私立 千葉商科大学付属高等学校  シラバス

地理歴史科 「世界史B(2年普通科特進クラス)」  単 位 数 5 単 位
学科・学年・組
 普通科・2年H組(選択必修)

1 学習の到達目標等

学習の到達目標
①世界の歴史の大きな枠組みと展開を諸資料に基づき地理的条件や日本の歴史と関連づ
けながら理解し,文化の多様性・複合性と現代世界の特質を広い視野から考察すること
によって,歴史的思考力を培い,国際社会に主体的に生きる日本人としての資質を養
う。
②次年度に控えた大学入試(センター試験・個別入試等)において,高得点を取れるよ
うな基礎知識をしっかりと固めつつ,各自の進路目標決定の一助とする。
③大学進学後,必要となる基礎的知識・教養を身につける。
使用教科書
山川出版  『詳説 世界史B』
副教材
第一学習社 『グローバルワイド最新世界史図表』
山川出版  『世界史B用語集』
山川出版  『世界史総合テストPlus α』
山川出版  『詳説世界史 整理ノート』 
啓隆社   『世界史重要語句Check List』

2 学習計画及び評価方法等

(1) 学習計画等
学期 学 習 内 容 学 習 の ね ら い 備考(特記事項,
他教科との関連など)
学期
序章 先史の時代




第Ⅰ部
第1章 オリエントと地中海世界
 
1 古代オリエント世界



2 ギリシア世界



3 ローマ世界




第2章 アジア・アメリカの古代文明

1 インドの古典文明


2 東南アジアの諸文明


4 南北アメリカ文明






第Ⅱ部
第4章 イスラーム世界の形成と発展

1 イスラーム世界の形成



2 イスラーム世界の発展



3 インド・東南アジア・アフリカの
  イスラーム化


4 イスラーム文明の発展
・人類が自然環境に適応しながら進化し,農耕・牧
 畜を基礎とする諸文明を築き上げたことに気付く
 と同時に,人類と言語の分化を理解します。




・西アジア世界の地理的特質を把握し,オリエント
 文明の盛衰,イラン人の活動を理解します。


・地中海一帯の地理的特質を把握し,エーゲ文明,
 ギリシア・ヘレニズム文明の特徴を理解します。


・都市国家から大帝国に発展したローマ文明の特質
 を理解します。






・南アジアの地理的特質を把握し,インド文明の成
 立と発展,独自の宗教・社会制度など,南アジア
 の形成過程を理解します。

・東南アジアの地理的特質を把握し,東南アジア世
 界における国家形成の過程を理解します。

・先住民による南北アメリカの形成とその特色を理
 解します。





・イスラーム世界成立の背景とその特質,アラブ人
 による発展とイスラーム帝国を理解します。


・トルコ系民族が内陸から進出し,ムスリムとの連
 携を維持しながらイスラーム世界を拡大させてい
 った過程を理解します。


・インド・東南アジア・アフリカのイスラーム化な
 ど,イスラーム世界の拡大と過程を理解します。


・イスラーム文明の特質とその影響,学問と文化活
 動の内容,イスラーム都市を中心としたネットワ
 ークの役割を理解します。











①中間考査






































②期末考査     
【課題・提出物等】
問題集や期末考査前に授業用ノートを提出を課すことがあります。
【第1学期の評価方法】
①中間・期末考査の成績を中心に評価します。
②授業への取り組み・提出物の内容・期限についても評価の対象となります。
学期
第5章 ヨーロッパ世界の形成と発展

1 西ヨーロッパ世界の成立



2 東ヨーロッパ世界の成立



3 西ヨーロッパ中世世界の変容



4 西ヨーロッパの中世文化








第8章 近代ヨーロッパの成立

1 ヨーロッパ世界の拡大


2 ルネサンス


3 宗教改革


4 ヨーロッパ諸国の抗争と主権国家体制の形
成


・地中海世界解体後,ヨーロッパ世界が東西に分か
 れ,ゲルマン人移動後の西ヨーロッパでは,外部
 勢力との対抗の中で封建社会が形成されていった
 ことを理解します。

・ビザンツ帝国の繁栄とその社会や文化,スラヴ人
 と周辺諸民族の自立の過程を理解します。


・十字軍以降の西ヨーロッパ中世世界の変容と諸国
 の動向を理解します。


・教会と修道院,大学やスコラ学などから,ヨーロ
 ッパ中世文化の特色を理解します。









・ヨーロッパ世界の拡大とアメリカ大陸の征服,そ
 れに伴うヨーロッパ社会の変革の動きを理解しま
 す。

・ルネサンスのもたらした芸術・思想・科学の変革
 の内容と意義を理解します。

・ドイツから始まった宗教改革の理念とその拡大,
 カトリック教会の対応を理解します。

・近代国家の原型となった主権国家体制の特色と,
 体制の形成に向かうヨーロッパ諸国の内乱や戦争
 の動向を理解します。









①中間考査






















②期末考査 
【課題・提出物等】
問題集や授業用ノートを提出を課すことがあります。
【第2学期の評価方法】
①定期考査の成績を中心に評価します。
②授業への取り組み・提出物の内容・期限についても評価の対象にになりま
す。                                                                     
学期
第9章 近代ヨーロッパ世界の展開

1 重商主義と啓蒙専制主義


2 ヨーロッパ諸国の海外進出


3 17~18世紀ヨーロッパの文化


・17~18世紀におけるヨーロッパ主権国家諸国
  の動向を,重商主義と啓蒙専制主義を柱として理
 解しまする。

・ヨーロッパ諸国の植民地争奪と大西洋世界の三角
 貿易のもたらした国際的枠組みを理解します。

・17~18世紀におけるヨーロッパ文化の特色と,
 それを生み出した社会状況を理解します。






①学年末考査


      
【課題・提出物等】
問題集や授業用ノートを提出を課すことがあります。
【第3学期の評価方法】
①学年末考査の成績を中心に評価します。
②授業への取り組み・提出物の内容・期限についても評価の対象となります。
【年間の学習状況の評価方法】
①定期考査の成績を中心に評価します。
②授業への取り組み・提出物の内容・期限についても評価の対象になります。
                                                                          

(2)評価の観点、内容および評価方法
評価の観点および内容 評価方法
関心・意欲・態度
①授業に積極的に参加しているか。
②世界史に関するTV番組・VTR・DVDを
積極的に視聴したり,図書館・博物館・企画展
等 に足を運び意欲的に学ぼうとしているか。
①授業中の発表,視聴覚教材の鑑賞態度,ノー
ト提出・課題提出などをもとに評価します。
思考・判断・表現
①世界史の授業で学習したことをもとに,現代
に起こる様々な人類の課題を,多角的・多面的
に考察できるか。
①授業中の発表,定期考査などをもとに評価し
ます。
資料活用の
技能・表現
①様々な資料を活用して,それぞれの時代の政
治・経済・社会・文化等の特徴について理解を
深められるか。
①授業中の発表,定期考査などをもとに評価し
ます。
技能および知識・理解
①世界史を理解するために,必要な基本的知識
を身につけているか。
②世界の歴史の流れをわが国の歴史と関連づけ
ながら理解しているか。
①授業中の発表,定期考査などをもとに評価し
ます。

3 担当者からのメッセージ

確かな学力を身に付
けるためのアドバイス
①授業を「集中」して受けることが大切です。特に部活に加入している生徒は,勉強時間を確保し
 にくいと思います。授業ですべてを理解する気持ちで臨んでください。
②板書以外にも自分が気づいたことや考えたこと,先生や他の生徒の意見を記入するなど「ノー
ト」のとり方を工夫してください。
③授業で学習したことをもとにして,「新聞」(特に国際面)を読んでください。基礎・基本問題
は『世界史重要語句Check List』を使用して定着させ,『世界史総合テスト  Plus 
α』を活用して実力向上をはかりましょう。「基礎・基本」を2〜3回繰り返し解き,内容が理解
でき たら「応用・実践問題」にもチャレンジしてください。
授業を受けるに当た
って守ってほしい事項
①授業ノート・『最新世界史図表』・『世界史B用語集』などを必ず持参し,活用しながら授業を
受けてください。
②生徒と教師・生徒と生徒の「対話」がある授業(発言の多い授業)は,たいへん楽しいもので
す。正誤を気にする必要はありませんので,積極的な発言を期待します。
③集中して取り組むとき,リラックスするときなど授業にメリハリをつけて下さい。
その他のアドバイス
①世界史の学習は、細かい年号や人物名、事件名などを暗記することだけではないのです。基本的
事項をきちんと暗記・理解しながら、歴史的出来事には「どのような背景があるのか」「わが国と
どのような関わりをもっているのか」「世界の中でどのように位置付けられているか」を意識して
勉強してください。
②歴史を様々な角度から捉えるように意識してください。
③授業内容と大学入試の内容は、かけ離れたものではありません。大学入試に対応できるような学
力を身につけつつ,世界史を学ぶ楽しさを感じてください。
④世界史に関するTV番組・VTR・DVDを見たり,図書館・博物館・企画展等へ行くことによ
 り,歴史への興味・関心が高まるので是非足を運んでみてください。