単 位 数 | 2 単 位 | |
学科・学年・組 | 普通科・3年A組(文コース) |
学習の到達目標 | 1年次に履修した情報科「社会と情報」の基礎的な知識を基に,より高度で実践 的なコンピュータの活用を目指す。 量としてとらえるデータではなく,数としてとらえるデータには,数値解析の有 用性があります。また,その可能性を考察する。 処理の自動化を可能にするマクロ言語の学習を通しながら,論理的思考力の育成 を目指す。 |
使用教科書 | 学術文献を参考にして,科で独自に作成したWEB上のオンラインテキスト |
副教材 | 教員の作成したsampleファイル等 |
(1) 学習計画等
学期 | 学 習 内 容 | 学 習 の ね ら い | 備考(特記事項, 他教科との関連など) |
第1学期 | データの回収と集計 クラスと度数 度数分布 ヒストグラム 四分位範囲と箱ひげ図 散布度(バラツキ)と標準偏差 散布図と相関 正規分布 |
・座学だけでは,なかなか理解の難しい統計 解析について,級友の身長,靴のサイズのデ ータ回収とその集計作業の実践からの見識を 深めます。 ・表計算ソフトExcelの計算処理の助けを借り ながら,クラスと度数を調べることでコン ピュータの処理の効果を実感します。 ・ヒストグラムを手書きで作成すること,デ ータの散らばりを推測します。 ・データを整理し,数学的に考察し説明できる よう にします。単に統計量を求めるだけではな く,意 味を理解させるとともにそれらを利用して, デー タの傾向を的確にとらえ説明できるようにし ま す。 ・中学校での学習をさらに発展させて四分位 数, 四分位範囲,分散及び標準偏差などの用語を 知り,意味を理解させるとともに,それらを 利用してデータの傾向を的確にとらえ説明 できるようにします。 ・分散,偏差の理解は,データのバラツキを 数値的に表すことを理解します。 ・2つの変量の間にどのような関連があるかを 考えます。1つの変量がもう1つの変量に 強い関連がある場合と,ない場合がありま す。 相関係数を用いて,その度合を計算します。 ・相関係数と散布図の関連を考察し,変量XとY の間 の相関関係を調べます。 ・正規分布とは何かを考察します。 ・十分に大きなデータ集積が得られない状況 下でも,検定を行なうことで得ることができ ることを実践します。 |
実技テスト 期末考査 |
【課題・提出物等】 作成した全デジタルファイルおよびプリント 定期的な課題ファイル。 |
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【第1学期の評価方法】 提出された課題の内容と実技テスト,および考査テストの内容により総合的に評価します。 |
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第2学期 | VBA(Visual Basic for Application)とは 単純な繰り返し処理 条件によって処理を変える 独自に関数を作成できる データ入力画面の作成 独立したソフトウエアの開発 |
・VBAの習熟を通しながら,フローチャートや 論理的な思考力の向上を目指します。 ・以下の4つのステップを経て,マクロ機能を 活用した表計算ソフトの活用能力の向上を 目指します。 ①データの一括入力 ②条件によって処理を変える ③オリジナルな関数の作成 ④簡易的なデータ入力フォームの作成 |
実技テスト 期末考査 |
【課題・提出物等】 作成した全デジタルファイル。 定期的な課題ファイル。 |
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【第2学期の評価方法】 提出された課題の内容と実技テスト,および考査テストの内容により総合的に評価します。 |
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第3学期 | なし |
なし |
なし |
【課題・提出物等】 なし |
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【第3学期の評価方法】 なし |
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【年間の学習状況の評価方法】 同じコンピュータを扱う授業ですが,学期毎に内容が大きく異なるため学期間での得手不得手が評価に反映されるこ とが考 えられます。年間を通じ,平素の授業への出席状況,欠席等のあった際の自主的な放課後を利用した補習状況なども 評価の 一環として組み入れていきます。 |
(2)評価の観点、内容および評価方法
評価の観点および内容 | 評価方法 | |
関心・意欲・態度 | 数値演算や解析処理など,すべてはコンピュ ータの計算処理に任せることになるが,そうい ったブラックボックスな部分を,理解しようと する姿勢をもてるか。 |
コンピュータに処理を与える前に,その働き についての説明をします。次に実習に移り, 最後は類題により確認します。定期的な課題 提出の内容からも評価します。 |
思考・判断・表現 | 1学期:統計学の基本事項を通して、具体的 なデータ分析を行い、その分析結果に関する 考察が行えているかどうか。 2学期:Excel VBAに触れながら、思考力と判 断力が求められるが、それらに対し、自分の 考えや判断がしっかり持てているか。 |
平素の授業時での,問いかけや練習問題への 取り組み姿勢を元に評価します。 |
資料活用の 技能・表現 |
オンライン化されたテキストを常にコンピュ ータ画面に映し出すなどの工夫をしているか。 また,適宜疑問が生じたときにテキストを元に 解決する姿勢があるか。 |
机上の巡回や画面のモニタリングなどを活用 しながら,教員側の解答や例を待たずに資料を 下にした学習が成されているかを確認し,評価 します。 |
技能および知識・理解 | 1学期:統計学で使われる基本的な用語につ いての理解と値の算出が行えるかどうか。 2学期:条件分岐や繰り返し文を扱うがこれ らを理解できているかどうか。 |
考査試験による評価以外に,コンピュータを 使った実技テストも実施することで知識と理解 を評価します。 |
確かな学力を身に付 けるためのアドバイス |
すべての教科・科目にいえるのですが,特に実習科目である本授業については,欠課が無 いようにしましょう。欠課した場合は,放課後等を利用して,必ず次の授業の前までに WEB上にあるオンラインテキストに目を通し,内容の補填を行なうようにしてください。 また,授業中に理解しきれなかった事項については,放課後のコンピュータ室の開放時を 利用して補填するようにしましょう。 |
授業を受けるに当た って守ってほしい事項 |
必ず最初にログイン認証をする手間がありますので,授業開始のチャイムがなった時点で すでにログイン完了の状態になるようにしてください。これは必ず守ってください。人と コンピュータの架け橋は,キーボード入力が基本になります。授業前の休み時間を利用し て,キータイピングの練習に励んでください。 |
その他のアドバイス | コンピュータを苦手に感じる人がいます。それは,コンピュータに不慣れであることが原 因として考えられます。 ①スムースなキー入力をマスターすること ②コンピュータはツールですから,今自分が一番必要とする操作だけを覚える。 以上を基本に自分のペースで少しずつ苦手意識を克服しましょう。 |