決に応用できるか。

・様々な保健活動や社会的対策につい
て,自他や社会の課題の解決方法と,
それを選択した理由などを話し合った
り,ノートなどに記述したりして,筋
道を立てて説明できるか。

ヘルスプロモーションの考え方に基づ
いた,健康に関する環境づくりへ積極
的に参加していくために,適切な情報
を選択・収集して,分析・評価し計画
を立てている。

安全な社会づくりについて,課題の解
決に向けた学習に主体的に取り組もう
としているか。


応急手当について,課題の解決に向け
た学習に主体的に取り組もうとしてい
るか。



















































生涯の各段階における健康について,
課題の解決に向けた学習に主体的に取
り組もうとしているか。

労働災害と健康について,課題の解決
に向けた学習に主体的に取り組もうと
しているか。

保健・医療制度及び地域の保健・医療
機関について,課題の解決に向けた学
習に主体的に取り組もうとしている
か。


様々な保健活動や社会的対策につい
て,課題の解決に向けた学習に主体的
に取り組もうとしているか。
健康に関する環境づくりと社会参加に
ついて,課題の解決に向けた学習に主
体的に取り組もうとしているか。

評価
方法
・定期考査100%
・定期考査90%
・振り返りシート10%
・課題提出(metamojiワークシートやレ
ポート,保健ノート)50%
・授業態度50%
配分
80%
10%
10%

2 学習計画・使用教材

学期 学 習 内 容 学 習 の ね ら い 備考(特記事項,
他教科との関連など)



1事故の現状と発生要因
2交通事故防止の取り組み
3安全な社会の形成
4応急手当の意義と救急医療体制
5心肺蘇生法
6日常的な応急手当
・様々な場面で起こる事故とその被害
の実態について理解します。
・事故の発生には人的要因と環境要因が
関連していることを理解します。
・交通事故防止には個人の取り組みと
交通環境の整備が必要であることを理解
します。
・交通事故には補償など法的責任が生じ
ることを理解します。
・安全な社会をつくるために必要な個
人の取り組みを理解します。
・すべての人たちの安全を確保するため
に必要な環境の整備について理解しま
す。
・応急手当の意義と,その手順や方法
を身につける必要性について理解しま
す。
・救急医療体制の仕組みと社会的整備の
必要性,適切な利用方法について理解し
ます。
・心肺蘇生法の意義や方法,手順につ
いて理解します。
・心肺蘇生法ができるようにします。
・日常生活で起こるけがの基本的な応
急手当の方法を理解し,できるようにし
ます。
・熱中症の予防および基本的な応急手当
の方法を理解し,できるようにします。
・期末考査



1思春期と健康
2性意識の変化と性行動の選択
3結婚生活と健康
4妊娠・出産と健康
5家族計画
8働くことと健康
9労働災害の防止
10働く人の健康づくり
・思春期における心身の発達や性的成
熟について理解します。
・思春期に起こりやすい健康課題につい
て理解します。
・自分の行動への責任感や異性の理解
と尊重の必要性について理解します。
・性行動の選択には性情報への適切な対
処が必要であることを理解します。
・結婚生活と健康との関係について理
解します。
・結婚生活における夫婦関係,親子関係
による健康への影響について理解しま
す。
・受精,妊娠,出産の過程と,それに
伴う健康課題について理解します。
・妊娠・出産期に活用できる母子保健サ
ービスについて理解します。
・家族計画の意義について理解します。
・人工妊娠中絶が心身へ与える影響につ
いて理解します。
・働くことの意義と働き方の多様化に
ついて理解します。
・働く人における健康問題について理解
します。
・労働環境の変化に伴い,労働災害の
要因も変化していることを理解します。
・労働災害を防止するための様々な取り
組みについて理解します。
・職場での心身両面にわたる積極的な
健康づくり活動について理解します。
・働く人の健康には余暇の活用など生活
の質の向上も重要であることを理解しま
す。

・期末考査



7保健制度とその活用
8医療制度とその活用
9医薬品の制度とその活用
10様々な保健活動や対策
11誰もが健康に過ごせる社会に向
けた環境づくり
・保健行政の役割について理解します。
・健康の保持・増進には保健サービスの
適切な活用が必要であることを理解しま
す。
・医療保険の仕組みについて理解しま
す。
・医療サービスの適切な活用方法につい
て理解します。
・医薬品には承認制度や販売に関する
規制が設けられていることについて理解
します。
・医薬品は,使用法に関する注意を守
り,正しく使う必要があることを理解し
ます。
・日本や世界では健康課題に対応した
保健活動や対策が行われていることを理
解します。
・国際機関や民間機関などにより行われ
ている様々な保健活動や対策について理
解します。
・自他の健康の保持・増進には健康を
支える環境づくりが重要であることを理
解します。
・健康を支える環境づくりへの積極的な
参加が自他の健康につながることを理解
します。
・期末考査

使用教科書
現代保健体育(大修館)702
副教材
現代保健ノート702

3 担当者からのメッセージ

確かな学力を身に付
けるためのアドバイス
・授業で教科担当の「説明を聞いたり」「板書を書き留める」だけでなく, 積極的に自分自身
の生活を振り返り,健康の保持増進を図るための課題を見つけることが大切です。
さらには, 学習した内容をもとに, 自分や集団の課題を解決する方法を見つけ出すことも
求められています。

・教科書,プリントや保健ノートipadを中心に学習を進めます。学習の流れに乗り遅れな
いよう積
極的に活動することが大切です。

・新聞やニュースに気を配り, 保健や健康に関する記事をスクラップするなどして日頃か
ら関心持つことが大切です。
授業を受けるに当た
って守ってほしい事項
・教科書,保健ノート,iPadは毎時間必ず準備してください。

・授業チャイムと同時に始めますので, 休み時間中に教科書及び保健ノート,ipadを準備
しておき,チャイムと同時に着席を完了してください。

・欠席した場合のプリントは次回の授業で担当者に申し出てください。
その他のアドバイス
「保健」という科目は, 「健康を保つ」ことを取り扱う授業で,毎週1時間の授業が行なわ
れ
ます。

健康問題がテレビや新聞等で大きく取り扱われる現状の中で, 正しい情報を取り入れ適切
な生活行動を選択できるようになることが求められています。「保健」では, 自分や家族の
健康を保持増進するための基本的な事柄を理解するだけでなく, 日常生活の中の課題を見
つけ出し解決の方法を導き出すことができるような授業を展開します。

日常生活において, 空気と同じようにあって当然,なくなると困るもの, それが健康で
す。毎日の生活の中で「体の健康」「心の健康」に目を向けて下さい。