私立 千葉商科大学付属高等学校  シラバス

地理歴史科 「歴史総合(1年普通科)」  単 位 数 2 単 位
学科・学年・組
普通科・1年・A〜J組

1 学習の目標,評価の観点,内容及び評価方法

学習の目標
近現代の世界史・日本史の基礎・基本的な事項を理解する。また,世界史と日本
史を比較・関連
付けて考察する。歴史的思考力を育成し,世界と日本の結びつきに注目する。

育成する資質能力
「思考力」「判断力」
学校ルーブリック項目
「向上心」「自律」「自己肯定感」「友愛」「創造性」「社会貢献」
「思考力」「判断力」「表現力」「人間関係力」

評価の
観点
知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に
取り組む態度
評価の
内容
・私たちの生活や身近な地域などに見
られ
る諸事象を基に,それらが日本や日本
周辺
の地域及び世界の歴史とつながってい
るこ
とを理解しているか。
・資料に基づいて歴史が叙述されてい
るこ
とを理解しているか。
・近代化,国際秩序の変化や大衆化,
グロ
ーバル化などの歴史の変化と,日本や
日本
周辺の地域及び世界の歴史との関連性
につ
いて考察し,表現しているか。
・複数の資料の関係や異同に着目し
て,資
料から読み取った情報の意味や意義,
特色
などを考察し,表現しているか。
・中学校社会科における学習の成果を
生か
し,必履修科目である「歴史総合」を
学ぶ意
義や目的,歴史的な考察の方法やその
特質に
ついて,主体的に理解を深めようとし
ている
か。
評価
方法
・定期考査
・準拠ノート
・ワークシート
・定期テ考査(資料読解・論述問題)
・準拠ノート
・ワークシート
・討論や発表
・ワークシート
配分
70%
20%
10%

2 学習計画・使用教材

学期 学 習 内 容 学 習 の ね ら い 備考(特記事項,
他教科との関連など)



第6章 経済危機と第二次世界大戦

43.世界恐慌
44.ファシズムの時代
45.満洲事変と軍部の台頭
46.日中戦争
47.第二次世界大戦とアジア太平洋戦争
48.戦争と民衆
49 敗戦
50.国際連合と戦後世界
51.戦後と占領の始まり
■第6章のねらい
・世界恐慌,ファシズムの伸張,日本の
対外政
策などを基に,国際協調体制の動揺を理
解しま
す。
・第二次世界大戦の展開,国際連合と国
際経済
体制,冷戦の始まりとアジア諸国の動
向,戦後
改革と日本国憲法の制定,平和条約と日
本の独
立の回復などを基に,第二次世界大戦後
の国際
秩序と日本の国際社会への復帰を理解し
ます。
・経済危機の背景と影響,国際秩序や政
治体制
の変化などに着目して,主題を設定し,
日本と
その他の国や地域の動向を比較したり,
相互に
関連付けたりするなどして,各国の世界
恐慌へ
の対応の特徴,国際協調体制の動揺の要
因など
を多面的・多角的に考察し,表現しま
す。
・第二次世界大戦の推移と第二次世界大
戦が大
戦後の世界に与えた影響,第二次世界大
戦後の
国際秩序の形成が社会に及ぼした影響な
どに着
目して,主題を設定し,日本とその他の
国や地
域の動向を比較したり,相互に関連付け
たりす
るなどして,第二次世界大戦の性格と惨
禍,第
二次世界大戦下の社会状況や人々の生
活,日本
に対する占領政策と国際情勢との関係な
どを多
面的・多角的に考察し,表現します。



①1学期中間考査



②1学期期末考査



第6章 経済危機と第二次世界大戦

52.民主化と日本国憲法
53.冷戦の開始
54.朝鮮戦争と日本

第7章 冷戦と脱植民地化

55.冷戦対立の推移
56.植民地の独立と第三世界の出現
57.米ソ両陣営の動揺
58.日本の国際社会復帰と高度経済成長









第8章 多極化する世界

59.石油危機と世界経済
60.緊張緩和から冷戦の終結へ


■第7章のねらい
・脱植民地化とアジア・アフリカ諸国,
冷戦下
の地域紛争,先進国の政治の動向,軍備
拡張や
核兵器の管理,日本の高度経済成長など
を基
に,国際政治の変容を理解します。
・地域紛争の背景や影響,冷戦が各国の
政治に
及ぼした影響などに着目して,主題を設
定し,
日本とその他の国や地域の動向を比較し
たり,
相互に関連付けたりするなどして,日本
の高度
経済成長の背景と影響,地域紛争と冷戦
の関
係,第三世界の国々の経済政策の特徴,
欧米や
ソヴィエト連邦の政策転換の要因などを
多面
的・多角的に考察,表現します。

■第8章のねらい
・石油危機,アジアの諸地域の経済発
展,市場
開放と経済の自由化,情報通信技術の発
展など
を基に,市場経済の変容と課題を理解し
ます。
・アジアの諸地域の経済発展の背景,経
済の自
由化や技術革新の影響,資源・エネルギ
ーと地
球環境問題が世界経済に及ぼした影響な
どに着
目して,主題を設定し,日本とその他の
国や地
域の動向を比較したり,相互に関連付け
たりす
るなどして,市場経済のグローバル化の
特徴と
日本の役割などを多面的・多角的に考察
し,表
現します。







③2学期中間考査














④2学期期末考査











第8章 多極化する世界

61.地域協力の進展
62.日本の経済大国化

第9章 グローバル化と現代世界

63.冷戦体制の終結
64.地域紛争と世界経済
65.グローバルな認識へ
■第9章のねらい
・冷戦の終結,民主化の進展,地域統合
の拡大
と変容,地域紛争の拡散とそれへの対応
などを
基に,冷戦終結後の国際政治の変容と課
題を理
解します。
・冷戦の変容と終結の背景,民主化や地
域統合
の背景と影響,地域紛争の拡散の背景と
影響な
どに着目して,主題を設定し,日本とそ
の他の
国や地域の動向を比較したり,相互に関
連付け
たりするなどして,冷戦終結後の国際政
治の特
徴と日本の役割などを多面的・多角的に
考察
し,表現します。







⑤3学期学年末考査

使用教科書
実教出版 『詳述歴史総合 新課程』
副教材
実教出版 『詳述歴史総合マイノート 新課程版』
第一学習社『ダイアローグ歴史総合』

3 担当者からのメッセージ

確かな学力を身に付
けるためのアドバイス
①授業を「集中」して受けることが大切です。特に,部活動に加入している生徒は,勉強
時間を確
保しにくいと思います。授業で全てを理解する気持ちで臨んでください。
②板書以外にも自分が気づいたことや考えたこと、先生や他の生徒の意見を記入するなど 
「ノー
ト」のとり方を工夫してください。
③授業で学習したことをもとにして,「新聞」(特に国際面)を読んでください。
④テスト対策プリントを有効に活用してください。最低3回は解き直しましょう。
授業を受けるに当た
って守ってほしい事項
①授業ノート・『要説世界史A』・『グローバルワイド最新世界史図表』などを持参し,
活用しな
がら授業を受けてください。
②生徒と教師・生徒と生徒の「対話」がある授業(発言の多い授業)は、たいへん楽しい
もので
す。正誤を気にする必要はありませんので,積極的な発言を期待します。
③集中して取り組むとき,リラックスするときなど授業にメリハリをつけて下さい。
その他のアドバイス
①世界史の学習は,細かい年号や人物名,事件名などを暗記することだけではありませ
ん。基本的
事項をきちんと暗記・理解しながら,歴史的出来事には「どのような背景があるのか」
「わが国と
どのような関わりをもっているのか」「世界の中でどのように位置付けられているのか」
を意識し
て,勉強してください。
②歴史を様々な角度から捉えるように意識してください。
③授業内容と大学入試の内容は,かけ離れたものではありません。大学入試に対応できる
ような学
力を身につけつつ,世界史を学ぶ楽しさを感じてください。
④世界史に関するTV番組・VTR・DVDを見たり,図書館・博物館・企画展等へ行く
ことによ
り,歴史への興味・関心が高まります。是非,足を運んでみてください。