私立 千葉商科大学付属高等学校  シラバス

地理歴史科 「日本史B(3年普通科特進クラス)」  単 位 数 4 単 位
学科・学年・組
普通科・3年・H組(選択必修)

1 学習の到達目標等

学習の到達目標
①歴史的事件がなぜ発生したのか,それによってどんな影響があったのかなどと
考えることによって,物事を経過を追いながらとらえ,論理的に思考できるよう
にします。
②近代・現代における我国の歴史の流れ(原因と結果)を,世界の歴史と関連づ
けながら,各時代の歴史を学びます。
③今日我国が抱える問題がどのような歴史的事象に起因しているのかを理解さ
せ,国際社会に主体的に生きる日本人としての資質を養います。
④大学入試(私大・センター試験等)において,高得点がとれるような基礎知識
をしっかりと固めつつ,各自の進路目標決定の一助とします。
⑤大学進学後,必要となる基礎的知識・教養を身につけます。
使用教科書
山川出版社『詳説日本史』
副教材
第一学習社『最新日本史図表』
山川出版社『日本史総合テスト改訂版』
山川出版社『詳説日本史史料集』
山川出版社『日本史B用語集』
文英堂『日本史必出史料』

2 学習計画及び評価方法等

(1) 学習計画等
学期 学 習 内 容 学 習 の ね ら い 備考(特記事項,
他教科との関連など)
学期
第3部 近世
第7章 幕藩体制の展開
 1幕政の安定
 2経済の発展
 3元禄文化

第8章 幕藩体制の動揺
 1幕政の改革
 2宝暦・天明期の文化
 3幕政の衰退と近代への道
 4化政文化 

第4部 近代・現代
第9章 近代国家の成立
 1開国と幕末の動乱
 2明治維新と富国強兵
①江戸時代中期の政治(文治政治)・社会の様
相,特に経済の発展について理解します。
②元禄文化について理解します。
③幕政の改革とその背景について理解します。
④宝暦・天明期の文化について理解します。
⑤列強の接近と江戸幕府が動揺していく様子に
ついて理解します。
⑥化政文化について理解します。
⑦開国・条約締結はどんな影響をもたらしたの
か,江戸幕府が滅亡するまでの過程を理解しま
す。
⑧明治政府の陣容と近代化諸政策について理解
します。
①中間考査






②学期末考査
【課題・提出物等】
①ノート・ワークブック
【第1学期の評価方法】
①中間・学期末考査の結果に平常点(授業態度・提出物の状況等)を加味します。
学期
第4部 近代・現代
第9章 近代国家の成立
 3立憲国家の成立と日清戦争
 4日露戦争と国際関係
 5近代産業の発展
 6近代文化の発達

第10章 二つの世界大戦とアジア
 1第一次世界大戦と日本
 2ワシントン体制
 3市民生活の変容と大衆文化
 4恐慌の時代
①自由民権運動・憲法制定に至るまでの過程,
対中国・朝鮮政策について理解します。
②日露戦争,条約改正に至るまでの過程につい
て理解します。
③我が国における資本主義の成立・発展の過程
について理解します。
④明治期の文化について理解します。
⑤政党内閣制が成立する過程と第一次世界大戦
への参戦とその前後の国際関係について理解し
ます。
⑥協調外交と大正期の政治・社会に関する様相
について理解します。
⑦大正期の文化について理解します。
⑧度重なる恐慌の中で社会運動が活発化し,協
調外交が崩壊する過程を理解します。
①中間考査






②学期末考査
【課題・提出物等】
①ノート・ワークブック
【第2学期の評価方法】
①中間・学期末考査の結果に平常点(授業態度・提出物の状況等)を加味します。
学期
なし
なし
なし
【課題・提出物等】
なし
【第3学期の評価方法】
なし
【年間の学習状況の評価方法】
「(2)評価の観点,内容及び評価方法」に示した観点から各学期の成績を総合し,年間の評価とします。

(2)評価の観点、内容および評価方法
評価の観点および内容 評価方法
関心・意欲・態度
①積極的に授業に参加しているか。
②日本史に関するTV番組・ビデオ類を積極
的に利用したり,図書館・博物館などに足を
運び意欲的に学ぼうとしているか。
授業中の発表,視聴覚教材の鑑賞態度,ノー
ト提出,課題提出から評価します。
思考・判断・表現
①日本史の授業で学習したことをもとに,現
代に起こる様々な人類の課題を,多角的・多
面的に思考できるか。
授業中の発表,単元終了毎の考査から評価
します。
資料活用の
技能・表現
①様々な資料を活用して,それぞれの時代の
政治・経済・社会・文化等の特徴について理
解を深められるか。
授業中の発表,単元終了毎の考査から評価
します。
技能および知識・理解
①日本史を理解するために,必要な基本的知
識を身につけているか。
②我国の歴史の流れを世界の歴史と関連づけ
ながら理解しているか。
授業中の発表,単元終了毎の考査から評価
します。

3 担当者からのメッセージ

確かな学力を身に付
けるためのアドバイス
①歴史の学習は興味を持つことから始まります。興味を持つためにも教科書や副教材には
こまめに触れておいて下さい。
②興味を持ったら,「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どうした」「なぜ」「結
果は」と考えを進め,論理的に考えて下さい。
③知識の積み重ねなくして思考することはできません。「歴史用語」等覚えるべきことは
一つでも多く覚えて下さい。従って,授業の復習は必ず行なって下さい。
④日本史の学力を向上させるためには「史料を読みこなす力」が必要です。そのためには
「古文」の学習にも力を入れて下さい。
⑤解くことができなかった問題は、必ず正解できるようになるまで反復して解き直してく
ださい。その問題が、入試本番でも出ると思うようにしてください。
授業を受けるに当た
って守ってほしい事項
①授業は教科書・副教材を参考に,板書による講義形式が中心となる。授業中,ノートは
必ずとって下さい。また,帰宅後,ワークブック等で復習をして下さい。
②授業には必ず副教材を持参して下さい。
③質疑応答を多用し考える時間を多く取るように展開するので一緒に考え,思ったことは
積極的に発言して下さい。考えてから講義を聞くと、理解力が飛躍的に向上します。
その他のアドバイス
①近代・現代の我国が歴史的にどのような役割を果たしてきたのかを理解し,将来,我々
が国際社会においてどんな役割を果たさねばならないのかについてそれぞれの考えを持っ
て下さい。
②歴史の勉強は過去の人物・出来事をいたずらに暗記することではない。昔の人が何を考
えながら生きていたのか,よく味わって下さい。そのためには教室で行われる授業だけに
とどまらず,図書館・博物館や遺跡・史跡等を訪れ積極的に歴史に触れて下さい。
③現在世界でおこっている諸事象のほとんどが,その原因・理由が授業で学ぶ内容に関連
しています。従って,臨機応変に教科書に沿った進行から多少離れることもあります。ま
た,テレビやラジオ・新聞のニュースには常に触れ,関心を持って下さい。
④史料(資料)集を用いることにより,史料(資料)の活用法を学んで下さい。
⑤志望大学に合格できるように、十分な量の知識習得を目指します。授業内容をきちんと
理解すれば、必ず合格できる学力まで到達することができます。