私立 千葉商科大学付属高等学校  シラバス

公民科 「政治経済(2年特進)」  単 位 数 3 単 位
学科・学年・組
普通科・2年J組

1 学習の到達目標等

学習の到達目標
現代における政治・経済についての理解を深めるとともに,現代の政治・経済
の問題点に対して自分なりの考えを持つことが出来るようになる。また,私大
入試や大学入学共通テストなどで高得点を取れる知識の養成を目的とする。
使用教科書
第一学習社『政治・経済』
副教材
なし

2 学習計画及び評価方法等

(1) 学習計画等
学期 学 習 内 容 学 習 の ね ら い 備考(特記事項,
他教科との関連など)
学期
『政治経済』の学習について

第1編 現代の政治
第1章 民主政治の基本原理と日本国憲法
10.地方自治制度と住民の権利
11.政党政治と選挙制度
12.民主政治における世論の役割


第2章 現代の国際政治と日本
1.国際社会と国際法

2.国際連合の組織と役割



3.国際政治の動向


4.国際紛争と難民問題



5.国際平和と日本の役割



第2編 現代の経済
第1章 現代経済のしくみと特質
1.経済社会の発展


2.経済主体と経済活動
・『政治経済』の授業の進め方・学ぶ内容に
 ついて理解します。


・住民生活と地方自治について,国政と比較
 し,その意義について考えます。
・日本の政党政治、選挙制度の変遷と現状,
 問題点を理解し,今後の政治のあるべき姿
 について考えます。

・国際社会の成立と発展を歴史的に理解しま
 す。
・国際平和維持のための国際法規や国際組織
 について理解します。
・国連の歴史的役割と機能・問題点などにつ
 いて考えます。
・第二次世界大戦後の国際政治の両機軸とし
 てあった東西関係と南北関係について,歴
 史的経緯を理解します。
・それぞれの人種・民族は宗教を持っており独
 自の言語・文化・宗教を持っており,その差
 異や経済格差が,問題を発生させていること
 を理解します。
・核兵器や生物・化学兵器などの開発と使用及
 び広範な配備が,国際社会に影響を与えてき
 たこと,軍縮が進められていることなどを理
 解します。



・資本主義経済の特徴を,社会主義経済の特徴
  と比較しながら,現代経済の特質について理 
  解します。
・家計・企業・政府が互いにどのように関わり
  あいながら国民経済を構成しているのか理解 
  します。
1年次の「現代
社会」の内容を
踏まえながら,
進めていく。












中間考査

















期末考査
【課題・提出物等】
新聞を継続的に読む習慣を付ける。
【第1学期の評価方法】
中間・期末考査の成績を中心に評価しますが,提出物の内容や期限を厳守できたか等も大きな比重を置いて評
価します。また授業の取り組みの姿勢も評価します。
学期
第2節 現代経済のしくみ
第1章 現代経済のしくみと特質
3.市場経済の機能と限界



4.経済成長と景気変動


5.財政のしくみとはたらき


6.金融のしくみと働き


7.物価の動き


8.日本経済の歩み


9.中小企業の地位と役割

10.農業の現状と課題

11.消費者問題

13.労働問題



14.社会保障制度の充実


15.環境保全と資源・エネルギー問題
・市場の基本である「需要と供給との関係」につ
  いて,正しく理解します。
・独占,寡占状態の市場での消費者に対する影
  響と,その弊害を排除するための措置につい 
  て理解します。
・国民所得の構成や景気変動,経済成長につい
  て,諸資料を利用して,日本と諸外国の現状 
  を比較します。
・財政の基本的なしくみや役割,租税の意義に
  ついて理解しながら,その使途について関心 
  を高めます。
・金融のしくみや役割,日本銀行の金融政策,
  金融の自由化などの金融に関する環境の変化 
  を理解します。
・物価の変動要因を理解するとともに,物価の
  変動が国民経済に及ぼす影響について考察し 
  ます。

・戦後復興期・高度経済成長期・安定成長期・
  バブル経済崩壊後のそれぞれの日本経済の特 
  徴について,理解します。
・大企業と中小企業の違いや日本経済において
  中小企業が果たしている役割について理解し 
  ます。
・日本の農業が直面している課題について理解
  します。
・消費者問題の現状や消費者運動,さまざまな
  法制度について,諸資料を利用して理解しま 
  す。
・労働基本権と労働三法の基本的内容とその意
  義を理解すると同時に,メディアを利用し 
  て,若年層・女性・中高年・障害者・外国人 
  労働者など最近の労働問題をさまざまな視点 
  で理解します。
・日本の社会保障制度を体系的に捉えるととも
  に,現在の制度上の問題点と課題について考 
  察します。
・日本の公害問題について理解し,公害問題と
  公害に対する国や企業の対応,公害を防止し 
  環境を保全するための方策について考えま 
  す。

その時々のニュ
ース等を取り上
げながら進めて
いく。













中間考査


















期末考査
【課題・提出物等】
新聞を継続的に読む習慣を付ける。
【第2学期の評価方法】
中間・期末考査の成績を中心に評価しますが,提出物の内容や期限を厳守できたか等も大きな比重を置いて評
価します。また授業の取り組みの姿勢も評価します。
学期
第2編 現代の経済
第2章 国民経済と国際経済
1.国際経済のしくみ



2.国際協調と国際経済機関の役割


3.国際経済の諸問題と日本の役割

・国際収支の意味を,項目別に理解します。
・国際経済の必要性を,国民経済との関係か
 ら理解します。
・自由貿易と保護貿易の学説を理解し,その
 理想と現実について学びます。
・第二次世界大戦後,今日にいたるまでの
 GATT・IMF・WTOをはじめ,国際経済の推移な
 どについて理解します。
・地域的経済統合の現状,南北問題の展開,
 国際経済における日本の役割などについて理
 解させる。
その時々のニュ
ースなどを取り
上げながら進め
ていく。







学年末考査
【課題・提出物等】
新聞を継続的に読む習慣を付ける。
【第3学期の評価方法】
学年末考査の成績を中心に評価しますが,提出物の内容や期限を厳守できたか等も大きな比重を置いて評価し
ます。また授業の取り組みの姿勢も評価します。
【年間の学習状況の評価方法】
1・2・3学期の評価を総合して年間の評価とします。

(2)評価の観点、内容および評価方法
評価の観点および内容 評価方法
関心・意欲・態度
・課題をきちんと提出しているか。
・授業中,集中して取り組めているか。
・世の中の動向を積極的に把握しようと努
 めているか。
・課題の提出状況
・授業への取り組み
・授業中の発問に対する応答
 などを評価します。
思考・判断・表現
・現代の政治的・経済的分野における事象
 を歴史的背景から捉えることが出来る 
 か。
・学習したことを基に,現代の政治的・経
 済的分野における事象を分析することが
 出来るか。 
・定期考査
・授業中の発問に対する応答
 などを評価します
資料活用の
技能・表現
・法律や統計などの資料から政治的・経済
 的分野における事象を分析することがで
 きるか。
・新聞などの活字メディア,テレビなどの
 映像メディアなどから必要な情報を読み
 取ることが出来るか。
・定期考査
・授業中の発問に対する応答
 などを評価します。
技能および知識・理解
・授業の内容を,きちんと身に付けている
 か。
・現代の政治・経済の動向を大まかに理解
 しているか。
・定期考査
・授業中の発問に対する応答
 などを評価します。

3 担当者からのメッセージ

確かな学力を身に付
けるためのアドバイス
政治経済で扱う内容は机上の理論ではなく,時々刻々と動いているものが多くありま
すので,世の中の動向を新聞やニュースなどで常に追うようにして下さい。学習した内
容がリアルタイムで動いているのを感じられるようになって欲しいと思います。
 公民の学習はとかく暗記物というイメージがあると思います。確かにそういう面も否
定できませんが,暗記に頼った知識はとても頼りないもので,覚えていたとしてもテス
トの時まででしょう。「なぜこのような規定があるのか,なぜこのようなことが起こる
(起きた)のか」という背景を学ぶことによって,ただの暗記ではない確かな知識を得る
ことが出来ます。
授業を受けるに当た
って守ってほしい事項
・教科書,配布資料などを忘れずに持参し,授業に臨んで下さい。
・授業は集中して受けて下さい。
・積極的な発言は大歓迎ですが,授業の妨害となるような発言は厳禁です。
・授業で理解できなかったことをそのままにせずに,質問をするなど理解に努めて下さ
 い。
・提出物は期限を守って,きちんと提出して下さい。
その他のアドバイス
「政治経済」で扱う内容は今の社会で起こっていることや社会の仕組みですから,学習
したことをリアルタイムに肌で感じ取ることが出来ます。つまり君達は世の中の出来事
がなぜ起こっているかを学習していく訳です。世の中では様々な出来事が起こっている
ので,もちろん授業の内容だけでは理解できないこともたくさんあります。少しでも"あ
れっ!? "と思うことがある時は自分で調べてみましょう。世の中の出来事に対して自分
の考えを持って主体的に判断できる人間になって欲しいと思います。
「政治経済」,「現代社会」を受験科目とする生徒は,3年次に受験知識の完成を目指
しますので,基礎事項の習得は授業で確実に行なって欲しいです。その場しのぎの学習
に陥らないように意識を高めてください。