私立 千葉商科大学付属高等学校  シラバス

地理歴史科 「日本史B(2年普通科文コース)」  単 位 数 5 単 位
学科・学年・組
普通科・2年・A組(選択必修)

1 学習の到達目標等

学習の到達目標
①歴史的事件がなぜ発生したのか,それによってどんな影響があったのかなど
 と考えることによって,物事を経過を追いながらとらえ,論理的に思考でき
 るようにします。
②「未来への手がかり」が「過去に学ぶ」ことによって得られることを理解し
 ます。
③どのようにして歴史を勉強していけばよいのか(「歴史の学習法」)を身に
 つけます。
④歴史に関する知識を増やすとともに,これらが各自の進路目標決定の一助と
 なるようにします。
⑤我が国の伝統文化に対する関心を高めます。
⑥今日我が国が抱える問題がどのような歴史的事象に起因しているのかを理解
 させ,国際社会に主体的に生きる日本人としての資質を養います。
⑦大学入試の準備を開始し,学んだ範囲の内では入試問題もこなせるようにし
 ます。
使用教科書
山川出版社『詳説日本史B』
副教材
第一学習社『最新日本史図表』,山川出版社『日本史総合テスト』,啓隆社
『日本史重要語句チェックリスト』

2 学習計画及び評価方法等

(1) 学習計画等
学期 学 習 内 容 学 習 の ね ら い 備考(特記事項,
他教科との関連など)
学期
授業開始に当たって
第1章 日本文化のあけぼの
 1文化のはじまり
 2農耕社会の成立
 3古墳とヤマト政権

第2章 律令国家の形成
 1飛鳥の朝廷
 2律令国家の成立
 3平城京の時代
 4天平文化
 5平安朝廷の形成

第3章 貴族政治と国風文化
 1摂関政治
 2国風文化
 3地方政治の展開と武士
①『日本史』の学習を通じて何を学ぶのかを明
らか
に
し,授業に臨む心構えを確立します。
②原始社会と農耕文化について理解し、農耕の
開始
によ
り国家が形成される様子について理解します。
③ヤマト政権の確立と国内体制の整備,遣隋使
派遣
によ
る大陸文化の更なる受容について理解します。

④遣隋使・遣唐使によってもたらされた律令制
度に
よっ
て中央集権体制が確立された様子について理解
しま
す。
⑤藤原北家が台頭し,摂関政治が展開された様
子に
つい
て理解します。
⑥寄進地系荘園が発展していく様相と地方の疲
弊に
よる
反乱が発生して武士団が成長した様子について
理解
しま
す。
⑦古代のそれぞれの文化の特徴について理解し
ま
す。
 
①中間考査





②学期末考査
【課題・提出物等】
①ノート・ワークブック
②5月連休明けに確認テストを実施
【第1学期の評価方法】
①定期考査に平常点(授業態度・提出物の状況等)を加味します。
学期
第2部中世
第4章 中世社会の成立
 1院政と平氏の台頭
 2鎌倉幕府の成立
 3武士の社会
 4蒙古襲来と幕府の衰退
 5鎌倉文化



第5章 武家社会の成長
 1室町幕府の成立
 2幕府の衰退と庶民の台頭
 3室町文化
 4戦国大名の登場
①院政・平氏政権により政治がどのように行わ
れた
のか
を理解します。
②鎌倉幕府の成立過程及び支配機構について理
解し
ま
す。
③源氏将軍の断絶により北条氏を中心とした執
権政
治が
行われたことを理解します。
④元寇後,幕府が衰退し,滅亡する過程を理解
しま
す。
⑤鎌倉文化について理解します。

⑥南北朝の動乱,室町幕府の支配機構について
理解
しま
す。
⑦室町幕府衰退の要因として考えられる庶民の
台頭
によ
る社会の変化について理解します。
⑧室町文化の特色と今日の伝統文化と称される
もの
の中
にこの次期に成立したものが多いことを理解し
ま
す。
⑨戦国大名の成立過程と分国支配について理解
しま
す。
①中間考査




②学期末考査
【課題・提出物等】
①ノート・ワークブック
②夏期休暇課題として,復習ノートの作成
【第2学期の評価方法】
①定期考査に平常点(授業態度・提出物の状況等)を加味します。
学期
第3部近世
第6章 幕藩体制の確立
 1織豊政権
 2桃山文化
 3幕藩体制の成立
 4幕藩社会の構造


第7章 幕藩体制の展開
 1幕政の安定
 2経済の発展
 3元禄文化
①南蛮貿易の開始とキリスト教の伝来,織田信
長・
豊臣
秀吉の統一事業・政策について理解します。
②桃山文化について理解します。
③江戸幕府が成立し,支配体制を確立していく
様相
につ
いて理解します。
④江戸幕府の成立過程と支配機構について理解
しま
す。

⑤江戸時代中期の政治(文治政治)・社会の様
相,
特に
経済の発展について理解します。
⑥元禄文化について理解します。
学年末考査
【課題・提出物等】
①ノート・ワークブック
②冬期休暇課題として,復習ノートの作成
【第3学期の評価方法】
①定期考査に平常点(授業態度・提出物の状況等)を加味します。
【年間の学習状況の評価方法】
「(2)評価の観点,内容及び評価方法」に示した観点から各学期の成績を総合し,年間の評価とします。

(2)評価の観点、内容および評価方法
評価の観点および内容 評価方法
関心・意欲・態度
①積極的に授業に参加しているか。
②日本史に関するTV番組・ビデオ類を積
 極的に利用したり,図書館・博物館など
 に足を運び意欲的に学ぼうとしたりして
 いるか。
授業中の発表,視聴覚教材の鑑賞態度,ノ
ート提出,課題提出から評価します。
思考・判断・表現
①日本史の授業で学習したことをもとに,
 現代に起こる様々な人類の課題を,多角
 的・多面的に思考できるか。
授業中の発表,定期考査から評価します。
資料活用の
技能・表現
①様々な資料を活用して,それぞれの時代
 の政治・経済・社会・文化等の特徴につ
 いて理解を深められるか。
授業中の発表,定期考査から評価します。
技能および知識・理解
①日本史を理解するために,必要な基本的
 知識を身につけているか。
②我国の歴史の流れを世界の歴史と関連づ
 けながら理解しているか。
授業中の発表,定期考査から評価します。

3 担当者からのメッセージ

確かな学力を身に付
けるためのアドバイス
①歴史の学習は興味を持つことから始まります。興味を持つためにも教科書や副教材に
 はこまめに触れておきましょう。
②興味を持ったら,「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どうした」「なぜ」
 「その結果」と考えを進め,論理的に考えましょう。
③知識の積み重ねなくして思考することはできません。「歴史用語」等覚えるべきこと
 は一つでも多く覚えましょう。
④授業の復習は必ずしましょう。
⑤日本史の学力を向上させるためには「史料を読みこなす力」が必要です。そのために
 は「古文」の学習にも力を入れましょう。
⑥わからないことは、積極的に質問しましょう。わからないままにしないことが、学力向
 上の秘訣です。
授業を受けるに当た
って守ってほしい事項
①授業形態は教科書・副教材を参考に,板書による講義形式が中心です。授業中,ノー
 トは必ずとりましょう。
②授業には必ず副教材を持参しましょう。
③質疑応答を多用し考える時間を多く取るように展開するので一緒に考え,思ったこと
 は積極的に発言しましょう。考えた上で講義を聞くと、理解力が飛躍的に向上します。
④歴史の学力向上には家庭での復習が不可欠です。帰宅後,必ずワークブック等でその
 日に学んだことについて確認をしてきましょう。
その他のアドバイス
①昔の出来事や人物に興味を持っている人は多いはずです。その興味を大切にして下さ
 い。
②歴史の勉強は過去の人物・出来事をいたずらに暗記することではありません。昔の人
 が何を考えながら生きていたのかをよく味わって下さい。そのためには教室で行われ
 る授業だけにとどまらず,図書館・博物館や遺跡・史跡等を訪れ積極的に歴史に触れ
 て下さい。
③現在世界でおこっている諸事象のほとんどが,その原因・理由が授業で学ぶ内容に関
 連しています。従って,臨機応変に教科書に沿った進行から多少離れることもありま
 す。また,テレビ・ラジオ・新聞のニュースには常に触れ,関心を持って下さい。
④史料(資料)集を用いることにより,史料(資料)の活用法を学んで下さい。
⑤大学受験を見据えたコースであることをしっかりと自覚して下さい。しかし,上記を
 しっかりと理解して勉強に臨めば,楽しく受験勉強をすることができるので頑張って
 欲しいと思います。