単 位 数 | 2 単 位 | |
学科・学年・組 | 商業科・1年K・L組 |
学習の到達目標 | ①歴史的事件がなぜ発生したのか,それによってどんな影響があったのかなど と考えることによって,物事を経過を追いながらとらえ,論理的に思考でき るようにする。 ②「未来への手がかり」が「過去に学ぶ」ことによって得られることを理解す る。 ③どのようにして歴史を勉強していけばよいのか,「歴史の学習法」を身につ ける。 ④今日我が国が置かれている国際的地位や役割について認識する。 |
使用教科書 | 帝国書院 『明解世界史A』 |
副教材 | 帝国書院 『明解世界史Aノート』新課程用 帝国書院 『明解世界史図説エスカリエ』 |
(1) 学習計画等
学期 | 学 習 内 容 | 学 習 の ね ら い | 備考(特記事項, 他教科との関連など) |
第1学期 | 1部 世界の一体化と日本 <2章 一体化に向かう世界> 2節 大航海時代と新たな国家の形成 1.ヨーロッパで花開く個性と自由 2.大航海時代の始まり 3.ヨーロッパの新しい国際関係 4.イギリスの革命とフランス絶対王政 5.中央・東ヨーロッパ諸国の改革と ロシアの拡大 6.アジア・アメリカへ進出するヨーロッパ <3章 欧米の工業化とアジア諸国の動揺> 1節 ヨーロッパとアメリカの諸革命 1.イギリスから独立するアメリカ 2.ヨーロッパ近代化の出発点 フランス革命 |
①ヨーロッパ世界の拡大とアメリカ大陸の征服, それに伴うヨーロッパ社会の変革の動きを,世 界の一体化や資本主義経済発達の基盤と関連づ けて理解します。 ③17~18世紀におけるヨーロッパ主権国家諸 国の動向を,重商主義と啓蒙専制主義を柱とし て理解します。 ④ヨーロッパ諸国の植民地争奪と,大西洋世界の 三角貿易のもたらした国際的枠組みを理解しま す。 ⑤アメリカ独立革命とフランス革命が,近代民主 政治に与えた影響を理解します。 |
①副教材の活用 ②地理的な位置 関係の把握に 留意します。 ③中間考査 ④期末考査 |
【課題・提出物等】 ①授業ノート ②ワークブック ②課題 |
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【第1学期の評価方法】 ①中間考査・期末考査に平常点(授業態度・提出物等)を加味します。 |
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第2学期 | <3章 欧米の工業化とアジア諸国の動揺> 1節 ヨーロッパとアメリカの諸革命 3.ナポレオンのヨーロッパ支配から ウィーン体制へ 4.フランス革命と社会生活の変化 5.大西洋を越えて広がる革命の波 6.産業革命という大変革の開始 7.資本主義の発展と社会主義運動の発生 2節 自由主義・ナショナリズムの進展 1.1848年-19世紀の転換点 2.“世界の工場”イギリス 3.フランス第二帝政と イタリア・ドイツの統一 4.ロシアの改革と東方問題 5.南北戦争と戦後の発展 6.科学の世紀 19世紀文化と第2次産業革命 2部 地球社会と日本 <1章 現代社会の芽生えと世界大戦> 1節 現在につながる社会の形成 1.大衆社会の出現 2.世界の分割をすすめた帝国主義 3.世界の一体化と人口移動 |
①ウィーン体制の成立と,その体制下に広がった ヨーロッパ諸国の自由主義とナショナリズムの 運動を理解します。 ②19世紀後半のヨーロッパ,アメリカ社会を通 して,自由主義と国民主義が進展していく様子 について理解します。 ③イギリス産業革命の背景と展開,産業資本主義 体制の確立とその影響について理解します。 ④クリミア戦争以後の国際秩序の動揺と再編,イ タリア・ドイツにおける国民国家の形成過程, ロシア・オーストリアの皇帝主導の近代化につ いて理解します。 ⑤ラテンアメリカの独立,アメリカ合衆国の領土 拡張と南北戦争以後の発展を理解します。 また,アメリカ先住民や奴隷解放後の黒人への 抑圧を,現 在の人種・民族民題と関連づけて 考察します。 ⑥19世紀の欧米文化の特徴と,その成立の背景 を理解します。 ⑦帝国主義の特質と,帝国主義時代における欧米 列強諸国の国家・社会の変化を,第2次産業革 命と関連づけて理解します。 |
①中間考査 ②期末考査 |
【課題・提出物等】 ①授業ノート ②ワークブック ③夏期休暇課題 |
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【第2学期の評価方法】 ①中間考査・期末考査に平常点(授業態度・提出物等)を加味します。 |
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第3学期 | <1章 現代社会の芽生えと世界大戦> 2節 現在につながる社会の形成 1.ドイツの挑戦とバルカン半島の緊張 2.総力戦となった第一次世界大戦 3.ロシア革命と民族の問題 4.ウィルソンとヴェルサイユ体制 5.第一次世界大戦後の列強 4節 経済危機から第二次世界大戦へ 1.世界恐慌とローズヴェルト 2.ファシズムの台頭 -ムッソリーニとヒトラー 3.経済状況から日中戦争へ 4.ヒトラーの要求と第二次世界大戦 5.被害の拡大と戦争の終わり |
①また,帝国主義時代の欧米列強による世界各地 の分割や植民地化をめぐる競合と,従属させら れた地域社会の抵抗と変容を理解します。 ②第一次世界大戦とロシア革命が国際秩序に大き な変化をもたらし,20世紀の変動の基点とな ったことを理解します。 ③国際協調を基調としたヴェルサイユ体制下の欧 米諸国の動向を理解します。 また,ヴェルサイユ・ワシントン両体制のもた らした緊張関係や矛盾を多角的に考察し,追求 します。 ④世界恐慌以降の欧米諸国の動向や東アジアの状 況から,国際的な緊張が高まる時代を理解しま す。 |
①学年末考査 |
【課題・提出物等】 ①授業ノート ②ワークブック ③冬期休暇課題 |
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【第3学期の評価方法】 ①学年末考査に平常点(授業態度・提出物等)を加味します。 |
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【年間の学習状況の評価方法】 「(2)評価の観点,内容及び評価方法」に示した観点から各学期の成績を総合し,年間の評価とします。 |
(2)評価の観点、内容および評価方法
評価の観点および内容 | 評価方法 | |
関心・意欲・態度 | ①積極的に授業に参加しているか。 ②歴史に関するTV番組・ビデオ類を積極 的に利用したり,図書館・博物館などに 足を運び意欲的に学ぼうとしているか。 |
授業中の発表、視聴覚教材の鑑賞態度,ノ ート・課題提出から評価します。 |
思考・判断・表現 | ①歴史の授業で学習した事をもとに,現代 に起こる様々な人類の課題を,多角的・ 多面的に考察できるか。 |
授業中の資料の読み取りや課題レポート,定 期考査から評価します。 |
資料活用の 技能・表現 |
①様々な資料を活用して,それぞれの時代 の政治・経済・社会・文化等の特徴につ いて理解を深められるか。 |
授業中の資料の読み取りによる発表や,定期考 査から評価します。 |
技能および知識・理解 | ①歴史を理解するために必要な基本知識を 身につけているか。 ②世界の歴史を我国の歴史と関連づけなが ら理解しているか。 |
授業中の資料の読み取りによる発表,定期考査か ら評価します。 |
確かな学力を身に付 けるためのアドバイス |
①歴史の学習は興味を持つことから始まります。興味を持つためにも教科書や副教材に はこまめに触れて下さい。 ②興味を持ったら,「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どうした」「なぜ」 「結果は」と考えを進め,論理的に考えて下さい。 ③「教科書」を熟読しましょう。そして,「歴史用語」の意味を説明できるようにして 下さい。 ④授業の復習はワークブック等を用いて必ず行なってください。 ⑤現在世界で起こっている諸事象のほとんどが,その原因・理由が授業で学ぶ内容に関 連しています。そこでテレビ・新聞等のニュースには常に触れて関心を持って下さい。 |
授業を受けるに当た って守ってほしい事項 |
①教科書・副教材を参考に,板書による講義形式が中心となります。従って,授業中は ノートは必ずとって下さい。 ②知識の積み重ねなくして思考することはできません。覚えるべき歴史用語等は一つで も多く覚えて下さい。 ③質疑応答を多用し考える時間を多く取るように展開するので一緒に考えて下さい。 |
その他のアドバイス | ①この科目は「なぜ歴史を学ぶのか」「どうやって歴史の勉強をすればよいのか」を理 解することを主眼としています。ここで学んだ成果を,2年次以降の学習に役立てて 下さい。 ②「歴史とは現在と過去との対話」(E.H.カー『歴史とは何か』)です。「未来」への 手がかりは「過去」に学ぶことにより得られることを理解し,有意義な人生を送るこ とができるようになることを願っています。 ③近現代史は写真・映画などの史料が豊富にあります。これらを活用して,学習により リアリティを持たせて下さい。 |