私立 千葉商科大学付属高等学校  シラバス

芸術科 「書道Ⅰ」  単 位 数 2 単 位
学科・学年・組
普通科・1年・A〜J組(選択制)

1 学習の目標,評価の観点,内容及び評価方法

学習の目標
書道文化に対する造詣を自ら深めるとともに,鑑賞し表現する力を養い,生
涯を通じて書を愛好する態度を養う。

育成する資質能力
「向上心」「自律」「思考力」
学校ルーブリック項目
「向上心」「自律」「自己肯定感」「友愛」「創造性」「社会貢献」
「思考力」「判断力」「表現力」「人間関係力」

評価の
観点
知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に
取り組む態度
評価の
内容
専門用語を理解し,さまざまな楷
書の書風とその技法を習得できた
か。
テーマに沿った調べものをします
が,更に自分の言葉による深い考
察が書かれていたか。
課題レポートに意欲的に取り組む
とともに,その内容をより豊かな
ものとしていたか。
評価
方法
・作品制作・小テスト
 100%
・課題レポート
 100%
・課題レポート
 100%
配分
80%
10%
10%

2 学習計画・使用教材

学期 学 習 内 容 学 習 の ね ら い 備考(特記事項,
他教科との関連など)



用具用材
姿勢執筆
楷書の学習
・用具用材に対する知識を持ち,姿
勢執筆を確認した上で,楷書の用筆
を習います。
・さまざまな楷書の古典を学び,そ
の技法を身に付けるとともに,それ
を生かした学習につなげます。
・作品制作
・小テスト
・課題レポート



篆書の学習
篆刻の学習
行書の学習
・篆書の特徴を理解してから,その
用筆や結構法を学びます。
・印稿作りから入り,運刀・押印・
補刀・完成へと至ります。
・行書の特徴を理解し,蘭亭序につ
いて学びます。
・作品制作
・小テスト
・課題レポート



行書の学習
仮名の学習
・蘭亭序の一節を半切に大書し,押
印して完成作品とします。
・上代様の仮名の筆遣いを学び,平
仮名・変体仮名・連綿の学習を経
て,古筆(和歌一首)の臨書に至り
ます。
・作品制作
・小テスト
・課題レポート

使用教科書
教育出版『新編書道Ⅰ』
副教材
なし

3 担当者からのメッセージ

確かな学力を身に付
けるためのアドバイス
知識事項といっても,そんなに難しい内容ではありません。しかし,もしわからない
ことがあればどんどん質問をして下さい。興味を持って意欲的に学習すると,のみ込
みも早いものです。また,実技においては真面目に一生懸命取り組むことが大切で
す。その姿勢が作品にもにじみ出てくるものですから。
授業を受けるに当た
って守ってほしい事項
太筆・小筆と洗い方(処理の仕方)は異なるのですが,どちらも丁寧に扱って下さ
い。でないと次回以降大変書きづらくなってしまいます。用具を粗末に扱っていて
は,決して上達しません。是非用具を大切に取り扱う習慣を身に付けて下さい。やが
て熟達してくると,筆は体の一部となることと思います。まるで自分の指を動かすよ
うに筆が動くようになれば,それは素晴らしいことですね。
その他のアドバイス
「書は人なり」と言います。臨書といえどもそこには自分が出てくるものです。恥ず
かしいからと言って,隠してしまわないで下さい。また目を背けないで下さい。赤
裸々な自己と向き合い,しっかりと自分自身を見つめてほしいと思います。そこから
自己批正の態度も芽生えると思います。さらに,さまざま書の分野を学ぶことによっ
て,生涯を通じて書を愛好する態度を養ってもらいたいと考えています。