私立　千葉商科大学付属高等学校　　シラバス

商業科・２年生・Ｉ組Ｊ組（習熟度別）

１　学習の到達目標等

①原価計算の基本的考え方と計算方法及び工業簿記の記帳方法を習得させ、原価についての理解を深める。
②原価を中心とする会計情報を活用する能力と態度を育てる。

実教出版　原価計算

実教出版　最新段階式全商簿記検定問題集１級原価計算

２　学習計画及び評価方法等

（１）　学習計画等

学期	学　習　内　容	学　習　の　ね　ら　い	備考（特記事項， 他教科との関連など）
第１学期	第１編　原価計算の基礎 　１．原価と原価計算 　２．原価計算のあらまし 　３．工業簿記（製造業における簿記） 第２編　原価の費目別計算（材料・労務費・経費） 第３編　部門別計算と製品別計算 　１．個別原価計算 　２．部門別個別原価計算	○工業簿記は製造業に適用されるものであること理解する。 ○工業簿記と原価計算の関係を理解する。 ○原価の意味や要素による性格と分類を理解する。 ○原価計算の４つの目的と３つの手続きを理解する。 ○各種費目の意味や内容、分類方法を理解する。 ○予定価格による消費高と実際価格による消費高の計算方法と意味を理解する。 ○支払高による実際消費高の計算方法を理解する。 ○経費の種類別消費高の計算方法を理解する。 ○単純個別原価計算のしくみを理解する。 ○原価計算表の記入方法を理解する。 ○製造間接費の配賦についての概要を理解させ、適切な配賦ができるようにする。 ○実際配賦率による配賦の欠点を理解し、予定配賦率による配賦の意義を理解する。 ○仕損品・作業くずの処理を理解する。 ○部門別個別原価計算の必要性を理解する。 ○部門費配分表、部門費振替表の作成方法を理解し、それに伴う仕訳を理解する。	簿記
	【課題・提出物等】 授業内小テスト、問題集の提出、MetamojiClassroomによる課題配信
	【第１学期の評価方法】 定期考査、授業内小テスト、検定試験（全商・日商）
第２学期	第３編　部門別計算と製品別計算 　３．総合原価計算 　　単純総合原価計算 　　等級別総合原価計算 　　工程別総合原価計算 第４編　製品の完成・販売と決算 　１．製品の完成と販売 　２．決算と本社・工場間の取引および月次決算	○個別原価計算と総合原価計算の違いを明らかにし、生産形態の違いから様々な計算方法があることを理解する。 ○総合原価計算の種類と全体的な手続きの流れを理解する。 ○月末仕掛品の種類と全体的な手続きの流れを理解する。 ○月末仕掛品完成品換算数量・加工費・仕上がり程度などの用語の意味を理解する。 ○平均法と先入先出法による月末仕掛品原価の評価を理解する。 ○単純総合原価計算が用いられる製造業の特徴と単純総合原価計算の仕組みを理解し、単純総合原価計算表の作成および仕訳を理解する。 ○等級別原価計算の仕組みを理解し、等級別総合原価計算表の作成および仕訳を理解する。 ○工程別総合原価計算の意味と目的、手続きについて理解する。 ○工程別総合原価計算の手続きと記帳方法を理解する。 ○半製品の意味と半製品がある場合の記帳方法について理解する。 ○副産物・作業くず・仕損品の意味と、それぞれが発生した場合の記帳法について理解する。 ○製品の完成と販売に伴う手続きと記帳法を理解する。 ○販売費および一般管理費の記帳方法を理解する。 ○工場会計の独立と、その場合の記帳方法について理解する。 ○財務諸表の特徴を理解し、製造原価報告書の作成方法を理解する。	簿記
	【課題・提出物等】 授業内小テスト、問題集の提出、MetamojiClassroomによる課題配信
	【第２学期の評価方法】 定期考査、授業内小テスト、検定試験（全商・日商）
第３学期	第５編　原価情報の活用 　１．標準原価計算 　２．直接原価計算 全商簿記検定１級原価計算試験に向けた問題演習 日商簿記検定２級に向けた問題演習（工業簿記）	○経営管理に役立つ原価計算の必要性を理解する。 ○標準原価計算が原価管理に役立つ理由を理解し、標準原価計算の意義と特色、全体的な流れを理解する。 ○完成品と仕掛品の標準原価による計算方法を理解する。 ○原価差異の計算とその分析方法を理解する。 ○直接原価計算の意義と特色、記帳方法を理解する。 ○直接原価計算による損益計算書の組み立てを理解する。 ○直接原価計算が利益計画に適している理由を理解する。 ○損益分岐図表により、売上高・原価・利益の関係を理解する。	簿記 商品開発
	【課題・提出物等】 授業内小テスト、問題集の提出、MetamojiClassroomによる課題配信
	【第３学期の評価方法】 定期考査、授業内小テスト、検定試験（全商・日商）
【年間の学習状況の評価方法】 定期考査、授業内小テスト、検定試験（全商・日商）

（２）評価の観点、内容および評価方法

評価の観点および内容		評価方法
関心・意欲・態度	製造業における原価計算と工業簿記に関心を持ち、そ の知識と技術の習得を目指して意欲的に取り組むとと もに、疑問点については粘り強く調べたり、積極的に 質問したりする態度やビジネスの諸活動を計数的に把 握する実践的な態度を身につけている。	○学習活動への態度 ○問題集やプリント等の提出
思考・判断・表現	各種の原価計算の方法や記帳法、原価情報の活用など について、なぜ、そのように行うかなど自ら思考を深 め、基礎的・基本的な知識と技術を活用して適切に判 断し、創意工夫する能力を身につけている。	○発表や説明の内容と方法
資料活用の 技能・表現	製造業における原価計算と工業簿記に関する基礎的・ 基本的な技術を身につけ、ビジネスの諸活動を計数的 に把握し、的確に処理するとともにその成果を適切に 表現する。	○問題集や授業プリント等の記帳状況 ○小テスト
技能および知識・理解	製造業における原価計算と工業簿記に関する基礎的・ 基本的な知識を身につけ、原価計算の基本的な仕組み 及び工業簿記の基本構造について理解している。	○定期考査 ○検定試験

３　担当者からのメッセージ

毎授業ごとの課題を確実に取り組み、知識・技能を身につけるよう意識してください。
MetamojiClassroom内に配信された解説資料を熟読する。

毎授業の課題を理解し真剣に取り組む。

なし