単 位 数 | 5 単 位 | |
学科・学年・組 | 商業科・1年・ 〜 組 |
学習の目標 | 簿記に関する知識と技術を習得させ,その基本的な仕組みについて理解させる とともに,適正な会計処理を行う能力と態度を育てる。 |
育成する資質能力 | 「向上心」「自律」「自己肯定感」 |
学校ルーブリック項目 | 「向上心」「自律」「自己肯定感」「友愛」「創造性」「社会貢献」 |
評価の 観点 |
知識・技能 | 思考・判断・表現 | 主体的に学習に 取り組む態度 |
評価の 内容 |
簿記に関する基礎的・基本的な知識を 身につけ,その基本的なしくみについ て理解している。簿記に関する基礎 的・基本的な技術を身につけ,適正な 会計処理を行うことを合理的に計画 し,その技術を適切に活用している。 |
適正な会計処理を行うことを目指して 思考を深め,基礎的・基本的な知識と 技術をもとに,ビジネスの諸活動に携 わる者として適切に判断し,表現する 創造的な能力を身につけている。 |
簿記について関心をもち,適正な会計 処理を行うことを目指して主体的に取 り組もうとするとともに,会計処理を 行う実践的な態度を身につけている。 |
評価 方法 |
定期考査・小テスト・実力診断テスト |
定期考査・小テスト・実力診断テスト |
振り返りシート50% 課題提出50% |
配分 | 70% |
10% |
20% |
学期 | 学 習 内 容 | 学 習 の ね ら い | 備考(特記事項, 他教科との関連など) |
第 1 学 期 |
第1章 企業の簿記 第2章 簿記の要素 第3章 取引と勘定 第4章 仕訳と転記 第5章 仕訳帳と総勘定元帳 第6章 試算表 第7章 決算 |
・簿記の意味・目的を明らかにして,記帳の重要性を理解させます。 ・簿記の種類,前提条件など簿記のアウトラインを理解させて,簿記の学習の心がまえを養 います。 ・資産・負債・純資産(資本)の意味を明らかにし,これらの相互関係を理解させなsy。 ・貸借対照表の意味・形式などを明らかにし,その作り方に習熟させます。 ・純損益を計算する方法(財産法)を理解させます。 ・各種の等式を理解させます。 ・収益・費用の意味を明らかにし,純損益を計算する方法(損益法)を理解させます。 ・損益計算書の意味・形式などを明らかにし,その作り方に習熟させます。 ・等式を覚えさせます。 ・取引により,資産・負債・資本が増減することを理解させます。 ・勘定・勘定科目・勘定口座などの意味を理解させます。 ・勘定口座の形式を明らかにします。 ・勘定の記入法に習熟させます。 ・取引を分解して,勘定に記入する方法を理解・習熟させます。 ・貸借平均の原理を理解させます。 ・仕訳の意味を明らかにし,各種の取引の仕訳に習熟させます。 ・仕訳を勘定口座に転記する方法を理解させ,習熟をはかります。 ・仕訳帳の形式・記入法を理解させ,記帳に習熟させる。 ・総勘定元帳の意味を明らかにし,仕訳帳からの転記のしかたに習熟させる。 ・試算表の役割・種類・それぞれの特徴などを明らかにし,その作り方に習熟させる。 |
中間考査 期末考査 |
第 2 学 期 |
第8章 現金・預金の記帳 第9章 商品売買の記帳 第10章 掛け取引の記帳 第11章 固定資産の記帳 第12章 決算(その1) 第13章 手形取引の記帳 第14章 有価証券の記帳 第15章 その他の債権・債務の記帳 第16章 販売費及び一般管理費の記帳 第17章 資本金の記帳 第18章 決算(その2) |
・精算表の役割を明らかにして,その作り方に習熟させます。 ・精算表から複式簿記のしくみを理解させます。 ・決算の意味・必要性・重要性について理解させます。 ・決算手続き全体の流れを理解させ,その記帳に習熟させます。(英米式決算法) ・繰越試算表の役割を理解させます。 ・決算を正確に行う心がまえを養います。 ・現金に関する記帳方法と現金出納帳の記帳方法について理解させます。 ・現金過不足の処理法を理解させます。 ・当座預金勘定の記帳方法と当座預金出納帳の記帳方法について理解させます。 ・小口現金のシステムを理解させ,その記帳方法と記帳の習熟をはかります。 ・分記法の復習から3分法による商品売買の記帳方法を理解させます。 ・仕入帳・売上帳・商品有高帳の役割と記帳方法を明らかにし,その記帳の方法に習熟させます。 ・商品有高帳については,先入先出法と移動平均法を理解させます。 ・売上原価を計算し,商品売買損益を計算する方法について明らかにします。 ・掛け取引の意味を明らかにし,売掛金勘定と買掛金勘定の記帳方法を理解させます。 ・人名勘定の意味を明らかにします。 ・売掛金元帳と買掛金元帳の役割を明らかにし,その記帳に習熟させます。 ・手形の種類を明らかにします。 ・約束手形のしくみと記帳方法を理解させ,各種取引の記帳方法について習熟させます。 ・手形記入帳の役割と記帳方法を理解させます。 ・売掛金・買掛金・受取手形・支払手形以外の各種の債権・債務について,その記帳方法や違いなどを理解させます。 ・各種の債権・債務の記帳に習熟させます。 ・固定資産の意味と種類を明らかにし,固定資産に関する記帳方法を理解させます。 ・固定資産台帳の役割を明らかにします。 ・個人企業における資本の元入れ,引き出しなどの記帳方法を理解させます。 ・引出金勘定を用いた場合の記帳方法を理解させます。 ・所得税と住民税の納付は資本の引き出しにあたることを説明し,その記帳方法を理解させる。" ・販売費及び一般管理費の意味と記帳方法を理解させます。 ・個人企業に課せられる税金と消費税の記帳方法を理解させます。 ・決算整理の意味とその必要性を理解させます。 ・3分法による商品売買に関する勘定の整理,貸し倒れの見積もり,減価償却の処理法を理解させ,その記帳に習熟させま す。 |
中間考査 期末考査 |
第 3 学 期 |
第19章 帳簿 第20章 仕訳伝票と3伝票制 第21章 5伝票制 第28章 設立と開業の記帳 第29章 剰余金の処分に関する記帳 第30章 社債の記帳 第31章 株式会社の税金の記帳 |
・8桁精算表の意味を明らかにし,その作成に習熟させます。 ・帳簿決算の意味とその必要性を理解させます。 ・総勘定元帳の締め切りと,繰越試算表・貸借対照表・損益計算書の作成に習熟させます。 ・いままで学んだ帳簿の種類をあげ,分類させます。 ・分課制度と帳簿組織との関連について理解をはかります。 ・証ひょう・伝票の意味とその役割を明らかにします。 ・3伝票を用いた場合の起票や集計方法のルールを理解させ習熟をはかります。 ・取引の記帳に会計ソフトウェアを活用することによる利点を理解させます。 ・会計ソフトウェアと伝票・証ひょうとの関わりを明らかにし,伝票・証ひょうから会計ソフトウェアに取引を入力する方 法に習熟ささせます。 ・手形の裏書譲渡・割引・書き換え・不渡りの意味を明らかにし,その記帳方法を理解させます。 ・営業外受取手形と営業外支払手形の意味を明らかにし,その記帳方法を理解させます。 ・有価証券の意味と計算のしかた,買い入れたとき,売却したときの記帳方法を理解させます。 ・支店会計の独立の意味を理解させます。 ・支店会計が独立している場合の本支店間の取引,支店相互間の取引の記帳方法を理解させます。 ・本支店合併の損益計算書・貸借対照表の作り方を理解させ,その作成に習熟させます。 ・クレジット売掛金と電子記録債権・電子記録債務の意味を明らかにし,理解させます。 ・費用・収益の繰り延べ・見越しや切手・はがきなどの未使用分の意味とそれぞれの記帳方法を理解させ,習熟をはかりま す。 ・減価償却の間接法,有価証券の評価替えなどの記帳方法を理解・習熟させます。 ・費用・収益の繰り延べ・見越し,間接法,有価証券の評価などを含めた財務諸表の作成について習熟させます。 ・株式会社の設立と株式の発行時の記帳方法を理解させます。 ・純利益の計上と剰余金の配当および処分に関する取引の記帳方法を理解させます。 ・法人税・住民税・事業税の記帳方法を理解させます。 ・株式会社の財務諸表の作成に習熟させます。 |
検定試験 学年末考査 |
使用教科書 | 実教出版『高校簿記 新訂版』 |
副教材 | 実教出版『最新段階式 簿記検定問題集 全商3級 改訂版』『最新段階式 日商簿記検定問題集 3級 四訂版』 |
確かな学力を身に付 けるためのアドバイス |
この科目には検定試験があります。しかし,「検定試験に合格すること」を目標にするの ではなく,「検定試験を通して成長すること」を大切に取り組んでほしいです。簿記の学 習を通して,「向上心」「自律した心」「自己肯定感」を育みましょう。 |
授業を受けるに当た って守ってほしい事項 |
欠席しないことはもちろんですが,「わからない」をそのままにしないように心がけまし ょう。 |
その他のアドバイス | この科目は全員が初めて学習する科目です。得意・不得意はこれからの自分次第で作り上 げることができます。日頃の授業を大切に,簿記を得意科目にしていきましょう。 |