単 位 数 | 9 単 位 | |
学科・学年・組 | 普通科・3年・H組 |
学習の到達目標 | 主として私大入試またはセンター試験において高得点を取れる知識の養成を 目的とする。また,その過程において,現代における政治,経済,国際関係な どについて,客観的に理解するとともに,それらに関する諸課題について主体 的に考えることが出来る力を身に付ける。 |
使用教科書 | 第一学習社『政治・経済』 |
副教材 | 第一学習社『最新政治・経済資料集』 ※ その他の参考教材は授業時に紹介する。 |
(1) 学習計画等
学期 | 学 習 内 容 | 学 習 の ね ら い | 備考(特記事項, 他教科との関連など) |
第1学期 | 授業ガイダンス 第1編 現代の政治と民主政治 第1章 民主政治の基本原理 1 現代と政治 2 民主政治のあゆみ 3 民主政治の基本原理とその展開 4 民主政治の試練と課題 5 政治体制の比較 第2章 日本国憲法と民主主義 1 日本国憲法の基本的性格 2 基本的人権の尊重 3 日本国憲法の平和主義 4 国会のしくみと役割 5 内閣のしくみと役割 6 裁判所のしくみと人権保障 第3章 現代政治の現状と課題 1 戦後政治と政党 2 選挙制度のしくみ 3 世論と現代民主政治の課題 第4章 国際政治と日本 1 国際社会の特質 2 国際社会と国際法 3 国際社会の組織化 4 戦後国際政治の展開 5 日本の国際的地位と役割 第2編 現代の経済 第1章 経済社会の変容 1 人間と経済活動 2 資本主義の発展と変容 3 社会主義経済とその崩壊 第2章 現代経済のしくみ 1 家計・企業の働きと政府の役割 2 市場経済のしくみと物価の動向 3 金融のしくみと働き 4 財政のしくみと租税 5 経済成長と景気変動 6 戦後日本経済の歩み 第3章 国民経済と国際経済 1 貿易と国際収支 2 国際経済の展開 3 国際経済における日本 第3編 現代社会の諸課題 第1章 現代日本の諸課題 1 情報化の進展と市民社会 2 消費者問題と消費者保護 3 産業構造の変化と中小企業 4 農業と食料の問題 5 資源・エネルギー問題 6 公害の防止と環境保全 7 地域開発と都市問題 8 労使関係と労働市場 9 少子高齢社会と社会保障 10 住民生活と地方自治 11 大きな政府と小さな政府 第2章 国際社会の諸課題 1 地球規模の諸問題 2 核兵器と軍縮 3 人種・民族問題 4 発展途上国の経済と経済協力 5 経済摩擦の国際的解決 6 国際社会における日本の役割 |
・『政治・経済』の授業の進め方について理 解します。 ・問題を解き,講義を受けることで,各単元の 重要事項(特に基礎的事項)を理解・習得し ます。 |
・1,2年次の学 習を振り返りな がら学習を進め ていく。 ・その時々のニ ュースなどを 取り上げなが ら進めてい く。 中間考査 期末考査 |
【課題・提出物等】 1.週1回,決められた日に教科書まとめノート・間違いなおしノートを提出する。 2.新聞を継続的に読む習慣を付ける。 |
|||
【第1学期の評価方法】 中間考査,期末考査の成績を中心に評価しますが,提出物の内容や期限を厳守できたか等も大きな比重を置い て評価します。また授業の取り組みの姿勢も評価します。 |
|||
第2学期 | 1 民主政治の発達と基本原理 2 日本国憲法の制定過程と基本原理 3 基本的人権の保障 4 平和主義と地方自治 5 国会・内閣・裁判所のしくみ 6 日本の政治の課題 7 国際政治の動向 8 国際連合と国際協力 9 資本主義経済のしくみ 10 市場経済の機能 11 経済成長と景気変動 12 財政と金融 13 戦後日本経済の発展 14 中小企業・農業問題・物価問題 15 労働問題・社会保障の充実 16 消費者問題・公害問題 17 国際経済のしくみ 18 国際経済の課題 19 現代日本の諸課題 20 国際社会の諸問題 時事問題解説 入試問題演習 |
・全範囲の復習を行いながら,1学期の習熟度 を確認し,また1学期に解説し切れなかった ポイントを中心とした講義を受け,理解を深 めます。また,週1回程度の復習テストを行 い,習熟度を確認します。 ・時事問題を取り上げ,授業の内容と関連を持 たせながら解説をします。 ・入試問題を解くことにより,問題に慣れると 共に,習熟状況の確認をし,一層の実力を養 います。 |
・1学期を振り返 りながら学習を 進めていく。 ・その時々のニ ュースなどを 取り上げなが ら進めてい く。 中間考査 期末考査 |
【課題・提出物等】 1.週1回,決められた日に間違いなおしノートを提出する。 2.新聞を継続的に読む習慣を付ける。 |
|||
【第2学期の評価方法】 中間考査,期末考査の成績を中心に評価しますが,提出物の内容や期限を厳守できたか等も大きな比重を置い て評価します。また授業の取り組みの姿勢も評価します。 |
|||
第3学期 | なし |
なし |
なし |
【課題・提出物等】 なし |
|||
【第3学期の評価方法】 なし |
|||
【年間の学習状況の評価方法】 第1学期,第2学期の評価を総合して年間の評価とします。 |
(2)評価の観点、内容および評価方法
評価の観点および内容 | 評価方法 | |
関心・意欲・態度 | ・課題をきちんと提出しているか。 ・授業中,集中して取り組めているか。 ・世の中の動向を積極的に把握しようと努 めているか。 |
・課題の提出状況 ・授業への取り組み ・授業中の発問に対する応答 などを評価します。 |
思考・判断・表現 | ・現代の政治的・経済的分野における事象 を歴史的背景から捉えることが出来る か。 ・学習したことを基に,現代の政治的・経 済的分野における事象を分析することが 出来るか。 |
・定期考査,小テスト ・授業中の発問に対する応答 などを評価します。 |
資料活用の 技能・表現 |
・法律や統計などの資料から政治的・経済 的分野における事象を分析することがで きるか。 ・新聞などの活字メディア,テレビなどの 映像メディアなどから必要な情報を読み 取ることが出来るか。 |
・定期考査,小テスト ・授業中の発問に対する応答 などを評価します。 |
技能および知識・理解 | ・授業の内容をきちんと身に付けているか 。 ・現代の政治・経済の動向を大まかに理解 しているか。 |
・定期考査,小テスト ・授業中の発問に対する応答 などを評価します。 |
確かな学力を身に付 けるためのアドバイス |
・受験勉強は計画的にかつ継続的に行うことが必要です。 ・教科書が基本的な情報源なので,教科書の内容をしっかりと身に付けて下さい。 ・ワークや入試問題などの問題演習は自分の習熟度を知る物差しとなりますが,同時に 自分が理解できていないポイントを明らかにしてくれますので,しっかりと間違えな おしをすることが実力向上には必要です。 ・政治経済で扱う内容は机上の理論ではなく,時々刻々と動いているものが多くありま すので,世の中の動向を常に追うようにして下さい。学習した内容がリアルタイムで 動いているのを感じれば,ただの暗記に比べて記憶はより強いものになります。 ・新聞はいつも読む習慣を身に付けて欲しいと思います。新聞は時事問題に対する見方 を養う上でとても有効なもので,推薦入試やAO入試における小論文や面接などの対 策にもなります。 |
授業を受けるに当た って守ってほしい事項 |
・提出物は期限を守って,きちんと提出すること。 ・教科書,資料集,用語集などを忘れずに持参し,授業に臨んで下さい。 ・授業は集中して受けること。 ・授業で理解できなかったことをそのままにせずに,質問をするなど理解に努めること 。 |
その他のアドバイス | この「政治経済」の授業は受験を目指した授業ですから,当然多くの受験知識の習得 を目標としていますが,受験知識の習得というのはただの暗記作業でありません。世の 中の出来事は必ず"原因"があって"結果"が導かれるものだと思います。ただ結果を暗記 するだけの学習は無味乾燥なものでとてもつまりません。知識の習得において大切なの は「その結果がなぜ導かれたか」ということです。そこにはその出来事が起こる過程で あるとか,仕組みであるとか,理論であるとか,様々な原因があるのです。「2004年イ ラクに自衛隊が派遣された」という出来事をただの結果として暗記するより,「イラク にどうして自衛隊が派遣されることになったのか」という原因というか流れをきちんと 抑えていけば,おのずと結果は記憶されているものです。「なぜそうなったのか」とい う視点を持たない知識などとてももろいものです。ですから,授業において大切なこと は物事の結果ばかりを暗記事項として追うのではなく,常に「なぜそうなったのか」と いう視点を持ち続けることです。学習するときは確かに机上の理論であるかもしれませ んが,政治経済の良い所は学習することが今の社会で起こっていることなのですから, 学習したことをリアルタイムに肌で感じ取ることが出来ます。つまり君達は世の中の出 来事がなぜ起こっているかを学習していく訳です。そこにこの授業のもう1つの目的が あると言えます。受験知識の習得を目指す過程で,世の中の出来事を主体的に判断でき る人間になって欲しいと思います。 |