私立 千葉商科大学付属高等学校  シラバス

商業科 「マーケティング」  単 位 数 2 単 位
学科・学年・組
  商業科・2年I組J組K組

1 学習の到達目標等

学習の到達目標
・企業やその他の組織が提供する商品について、マーケティングに関する基礎 
的な知識,技術を身につけさせる。
・マーケティングの重要性について理解させ、計画的,合理的なマーケティング
活動ができるようにする。
・全国商業高等学校商業経済検定2級(マーケティング)の検定試験合格を目指
す。
使用教科書
「マーケティング」(実教出版)
副教材
「マーケティング」準拠ワーク(実教出版)「マーケティング」検定用問題集
(実教出版)

2 学習計画及び評価方法等

(1) 学習計画等
学期 学 習 内 容 学 習 の ね ら い 備考(特記事項,
他教科との関連など)
学期
第1章 現代市場とマーケティング

1現代市場の特徴
 ①現代市場のメカニズム
 ②消費の動向
 ③生産の動向
 ④流通の動向

2マーケティングの概要
 ①マーケティングの発展
 ②マーケティングの内容と手順

第2章 市場調査
1市場調査の意味
 ①市場調査の必要性
 ②死蔵調査の内容

2市場調査の手順
 ①状況分析
 ②予備調査
 ③本調査

3市場調査の方法
 ①調査方法の決定
 ②資料収集方法の決定
 ③変化をとらえる事前準備

4市場調査の実習
 ①実習のねらいと事前準備
 ②実習の手順と注意点
 ③報告説明会の開催と追跡

第3章 消費者行動
1消費者行動と購買
 ①消費者による問題解決行動としての購買
 ②購買とマーケティング活動
 ③購買意思決定に影響を及ぼす要因

2購買意識決定過程
 ①問題認識(動機づけ)
 ②情報検索と情報収集
 ③選択肢の評価
 ④消費・使用と購買後の評価

3製品のライフサイクルと普及
 ①製品のライフサイクル
 ②製品の普及と顧客層の変化

第4章 販売計画
1販売計画と販売予測
 ①販売計画の必要性
 ②販売予測

2販売計画の立案
①販売計画の立案
②販売計画の実施と統制
◎ 現代市場が生まれた背景とその特徴を理解
する。

◎ マーケティングの全体像をつかませ、マー
ケティング計画策定の手順と管理について理解
する。

◎ 市場調査はマーケティング活動の出発点で
あることを理解し、その範囲と内容を整理す
る。

◎ 「状況分析→予備調査→本調査」という実
態調査の手順を、「調査仮説の設定→絞り込み
→検証」という形で理解する。

◎ 購買を消費者による問題解決行動として位
置づけ、5 段階からなるその意思決定過程を大
まかにとらえる。

◎ 購買意思決定過程に影響を及ぼす要因につ
いて、具体的に認識させながら、個人差要因と
社会的要因に分けて整理する。

◎ 生活上の問題認識から動機が生まれ、それ
が消費者を購買へと駆り立てることを理解す
る。

◎ 製品のライフサイクルの各段階の特徴を理
解させ必要とされるマーケティング活動につい
て考える。

◎ 販売計画は、企業の積極的な意志を示し、
マーケティング計画策定の前提となることを理
解する。

◎ 販売計画の立案・実施・統制の流れを理解
する。
・商品開発
企業と協同で授業
を展開することも
あります。
【課題・提出物等】
・中間・期末考査前にワークを回収し,チェックします。
【第1学期の評価方法】
・定期考査の点数,授業内小テスト,提出物,授業中の態度
学期
第5章 製品計画

1製品計画の概要
 ①商品計画の内容
 ②製品計画の重要性
 ③製品計画の内容
 ④流通業者による商品開発
 ⑤製造物責任と環境保全
2製品ミックスと製品政策
 ①製品ミックス
 ②製品政策

第6章 仕入計画と商品管理

1仕入計画
 ①仕入計画の意味
 ②仕入計画の手順
 ③仕入計画の内容

2商品管理
 ①商品管理の意味
 ②在庫管理
 ③商品の物的管理

第7章 販売価格
1販売価格の決定
 ①販売価格の意味
 ②販売価格の種類と構成
 ③販売価格の決定
 ④販売価格の決定に影響する要因

2価格戦略
 ①価格政策の意味
 ②卸売価格政策
 ③価格の維持・安定政策
 ④小売価格政策
⑤新製品を販売するさいの価格政策
 ⑥小売価格の表示

◎ 商品計画の概念には多様なとらえ方がある
ことを認識し、その内容を活動の主体別に整理
する。

◎ 製品計画の立案にあたっては、消費ニーズ
の把握が重要であることを認識する。

◎ 製品アイテム・ライン・ミックスの関係を
明確に把握し、製品ミックスの拡大と縮小につ
いて理解する。

◎ 仕入計画の立案においては、仕入優先では
なく、販売優先の考え方が重要であることを認
識する。

◎ 商品管理の業務は在庫管理と商品の物的管
理とからなることを把握する

◎ 価格決定の基本的メカニズムを、需要と供
給との関係から理解したうえで、市場における
価格の種類について理解する。

◎ 需要の弾力性とはどのようなものなのか、
また、販売価格の決定に影響する要因にはどの
ようなものがあるかを理解する。

◎ 卸売価格と小売価格政策を明確に区分する
とともに、価格の維持・安定政策に関する問題
点にも関心を持つ。





・商品開発
企業と協同で授業
を展開することも
あります。
【課題・提出物等】
・中間・期末考査前にワークを回収し,チェックします。
【第2学期の評価方法】
・定期考査の点数,授業内小テスト,提出物,授業中の態度
学期
第8章 販売経路

1販売経路の決定
 ①販売経路と販売経路政策の意味
 ②販売経路の形態
 ③販売経路を設定する基準
 ④販売経路政策の種類

2販売経路の強化
 ①販売経路の教化の方向性
 ②販売経路の系列化
 ③販売経路の短縮化
 ④販売経路の効率化
 ⑤販売経路の多様化
 ⑥流通業者の立場と対応

第9章 販売促進
1販売促進の重要性
 ①販売促進の役割
 ②販売促進の内容
 ③販売促進のすすめ方

2広告
 ①広告の意義
 ②広告の計画と実施
 ③広告の種類
 ④PR 活動とパブリシティ戦略

3販売員活動
 ①販売員活動の特質
 ②販売員活動の手順
 ③販売員に必要な資質と知識
 ④販売員の管理

4ブランド
 ①ブランドの意味
 ②ブランドの展開
 ③ブアランドのライフサイクル
 ④ブランドの機能

5信用販売
 ①信用販売の意義
 ②信用販売の種類
 ③信用販売のむずかしさ
 ④クレジットカードによる販売
 ⑤社会的問題への対応
◎ 現代の流通機構についての理解をはかり、
商品によってさまざまな流通経路があることを
認識し、それぞれの特徴について理解する。

◎ 販売経路の系列化は、ともに戦く集団作り
であり、それに前方統合型と後方統合型の 2 
類型があることを理解する。

◎ 生産者による販売経路の教化は、系列化か
ら短縮化の方向へと進んでいくことを認識させ
る。消費者の要求によって、販売経路は多様化
する傾向にあることを理解する。

◎ マーケティング活動における販売促進の役
割を十分に認識し、その方法や種類を理解す
る。

◎ 販売促進の中で広告が果たす役割とその重
要性を理解する。

◎ 販売促進の中で販売員が果たす役割とその
重要性を理解する。

◎ ブランドの形式的・部分的な意味を理解
し、ブランドは企業と消費者を結ぶ設定であ
り、その価値の維持と向上は、新しい形の販売
促進活動であることを理解する。

◎ 信用販売の種類と仕組みを理解し、社会的
な意義を理解するとともに、その問題点を認識
する。

・商品開発
企業と協同で授業
を展開することも
あります。
【課題・提出物等】
・学年末考査前にワークを回収し,チェックします。
【第3学期の評価方法】
・定期考査の点数,授業内小テスト,提出物,授業中の態度
【年間の学習状況の評価方法】
各学期の評価をもとに算出します。

(2)評価の観点、内容および評価方法
評価の観点および内容 評価方法
関心・意欲・態度
・マーケティングに関心を持ち、その知識と
技術の習得を目指して取り組もうとしている
か。マーケティングに関する情報を適切に収
集、処理して活用する実践的な態度を身につ
けているか。
・学習活動への意欲や取り組み
・提出物の状況
思考・判断・表現
・これからのビジネス社会におけるマーケテ
ィング活動の諸問題の解決を目指して自ら思
考を深めているか。基礎・基本的な知識と技
術を活用して適切に判断し、創意工夫をする
能力を身につけているか。
・発表や説明の内容や方法
・ノートや問題集等の記帳の状況
資料活用の
技能・表現
・マーケティングに関する基礎的・基本的な
知識を身につけているか。ビジネスの諸活動
におけるマーケティングに関する情報を適切
に収集・処理するとともに、その成果を適切
に表現できているか。
・ノートや問題集等の記帳の状況
・小テスト
技能および知識・理解
・マーケティングの基礎的・基本的な知識を
身につけているか。ビジネスの諸活動におけ
るマーケティングに関する意義や役割を理解
しているか
・小テスト
・定期考査
・検定試験

3 担当者からのメッセージ

確かな学力を身に付
けるためのアドバイス
マーケティングに関する用語等は教科書・問題集を通して学習を進めます。積極的に問題
を解いてください。
授業を受けるに当た
って守ってほしい事項
授業の中で地元の企業と協同で学習を進めることがあります。主体的に活動に臨んでくだ
さい。
その他のアドバイス
ニュースや新聞などを通して自ら情報を得るようにしましょう。