私立 千葉商科大学付属高等学校  シラバス

理科 「理科演習(3年総合進学コース)」  単 位 数 2 単 位
学科・学年・組
3年総合進学コース

1 学習の到達目標等

学習の到達目標
①地球や地球を取り巻く環境に対して目的意識をもって観察・実験を行い、地学的に探究
する能力と態度を育てる。②地学の基本的な概念や原理・法則を理解するとともに、地学
的な見方や考え方を養う。
使用教科書
東京書籍 「改訂 地学基礎」
副教材
東京書籍 準拠問題集「ニューサポート改訂 地学基礎」

2 学習計画及び評価方法等

(1) 学習計画等
学期 学 習 内 容 学 習 の ね ら い 備考(特記事項,
他教科との関連など)
学期
3編 私たちの地球
1章 大地とその動き 
1 地球の形と大きさ 
2 地球の構造 
3 地球内部の動き 
4 プレートの境界

2章 地震 
1 地震のメカニズム 
2 海溝の地震 
3 活断層 
4 地震による災害と防災

3章 火山 
1 火山ができる場所 
2 火山活動の多様性 
3 火成岩の観察 
4 火山の恵みと災害

4章 大気と海洋 
1 地球の大気 
2 地球の熱収支 
3 大気の大循環 
4 海水とその運動 
5 日本の海の恵みと災
・身近な地球の表面や内部のことについて、観察や
実習を通して学習しましょう。
・リシェの振り子時計のエピソードから地球が赤道
方向に膨らんだ回転楕円体であることを理解しまし
ょう。
・地球の内部は構成物質や状態の違いから、地殻・
マントル・外核・内核に分かれた層構造をしている
ことを理解しましょう。
・マントルと核の境界部にプルームが存在している
ことも理解しましょう。
・プレートの種類を理解しましょう。
・海溝・中央海嶺・大山脈がプレート運動の結果、
形成させたことを理解しましょう。
・地震を測る方法についてマグニチュードと震度の
違いを理解しましょう。
・活断層により生じる地震と海溝の地震との違いを
理解しましょう。・土砂災害と共に、津波について
科学的に理解しましょ
う。
・緊急地震速報や警戒宣言などについて知るととも
に、普段から防災意識を持てるようにしましょう。
・火山はプレートの運動と関連していて、プレート
境界に多く分布していることを理解しましょう。
・海嶺・沈み込み帯、ホットスポットの火山活動の
特徴を理解しましょう。
・火成岩が組織と鉱物組成によって分類されている
ことを理解しましょう。
・火山災害について科学的に理解しましょう。
・太陽放射と地球放射、太陽定数について理解しま
しょ
う。
・温室効果が水蒸気、二酸化炭素、メタン、フロン
などの温室効果ガスにより引き起こされていること
を理解しましょう。
・太陽放射と地球放射との緯度による差異が熱の移
動の原因になっていることを理解しましょう。
・海水の構造についても、温度の鉛直分布によって
分けられていることを説明出来るようにしましょ
う。
・海の災害について科学的に理解しましょう。
中間考査期末考査
【課題・提出物等】
ノート、演習ノート、プリント学習(章のまとめ)、実験レポート
【第1学期の評価方法】
2回の定期考査の成績、実験、作業等のレポートやノート等の提出物、日々の学習に対する取り組み等を総合的に判断して評
価を行います。
学期
1編 私たちの宇宙の進化
1章 宇宙の構造と進化 
1 ビックバンと宇宙の進化 
2 宇宙原理と宇宙の膨張 
3 天体の誕生 
4 銀河と天の川銀河 
5 銀河の集団と大規模構造

2章 太陽と惑星 
1 太陽系の誕生と進化 
2 惑星・小惑星・彗星の起源 
3 太陽の進化とその最後 
4 太陽の特徴 
5 太陽の活動と地球への影響 
6 地球型惑星と木星型惑星 
7 太陽系の広がりと地球

2編 私たちの地球の変遷と生物の進化
1章 生命の変遷 
1 原始地球の誕生 
2 先カンブリア時代 
3 古生代 
4 中生代 
5 新生代 

2章 地層や岩石の観察 
1 地層の形成 
2 地層と古環境 
3 地質構造 
・宇宙の誕生については、わかりやすく説明するこ
とを心がけ、銀河など画像を見せられる内容では、
画像を提示するなどして、天体に関心を持たせる努
力をしましょう。
・ビックバンが起きた理由などは今なおよくわかっ
ていない。ビックバン直後から見ていきましょう。
・水素原子やヘリウム原子ができることで、宇宙が
透明になったことを理解しましょう。
・最初の恒星ができ、それらが多数集まって銀河が
できたのは、ビックバンの後、数億年ほどである。
・天の川銀河の構造をとらえましょう。
・太陽系の天体について、新しい定義に基づいた分
類を知り、太陽系の進化を理解しましょう。
・地球型惑星と木星型惑星の違いを理解させるとと
もに太陽系の成因と関連させて理解しましょう。
・小惑星と彗星の起源について理解しましょう。
・最も身近な恒星として太陽を学習しましょう。観
測を通して、太陽表面のようすを理解しましょう。
・太陽の活動の変動が、地球にも大きく影響してい
ることを理解しましょう。
・惑星の特徴をとらえさせましょう。
・地球と他の惑星を比べることにより、地球が生命
にとっていかに適した環境であるか理解しましょ
う。
・化石の観察を通して、地質時代の区分や地球環境
の変遷に関心を持たせる努力をしましょう。
・エディアカラ動物群については、図などを用い
て、その特徴を理解しましょう。
・大陸配置の変化に伴う草原の出現と哺乳類の進化
を理解しましょう。
・氷河時代について理解しましょう。
・人類の進化を系統立てて理解しましょう。
・地層が形成される仕組みや場所について理解しま
しょう。
・地殻変動によって形成されるしゅう曲・断層・
不整合を理解しましょう。・代表的な変成岩を標本
などで観察し、特徴を把握しましょう。
中間考査期末考査
【課題・提出物等】
ノート、演習ノート、プリント学習(章のまとめ)、実験レポート
【第2学期の評価方法】
2回の定期考査の成績、実験、作業等のレポートやノート等の提出物、日々の学習に対する取り組み等を総合的に判断して評
価を行います。
学期
なし
なし
なし
【課題・提出物等】
なし
【第3学期の評価方法】
なし
【年間の学習状況の評価方法】
学期ごとの評価を基礎に理解度,提出物の提出状況及び内容,学習に取り組む姿勢,質問や発表の内容など総合的に評価を行い,単
位認定を行う。

(2)評価の観点、内容および評価方法
評価の観点および内容 評価方法
関心・意欲・態度
・宇宙や太陽系の誕生に関心を持ち、地球の特徴
を知ろうとする意欲を持っている。
・火山活動と地震の発生の仕組みについて興味を
持ち、その仕組み、原因をプレートの運動と関連
付けて知ろうと意欲的に取り組んでいる。
・地球環境の移り変わりについて興味、関心を示
している。
授業における発問に対する発言内容やノートの作
成内容を見ます。
思考・判断・表現
・銀河系をはじめ、銀河が分布している宇宙の広
がりと構造を統合的に把握しようとしている。
・地球内部に層構造があり、その状態や構成物質
などを説明、判断することができている。
・地殻変動、地質構造、変成岩との関連を推測す
ることができている。
与えられた課題に対するレポート作成内容を見ま
す。


資料活用の
技能・表現
・宇宙や天体を探る実習、観察、探究活動を通じ
て科学的な見方や考え方を理解、習得できてい
る。
・地震、火山の存在を地球内部に原因があること
を実習などを通じて調べることができている。
・化石の観察を通じて地質時代の区分を調べるこ
とができている。
実験、視聴覚教材を通して、その活用に対する技
量を見ます。

技能および知識・理解
・太陽系の誕生、太陽表面の現象および地球の特
徴が理解できている。
・地球内部に層構造があり、その状態や構成物質
が異なることが理解できている。
・地質構造や不整合が過去の地殻変動を推定する
手掛かりとなることが理解できている。
定期考査、小テスト、ノート作成等を通して化学
に対する知識・理解度を見ます。


3 担当者からのメッセージ

確かな学力を身に付
けるためのアドバイス
東日本大震災以来、地球の変動や地震のメカニズムについて色々な所で出てきています。地震大国日
本に住むうえで、正しく地震について理解する必要があります。将来のためにも一生懸命勉強しまし
ょう。


授業を受けるに当た
って守ってほしい事項
ノートは平常の評価をする際最大のポイントになりますので毎回確実に取り、特に黒板に書いた言葉
や文章だけでなく教科書や参考書等を積極的に利用して、自分なりの分かり易いノートを作成して下
さい。また、提出物は毎回確実に期限を守って提出して下さい。


その他のアドバイス
授業中しっかりと話を聞き、分からないことは積極的に質問して理解しておくことが好成績に繋がり
ます。決して難しい科目ではありません。楽しく学習しましょう。皆さんの努力を期待します。