私立 千葉商科大学付属高等学校  シラバス

地理歴史科 「世界史B(3年普通科文コース)」  単 位 数   6 単 位
学科・学年・組
 普通科・3年A組(必修選択)

1 学習の到達目標等

学習の到達目標
①近現代の世界の歴史の流れ(原因と結果)を,わが国の歴史と関連づけなが
ら,各時代・各地域を理解する。
②諸地域世界の接触や交流に着目し,歴史的な考察力を養う。
③今日世界が抱える問題がどのような歴史的事象に起因しているのかを理解さ
せ,国際社会に主体的に生きる日本人としての資質を養う。
④直前に控えた大学入試(共通テスト試験・私大個別入試)において、高得点が
取れるように基礎  知識をしっかりと固める。
使用教科書
実教出版 『世界史B新訂版』
副教材
第一学習社『グローバルワイド 最新世界史図表』
実教出版 『必携世界史用語』
実教出版 『世界史B新訂版演習ノート』
啓隆社  『世界史重要語句 Check List』

2 学習計画及び評価方法等

(1) 学習計画等
学期 学 習 内 容 学 習 の ね ら い 備考(特記事項,
他教科との関連など)
学期
第9章 近世ヨーロッパと大航海時代
 3.ルネサンスと宗教改革
 4.主権国家体制の成立
 5.激化する覇権競争
 6.近世ヨーロッパの社会と文化

第10章 アジア諸地域の帝国と第2次大交
易時代
 1.中央ユーラシア世界と西アジア世界の
帝国
 2.南アジア世界の帝国
 3.東南アジア諸国と第2次大交易時代
 4.東アジア世界の帝国
 5.14~18世紀の朝鮮半島と日本列島

第11章 環大西洋革命とパクス=ブリタニカ
 1.イギリスの産業革命
 2.南北アメリカの革命
 3.フランス革命とナポレオン帝政

第12章 近代ヨーロッパ・アメリカの国民
国家
 1.ウィーン体制と1848年の革命
 2.19世紀後半のヨーロッパとアメリカ
 3.19世紀のヨーロッパ・アメリカの社
会と文化
第9章
・ルネサンスがもたらした芸術・思想・科学
の変革と,宗教改革の理念とその拡大,カト
リック教会の対応を理解します。
・主権国家体制の成立は,覇権競争の激化を
もたらしたことを理解します。
・17世紀に科学革命が進行し,18世紀には啓
蒙思想が盛んになったことを理解します。

第10章
・ティムール朝,サファヴィー朝,オスマン
帝国,ムガル帝国の支配体制と,イスラーム
文化の影響を理解します。
・東南アジアの大陸部諸国の発展と第2次大
交易時代における諸島部の展開を理解しま
す。
・明・清時代の支配体制・外交・経済・社
会・文化を理解します。
・明・清の動きと関連させて朝鮮と日本の動
向を理解します。

第11章 
・イギリス産業革命によって,資本主義社会
が確立したことを理解します。
・アメリカ独立の歴史的意義とラテンアメリ
カへの影響を理解します。
・フランス革命の推移とともにナポレオンの
ヨーロッパ支配がもたらした歴史的意味を理
解します。

第12章
・ウィーン体制の確立から1848年革命に至る
過程を理解します。
・工業化が進展したイギリスとフランスに対
し,遅れて工業化を進めたイタリア・ドイ
ツ・ロシア・アメリカのそれぞれの在り方を
理解します。
・19世紀の欧米でうまれた新しい文化が社会
生活を一変させたことを理解します。
①中間考査
























②期末考査
             
【課題・提出物等】
①授業ノート
②課題プリント
【第1学期の評価方法】
①中間・期末考査の成績を中心に評価します。
②授業への取り組み・提出物の内容・期限についても評価の対象となります。
学期
第13章 地球をおおう帝国主義と世界諸地
域の抵抗
 1.ヨーロッパの帝国主義
 2.アメリカの帝国主義
 3.西アジアの改革運動
 4.アフリカの分割と抵抗
 5.インドの植民地化と民族運動
 6.東南アジアの植民地化と民族運動
 7.中華帝国の崩壊と中華民国の創立
 8.19~20世紀初頭の朝鮮半島と日本
列島

第14章 二つの世界大戦
 1.第一次世界大戦
 2.ヴェルサイユ体制と国際協調
 3.アジアのナショナリズムの台頭
 4.世界恐慌とファシズム
 5.満洲事変と日中戦争
 6.第二次世界大戦

第15章 冷戦から多極的国際社会へ
 1.冷戦時代の国際関係
 2.戦後の南北アメリカ
 3.戦後のソ連・ロシアと東ヨーロッパ
 4.戦後の西ヨーロッパ
 5.戦後のアフリカ
 6.戦後の西アジア
 7.戦後の南アジア
 8.戦後の東南アジア
 9.戦後の東アジア
10.20世紀の文化
第13章
・欧米の帝国主義の在り様から世界の一体化
がはかられた構造を理解します。
・列強の帝国主義的な植民地獲得競争に対し
て,諸地域の民族がどのような抵抗を示した
のかを理解します。
・列強の圧力の中で,朝鮮と日本の対応につ
いて理解します。

第14章
・総力戦としての第一次世界大戦と戦後,世
界の中心がアメリカに移ったことを理解しま
す。
・西アジア・インド・東南アジア・東アジア
の戦間期での民族独立運動を理解します。
・世界恐慌とファシズムの台頭と東アジアで
の日中間の動向を理解します。
・連合国の勝利で終わった第二次世界大戦の
意味を理解します。

第15章
・緊張と緩和を繰り返した東西冷戦時代の国
際関係を理解します。
・それぞれの諸地域の戦後がどのような政
治・経済・外交などの取り組みを進めていっ
たのかを理解します。
・多様な展開を見せた20世紀の文化や,科学
と技術の進展を理解します。
①中間考査




















②期末考査
             
【課題・提出物等】
①授業ノート
②課題プリント
【第2学期の評価方法】
①中間・期末考査の成績を中心に評価します。
②授業への取り組み・提出物の内容・期限についても評価の対象となります。
学期
なし
なし
なし            
【課題・提出物等】
なし                                                                                         
【第3学期の評価方法】
なし
【年間の学習状況の評価方法】
①定期考査の成績を中心に評価します。
②授業への取り組み・提出物の内容・期限についても評価対象になりま
す。                                                                                                   
      

(2)評価の観点、内容および評価方法
評価の観点および内容 評価方法
関心・意欲・態度
①授業に積極的に参加しているか。
②世界史に関するTV番組・VTR・DVD
 を積極的に視聴したり,図書館・博物館・
 企画展等に足を運び意欲的に学ぼうとして
 いるか。
①授業中の発表,視聴覚教材の鑑賞態度,ノ
 ートや課題の提出などをもとに評価します。
思考・判断・表現
①世界史の授業で学習したことをもとに,現
 代に起こる様々な人類の課題を,多角的・
 多面的に考察できるか。
①授業中の発表,定期考査などをもとに評価
 します。
資料活用の
技能・表現
①様々な資料を活用して,それぞれの時代の
 政治・経済・社会・文化等の特徴について
 理解を深められるか。
①授業中の発表,定期考査などをもとに評価
 します。
技能および知識・理解
①世界史を理解するために,必要な基本的知
 識を身につけているか。
②世界の歴史の流れをわが国の歴史と関連づ
 けながら理解しているか。
①授業中の発表,定期考査などをもとに評価
 します。

3 担当者からのメッセージ

確かな学力を身に付
けるためのアドバイス
①授業を「集中」して受けることが大切です。特に,部活に加入している生徒は,勉強時
 間を確保しにくいと思います。授業で全てを理解する気持ちで臨んでください。
②板書以外にも自分が気づいたことや考えたこと,先生や他の生徒の意見を記入するなど
 「ノート」のとり方を工夫してください。
③授業で学習したことをもとにして,「新聞」(特に国際面)を読んでください。
④『世界史重要語句 Check List』を使用して授業の復習をしましょう。問題集を繰り返
 し解き,内容を理解してください。
授業を受けるに当た
って守ってほしい事項
①授業ノート・『最新世界史図表』・『必携世界史用語』を必ず持参し,活用しながら授
 業を受けてください。
②生徒と教師・生徒と生徒の「対話」がある授業(発言の多い授業)は,たいへん楽しい
 ものです。正誤を気にする必要はありません。積極的な発言を期待しています。
③集中して取り組むとき,リラックスするときなど授業にメリハリをつけてください。
その他のアドバイス
①世界史の学習は,細かい年号や人物名,事件名などを暗記することだけではありませ
ん。基本的事項をきちんと暗記・理解しながら,歴史的出来事には「どのような背景があ
るのか」「わが国とどのような関わりをもっているのか」「世界の中でどのように位置付
 けられているのか」を,意識して勉強してください。
②歴史を様々な角度から捉えるように意識してください。
③授業内容と大学入試の内容は,かけ離れたものではありません。大学入試に対応できる
 ような学力を身につけつつ,世界史を学ぶ楽しさを感じてください。
④世界史に関するTV番組・VTR・DVDを見たり,図書館・博物館・企画展等へ行く
 ことにより,歴史への興味・関心が高まります。是非,足を運んでみてください。