単 位 数 | 4 単 位 | |
学科・学年・組 | 普通科・2年・E・F組(選択必修) |
学習の到達目標 | ①世界の歴史の大きな枠組みと展開を諸資料に基づき地理的条件や日本の歴史と 関連づけながら理解し,文化の多様性・複合性と現代世界の特質を広い視野から 考察することによって,歴史的思考力を培い,国際社会に主体的に生きる日本人 としての資質を養う。 ②次年度に控えた大学入試(共通テスト・個別入試等)において,高得点を取 れるような基礎知識をしっかりと固めつつ,各自の進路目標決定の一助とする。 ③大学進学後,必要となる基礎的知識・教養を身につける。 |
使用教科書 | 実教出版 『世界史B 新訂版』 |
副教材 | 実教出版 『世界史B 新訂版 演習ノート』 第一学習社『グローバルワイド 最新世界史図表 四訂版』 |
(1) 学習計画等
学期 | 学 習 内 容 | 学 習 の ね ら い | 備考(特記事項, 他教科との関連など) |
第1学期 | 世界史への扉 序 章 ビッグバンから人類の出現へ 第1章 西アジア世界と地中海世界 第2章 南アジア世界と東南アジア世界 第3章 東アジア世界 第4章 中央ユーラシア世界と東アジア世 界の展開 |
・「世界史への扉」については,世界史学習の 導入として「自然環境からみたシュメール人の 都市国家」をとりあげます。 ・人類の起源と発達を「人類とはなにか」とい う視点に立って考えます。 ・各地の古代文明の内容とその違いについて理 解するとともに、古代文明の後世への影響につ いても注目します。 ・人類が自然環境に適応しながら進化し,農 耕・牧 畜を基礎とする諸文明を築き上げたこ とに気付くと同時に,人類と言語の分化を理解 します。 ・西アジア世界の地理的特質を把握し,オリエ ント文明の盛衰,イラン人の活動を理解しま す。 ・地中海一帯の地理的特質を把握し,エーゲ文 明,ギリシア・ヘレニズム文明の特徴を理解し ます。 ・都市国家から大帝国に発展したローマ文明の 特質を理解します。 ・南アジアの地理的特質を把握し,インド文明 の成立と発展,独自の宗教・社会制度など,南 アジアの形成過程を理解します。 ・東南アジアの地理的特質を把握し,東南アジ ア世界における国家形成の過程を理解します。 |
①中間考査 ②期末考査 |
【課題・提出物等】 問題集や期末考査前に授業用ノートを提出を課すことがあります。 |
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【第1学期の評価方法】 ①中間・期末考査の成績を中心に評価します。 ②授業への取り組み・提出物の内容・期限についても評価の対象となります。 |
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第2学期 | 第5章 アフリカ世界と南北アメリカ世界 第6章 イスラームの広がりと西アジア世界 の展開 第7章 ヨーロッパ世界の形成と展開 第8章 中央ユーラシア世界と諸地域の交 流・再編 |
・先住民による南北アメリカの形成とその特色 を理解します。 ・イスラームの成立・拡大をその歴史的背景を 中心に把握します。 ・トルコ系民族が内陸から進出し,ムスリムと の連携を維持しながらイスラーム世界を拡大さ せていった過程を理解します。 ・インド・東南アジア・アフリカのイスラーム 化など,イスラーム世界の拡大と過程を理解し ます。 ・イスラーム文明の特質とその影響,学問と文 化活動の内容,イスラーム都市を中心としたネ ットワークの役割を理解します。 ・中世ヨーロッパ世界の形成・展開をイスラー ム世界からの影響をふまえながら把握します。 ・モンゴル帝国によるユーラシア大陸規模の交 流の活発化(第1次大交易時代)を、そこに至 るまでの海域世界の展開をふまえながら理解し ます。 ・地中海世界解体後,ヨーロッパ世界が東西に 分かれ,ゲルマン人移動後の西ヨーロッパで は,外部勢力との対抗の中で封建社会が形成さ れていったことを理解します。 ・ビザンツ帝国の繁栄とその社会や文化,スラ ヴ人と周辺諸民族の自立の過程を理解します。 ・十字軍以降の西ヨーロッパ中世世界の変容と 諸国の動向を理解します。 ・教会と修道院,大学やスコラ学などから,ヨ ーロッパ中世文化の特色を理解します。 |
③中間考査 ④期末考査 |
【課題・提出物等】 問題集や授業用ノートを提出を課すことがあります。 |
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【第2学期の評価方法】 ①学年末考査の成績を中心に評価します。 ②授業への取り組み・提出物の内容・期限についても評価の対象となります。 |
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第3学期 | 第9章 近世ヨーロッパと大航海時代 第10章 アジア諸地域の帝国と第2次大交 易時代 第11章 環大西洋革命とパクス=ブリタニカ |
・ルネサンス・大航海時代・宗教改革という大 変動を理解するとともに,この時代の主権国家 の形成を各国別にたどります。 ・近代ヨーロッパ形成期のアジアにおける専制 王朝の隆盛と第2次大交易時代とよばれる海域 アジアの活況を理解し,ヨーロッパ主導の世界 の一体化が産業革命以前には限定的な現象であ ったことを理解します。 ・ヨーロッパ世界の拡大とアメリカ大陸の征 服,それに伴うヨーロッパ社会の変革の動きを 理解します。 ・ルネサンスのもたらした芸術・思想・科学の 変革の内容と意義を理解します。 ・ドイツから始まった宗教改革の理念とその拡 大,カトリック教会の対応を理解します。 ・近代国家の原型となった主権国家体制の特色 と,体制の形成に向かうヨーロッパ諸国の内乱 や戦争の動向を理解します。 ・17~18世紀におけるヨーロッパ主権国家諸国 の動向を,重商主義と啓蒙専制主義を柱とし て理解しまする。 ・ヨーロッパ諸国の植民地争奪と大西洋世界の 三角貿易のもたらした国際的枠組みを理解しま す。 |
⑤学年末考査 |
【課題・提出物等】 問題集や授業用ノートを提出を課すことがあります。 |
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【第3学期の評価方法】 ①学年末考査の成績を中心に評価します。 ②授業への取り組み・提出物の内容・期限についても評価の対象となります。 |
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【年間の学習状況の評価方法】 ①定期考査の成績を中心に評価します。 ②授業への取り組み・提出物の内容・期限についても評価の対象になります。 |
(2)評価の観点、内容および評価方法
評価の観点および内容 | 評価方法 | |
関心・意欲・態度 | ①授業に積極的に参加しているか。 ②世界史に関するTV番組・VTR・DVD を積極的に視聴したり,図書館・博物館・企 画展等に足を運び意欲的に学ぼうとしている か。 |
①授業中の発表,視聴覚教材の鑑賞態度,ノ ート提出・課題提出などをもとに評価しま す。 |
思考・判断・表現 | ①世界史の授業で学習したことをもとに,現 代に起こる様々な人類の課題を,多角的・多 面的に考察できるか。 |
①授業中の発表,定期考査などをもとに評価 します。 |
資料活用の 技能・表現 |
①様々な資料を活用して,それぞれの時代の 政治・経済・社会・文化等の特徴について理 解を深められるか。 |
①授業中の発表,定期考査などをもとに評価 します。 |
技能および知識・理解 | ①世界史を理解するために,必要な基本的知 識を身につけているか。 ②世界の歴史の流れをわが国の歴史と関連づ けながら理解しているか。 |
①授業中の発表,定期考査などをもとに評価 します。 |
確かな学力を身に付 けるためのアドバイス |
①授業を「集中」して受けることが大切です。特に部活に加入している生徒は,勉強時間 を確保しにくいと思います。授業ですべてを理解する気持ちで臨んでください。 ②板書以外にも自分が気づいたことや考えたこと,先生や他の生徒の意見を記入するなど 「ノート」のとり方を工夫してください。 ③授業で学習したことをもとにして,「新聞」(特に国際面)を読んでください。基礎・ 基本問題は『世界史重要語句CheckList』を使用して定着させ,『世界史B新訂版演習ノー ト』を活用して実力向上をはかりましょう。「基礎・基本」を2〜3回繰り返し解き,内 容が理解でき たら「応用・実践問題」にもチャレンジしてください。 |
授業を受けるに当た って守ってほしい事項 |
①授業ノート・『最新世界史図表』・『必携世界史用語』などを必ず持参し,活用しなが ら授業を受けてください。 ②生徒と教師・生徒と生徒の「対話」がある授業(発言の多い授業)は,たいへん楽しい ものです。正誤を気にする必要はありませんので,積極的な発言を期待します。 ③集中して取り組むとき,リラックスするときなど授業にメリハリをつけて下さい。 |
その他のアドバイス | ①世界史の学習は、細かい年号や人物名、事件名などを暗記することだけではないので す。基本的事項をきちんと暗記・理解しながら、歴史的出来事には「どのような背景があ るのか」「わが国とどのような関わりをもっているのか」「世界の中でどのように位置付 けられているか」を意識して勉強してください。 ②歴史を様々な角度から捉えるように意識してください。 ③授業内容と大学入試の内容は、かけ離れたものではありません。大学入試に対応できる ような学力を身につけつつ,世界史を学ぶ楽しさを感じてください。 ④世界史に関するTV番組・VTR・DVDを見たり,図書館・博物館・企画展等へ行く ことにより,歴史への興味・関心が高まるので是非足を運んでみてください。 |