私立 千葉商科大学付属高等学校  シラバス

理科 「物理(3年普通科理コース)」  単 位 数 7 単 位
学科・学年・組
普通科・3年・A組

1 学習の到達目標等

学習の到達目標
物理基礎で学習した基礎的知識の上により論理的に運動,自然現象の考察を行う。
使用教科書
数研出版『改訂版 物理』
副教材
数研出版『三訂版 リードα 物理基礎・物理』

2 学習計画及び評価方法等

(1) 学習計画等
学期 学 習 内 容 学 習 の ね ら い 備考(特記事項,
他教科との関連など)
学期
第1章 力と運動
 第1節 物体の運動





 
 
 第2節 円運動と単振動





第2章 電気と磁気
 第1節 電場と電位




 





 
①運動の表し方として位置ベクトル,速度ベ
 クトル,加速度ベクトルをそれぞれ理解さ
 
 せ,それらの関係性を学びます。
②放物運動について初速,加速度の方向など
 から様々な運動形態を示し,考察させま
す。
③運動量,エネルギーについてそれらの変化
 のしかたを含めて理解させます。
①等速円運動,単振動といった運動をする物
 体に働く慣性力を理解させ,日常経験する事
 柄から天体に働く力の関係までを学びま
す。
②万有引力による運動について巨視的な観点
から考えます。
①電気を帯びた物体に働く力,またそのよう
 な力を及ぼす空間(場)という概念を理解
さ
 せます。
②電気的な仕事から電位という概念を示し,
 静電誘導・誘電分極といった現象のしくみ
を
 学びます。

③コンデンサーの仕組みを示し,その接続,
 蓄えられるエネルギーといった事柄を学び
ま
  す。
②交流について直流との違いを例示しながら
 理解させ,抵抗,コイル,コンデンサーの
接
 続 した場合の電流,電圧の変化を学びま 
 す。
③電磁波について他の波例えば音波などとの
 違いを比較しながらその性質を理解させま
 
 す。


 中間考査























 期末考査
【課題・提出物等】
単元ごとの小テスト,実験レポート,問題演習など
【第1学期の評価方法】
2回の定期考査の成績,単元ごとの小テストの成績,実験レポートの提出状況及びその内容などを総合的に評価します。
学期
 第2節 電流と磁場




 第3節 電磁誘導と交流




第3章 物質と原子
 第1節 原子・分子の運動
 

 第2節 原子・電子と物質の性質
①電流のつくる磁界について演示的に示し,
 その量的関係を学びます。
②後に学習する原子の構造を簡単に示し,電
 界と磁界の相関関係について微視的に理解
 させます。
①磁界のつくる電流について演示的に示し,
 その量的関係を学びます。



①物質の状態変化に伴う熱の出入りを例示
 し,分子などの粒子の結合状態と熱運動エ
 ネルギ ーのそれぞれの状態との関係を理解
 させます。
②物理Ⅰでも少し出てきた熱力学の第一法則
 だがそれを分子の運動と関係づけて理解さ
 せます。
③理想気体と実在気体の違いを把握させ,ボ
 イル・シャルルの法則,molの概念より
 気体の状態方程式を導きます。
①物理学史として電子,原子核の発見に至る
 原子モデルの変化を示し,現在の原子のモ
 デルを示します。
②結晶の結合の仕方とその性質の関係を説明
し,固体の種々の性質を理解させます。




 中間考査














 期末考査
【課題・提出物等】
単元ごとの小テスト,実験レポート,問題演習など
【第2学期の評価方法】
2回の定期考査の成績,単元ごとの小テストの成績,実験レポートの提出状況及びその内容などを総合的に評
価します。
学期
なし
なし
なし
【課題・提出物等】
なし
【第3学期の評価方法】
なし
【年間の学習状況の評価方法】
学期ごとの評価を基礎に理解度,提出物の提出状況及び内容,学習に取り組む姿勢,質問や発表の内容など総合的に評価を行い,単
位認定を行います。

(2)評価の観点、内容および評価方法
評価の観点および内容 評価方法
関心・意欲・態度
物理に対して基礎的な知識をしっかり身につける
とともに,実験で出した結果に対して自分なりの
考察を行えるかどうかを見ていく。
実験レポートの内容,小テストの成績を見ます。
思考・判断・表現
中学校理科や数学との関連事項を考慮しながら物
理的な思考,探求態度を養う。日常経験する事象
においても非科学的な偏見などを排することがで
きるようにする。
実験レポートなどにおいて出したデータに関する
検討のされかたを見ます。
資料活用の
技能・表現
生徒実験,演示実験,視聴覚教材などを通して材
料・道具・機材の活用能力,それらを活用した提
示能力を養う。
問題演習においての発表の仕方,生徒実験におけ
る器具の使い方などを見ます。
技能および知識・理解
基本的な知識を身につけるとともに実験あるいは
日常経験する事象においても物理的なものの見方
ができるようにする。
定期考査,単元ごとの小テスト,質問に対する発
表などを通じて評価します。

3 担当者からのメッセージ

確かな学力を身に付
けるためのアドバイス
物理は自然を把握するしかたを学ぶものですが,その中で数学をはじめとする他の教科の知識を道具
として活用します。それらの教科についてもしっかりとした知識を身につけ,物理の授業に生かして
いただきたい。
授業を受けるに当た
って守ってほしい事項
特に強調したいのはノートの取り方です。ノートの提出を求めることがあるかもしれませんが,基本
的にはノートは取っている本人が活用するためのものです。本人が後で見てよくわかる形に取ってい
ただきたい。二度と見たくならないようなノートであれば取っても意味がありません。
その他のアドバイス
 物理基礎の上に更に論理的,系統的な思考が要求されるのが物理です。現象をなぞるだけでなく,
論理的に分析し,各人なりの結論を導けるように大いに思考していただきたい。