私立 千葉商科大学付属高等学校  シラバス

地理歴史科 「世界史B(3年普通科特進クラス)」  単 位 数 5 単 位
学科・学年・組
普通科・3年H組(必修選択)

1 学習の到達目標等

学習の到達目標
①世界の歴史の大きな枠組みと展開を諸資料に基づき地理的条件や日本の歴史と関連づ
けながら理解し,文化の多様性・複合性と現代世界の特質を広い視野から考察すること
によって,歴史的思考力を培い,国際社会に主体的に生きる日本人としての資質を養
う。
②直前に控えた大学入試(センター試験)において,高得点が取れるように基礎知識を
しっかりと固める。
③大学進学後,必要となる基礎的知識・教養を身につける。
使用教科書
山川出版  『詳説 世界史B 改訂版』
副教材
第一学習社 『グローバルワイド 最新世界史図表』 
山川出版  『世界史B用語集』
山川出版  『世界史総合テストPlus α』
啓隆社   『世界史重要語句Check List』

2 学習計画及び評価方法等

(1) 学習計画等
学期 学 習 内 容 学 習 の ね ら い 備考(特記事項,
他教科との関連など)
学期
第11章 欧米における近代国民国家の発展

1 ウィーン体制の成立

2 ヨーロッパの再編と新統一国家の誕生

3 南北アメリカの発展

4 19世紀の欧米文化




第12章 アジア諸地域の動揺

1 オスマン帝国支配の動揺と西アジア地域の変
容

2 南アジア・東南アジアの植民地化

3 東アジアの激動



第13章 帝国主義とアジアの民族運動

1 帝国主義と列強の展開

2 世界分割と列強対立

3 アジア諸国の改革と民族運動
・ウィーン体制の成立と,その体制下に広がったヨ
 ーロッパ諸国の自由主義とナショナリズムの運動
 を理解します。
・クリミア戦争以後の国際秩序の動揺と再編,イタ
 リア・ドイツにおける国民国家の形成過程,ロシ
 ア・オーストリアの皇帝主導の近代化を理解しま
 す。
・ラテンアメリカの独立,アメリカ合衆国の領土拡
 張と南北戦争以後の発展を理解します。
・19世紀の欧米文化の特徴と,その成立の背景を
 理解します。


・西アジアにおけるオスマン帝国支配の動揺と改革
 ,アラブ諸民族の覚醒,イラン・アフガニスタン
 の動向を理解します。
・インドの植民地化とその社会の変貌,東南アジア
 諸国の植民地化の過程を理解します。
・ヨーロッパ諸国の干渉による清朝の動揺と近代化
 改革,日本の開国と台頭による東アジア国際秩序
 の再編を理解します。


・帝国主義の特質と,帝国主義時代における欧米列
 強諸国の国家・社会の変化を理解します。
・帝国主義時代の欧米列強による世界各地の分割や
 植民地化をめぐる競合と,従属させられた地域社
 会の抵抗と変容を理解します。
・欧米諸国の支配を受けたアジア諸国の改革と民族
 運動の形成を理解します。










①中間考査













②期末考査       
【課題・提出物等】
①期末考査前に授業用ノートを提出
【第1学期の評価方法】
①中間・期末考査の成績を中心に評価します。
②授業への取り組み・提出物の内容・期限についても評価の対象となります。
学期
第14章 二つの世界大戦

1 第一次世界大戦とロシア革命

2 ヴェルサイユ体制下の欧米諸国

3 アジア・アフリカ民族主義の発展

4 世界恐慌とファシズム諸国の侵略

5 第二次世界大戦




※大学入試問題演習
・第一次世界大戦とロシア革命が国際秩序に大きな
 変化をもたらし,20世紀の変動の起点になった
 ことを理解します。
・国際協調を基調としたヴェルサイユ体制下の欧米
 諸国の動向を理解します。
・中国や東南アジア諸国・インド・トルコや西アジ
 ア諸国・アフリカの民族運動の展開を理解しま 
 す。






※センター試験・私大入試に向けて,演習を積み重
 ね実践力を身につける。

①中間考査






②期末考査
【課題・提出物等】
問題集の提出などを求めることがあります。
【第2学期の評価方法】
①中間・期末考査の成績を中心に評価します。
②授業への取り組み・提出物の内容・期限についても評価の対象となります。
学期
    
     
    
【課題・提出物等】
      
【第3学期の評価方法】
       
【年間の学習状況の評価方法】
       

(2)評価の観点、内容および評価方法
評価の観点および内容 評価方法
関心・意欲・態度
①授業に積極的に参加しているか。
②世界史に関するTV番組・VTR・DVDを
 積極的に視聴したり,図書館・博物館・企画
 展等に足を運び意欲的に学ぼうとしているか。
①授業中の発表,視聴覚教材の鑑賞態度,ノー
 ト提出,課題提出などをもとに評価します。
思考・判断・表現
①世界史の授業で学習したことをもとに,現代
に起こる様々な人類の課題を,多角的・多面的
に考察できるか。
①授業中の発表,定期考査などをもとに評価し
 ます。
資料活用の
技能・表現
①様々な資料を活用して,それぞれの時代の政
 治・経済・社会・文化等の特徴について理解
 を深められるか。
①授業中の発表,定期考査などをもとに評価し
 ます。
技能および知識・理解
①世界史を理解するために,必要な基本的知識
 を身につけているか。
②世界の歴史の流れをわが国の歴史と関連づけ
 ながら理解しているか。
①授業中の発表,定期考査などをもとに評価し
 ます。

3 担当者からのメッセージ

確かな学力を身に付
けるためのアドバイス
①授業を「集中」して受けることが大切です。特に部活に加入している生徒は,勉強時間を確保し
 にくいと思います。授業ですべてを理解する気持ちで臨んでください。
②板書以外にも自分が気づいたことや考えたこと,先生や他の生徒の意見を記入するなどノートの
 とり方を工夫してください。
③授業で学習したことをもとにして,「新聞」(特に国際面)を読んでください。
④『世界史重要語句Check List』を使用して基礎・基本の定着を図りましょう。
 『世界史総合テストPlus α』は入試問題の標準・応用レベルを身につけるのに適しています。
 適宜取り組んでいきましょう。
授業を受けるに当た
って守ってほしい事項
①授業ノート・『最新世界史図表』・『世界史B用語集』などを必ず持参し,活用しながら授業を
 受けてください。
②生徒と教師・生徒と生徒の「対話」がある授業(発言の多い授業)は,たいへん楽しいものです。
 正誤を気にする必要はありません。積極的な発言を期待しています。
③集中して取り組むとき,リラックスするときなど授業にメリハリをつけてください。
その他のアドバイス
①世界史の学習は、細かい年号や人物名、事件名などを暗記することだけではないのです。基本的
 事項をきちんと暗記・理解しながら、歴史的出来事には「どのような背景があるのか」「わが国
 とどのような関わりをもっているのか」「世界の中でどのように位置付けられているか」を意識
 して勉強してください。
②歴史を様々な角度から捉えるように意識してください。
③授業内容と大学入試の内容は、かけ離れたものではありません。大学入試に対応できるような学
 力を身につけつつ,世界史を学ぶ楽しさを感じてください。
④世界史に関するTV番組・VTR・DVDを見たり,図書館・博物館・企画展等へ行くことによ
 り,歴史への興味・関心が高まるので是非足を運んでみてください。